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映画の日 『DISCO』 本当に映画らしい映画
あたり!『DISCO』面白かったよ。一押し(これが読めるようになった頃にはDVDだろうけど)

まずストーリィはそこらじゅうの映画情報誌で見た通りなんですが、追加すると各キャラクターが非常に楽しい。

主人公のディディエは餓鬼を卒業できない×イチ。息子大好きだけど別れた妻はどうでもいい。ママのオッパイから離れられない永遠の少年。一つ間違えば日本で言うニート。物語が始まった時には周り近所にウォーターベットを売ったけど、ベットが届かないので詐欺一歩手前ぐらい。
スクラッチくじを買って銀を剥がしていると、青春の甘酸っぱい記憶を奮い立たせるような出来事が・・・

と、典型的な『ダメなヤツが這い上がる』的な話だったんですが、そんなスポコンじゃないところがフランス映画のいいところ。アメリカ映画だと散々悪態吐いた後でなんか特訓しちゃって、それで・・・となる所ですがこの主人公、何も考えてません。
ちょうど中学生や高校生の様に目の前の楽しい事をまず優先する。
日本的に言えば『青臭い』でも、真面目じゃない。何とか楽しい事をするために一生懸命頑張る。でもやっぱり上手くいかないから色々すれ違っちゃう・・・ンだけど、それが面白い。

で、漫画的じゃなくて映画的な面白さ。奇想天外じゃない。ああ、こうするしかない・・・でも周りがほっとかないから・・・話がちゃんと転がって、どんな風に落ち着くかは見てのお楽しみ。

どうせネタバレだから言うけど、最後の最後のシーンで主人公のディディエはそれまであんなに恋焦がれていたフランス(ヒロイン)より息子のが船から下りてくるのを今か今かと待っていて、フランスがディディエに『好きよ』という暇を与えない所が・・・、結構ツボ。

人生を楽しもう、とかやっぱり少年の心が、みたいな話で語ってしまうブログがあればそれは信用してはダメ。

ダメ男はダメ男、一生治らない。きっとこの映画の後も仕事なんかせずにちゃらんぽらんと生きている。でもね、そんな奴でもやるときゃやるんだ・・・自分の為なら(笑)洗練されていない分ドタバタ振りが滑稽だけど、そんな優越感もちっちゃいちっチャイ。

あと、カングーがたくさん画面に出てきたのでそれだけで嬉しかったよ。カローラバンみたいな扱いだったけど。
by zukunashi | 2008-12-01 23:53 | 映画・演劇・音楽


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