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バイクも車も凶器なんだよね
割り込まれカッ! 進路妨害でバイク男性死なす 産経新聞11/05 12:44という記事を読んで気になったのが、バイクに乗っていて思う車の無神経さとバイクの無神経さ。

車の無神経さについては今までも書いた事があったが、本当に気が付いていなかったりしてひやりとする。伊達に20年近くバイクに乗っているわけではないので、車の運転手の挙動でこいつはヤバイなぁという事がある程度察知できる。
急に右折する車なんてほとんどが対向車を見ていない。たぶん車はいない、ぐらいの感覚でぐっと曲がってくる。一台いればそれで事故なのにね。
あと、もうわかって煽るバカもいるし。バイクは基本的に左側を走っているが、これは道を譲っているわけじゃなくて車の後ろだと車の前が見えないからそうしているだけ。右か左によっているからといって、入って良い訳じゃない。だいたいそこのところが分かってなくて、前の車との車間が無いのに強引に入ってくるバカ運転手が結構いる。間が空いているとイラつくのだろうか。そういう車はだいたいその後でバイクに割り込まれないように前の車との車間を非常に狭くする。みんな運転手は自分と同じと思っているらしい。まあでもそんな狭い中に再度強引に入って行ったりしますけど(^^ゞ

それとこの頃多いビックスクーターの運転手はただアクセルひねれば加速がすごいので、その加速に頼って車の間を縫って走る奴が多い。ミラーこすりとか横腹こすりとかはあんまり無いと思うけれど(そういうスクーターは色々装飾しているから自分からぶつかる事はしないみたい)何よりヒヤッとするのが車の車線変更を気にせずギリギリを走っていくようなマネをするバカが多いこと。バイクで走っていると後ろから爆音が近づいてくるのが分かるので、バカとは競りたくないのでだいたい道を明けてやるんですが、わざわざ人をパイロンにでも見立てているのか、ぎりぎりを通って行く馬鹿がいる。足でもチョッと出してやろうかと思うのですが、自分も痛いし、人死にが出る可能性もあるのでそれじっと我慢している。

確かにこの頃の単気筒の400ccや250ccのビックスクーターは重心も低く(わざわざタイヤを小径に替えているし)取り回しも軽快で、加速もすごい。セッティングしていないのでただ音が大きいだけのマフラーでも、チョッとアクセルをひねればすぐ80近くスピードが出る。でも、あの小さなフロントタイヤで急制動すれば、間違いなく9割以上の確率でスリップ転倒となり、命を落とす可能性もある。オートバイは諸刃の剣で、その軽さでヒラリヒラリと車線変更して混雑している道もすいすい走っていけるが、昔のゼロ戦のように身を守るものが無いに等しい。コケればまず怪我は絶対、骨折、脱臼、もろもろの外傷がセットで付いてくる。

自分は大丈夫と思っているとしか思えないが、いつかは我が身に降りかかってくる。時速60から80kmで車の間を縫って走る自分は上手いと錯覚していると思うけれど、それは走り始めてチョッと慣れれば誰でも出来ることで、取り立ててすごい事でもない。直線でアクセルを開ければ80kmでも100kmでも出せる事も同じ。結局自分の身を守れない速度で走ってしまえば後は自分の命をかけてギャンブルしているようなものになってしまう。

今回の上記の記事でバイクの運転手が悪いというわけではないが、バイクの運転でフラストレーションがたまる車の運転手もいる。不幸にも亡くなってしまった被害者がどのような走りをしたからいけなかったということを細かに論じる気は無いが、自分が普通だと思っている運転が他の人には狂気を呼んでしまう場合が無きにしも非ずなのはこの事件でも分かる。車は相手に対する思いやりが足りない場合があるし、バイクの傍若無人さは我慢なら無い事もある。

どうか車やバイクが凶器にならないように願うばかりです。
by zukunashi | 2007-11-06 01:13 | 事件・事故


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