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NHKスペシャル テクノクライシス 第2回「軍事転用の戦慄(りつ) ロボット」
昨日7月10日帰宅して、食事をして何の気なしに着けたテレビでやっていたのが
NHKスペシャル テクノクライシス 第2回「軍事転用の戦慄(りつ) ロボット」だった。

1990年代にパパブッシュが行った『湾岸戦争』では、闇夜に飛び交う対空砲火と時おり炸裂する爆弾の明かりが、CNNによって全世界に配信され『コンピューターゲームのようだ』と言われていた。

しかし今回NHKスペシャルにより、既にコンピュータゲームの戦争が始まっている事に気が付いた。
アメリカ軍の無人偵察機のリーダーは、殺戮する相手が10000キロ先にいるせいか、屈託の無い笑顔でインタビューに答えていた。
そして、無人偵察機からの画面で何か人間が動いていると、そこにアナウンサーの声で『道路に穴を掘り爆弾を仕掛けているテロリストを発見しました』
確かに夜中に、不審な人物が道路に穴を掘っていたら犯罪の臭いがするのは確かだ。
しかしそこに無人機からのミサイルが命中。多分犯人は即死だろう。

極端な話だが、こういうことをして民主主義が根付くのだろうか?
奇麗事では済ませられないだろうと思う。それでもブッシュ大統領の言う『諸外国における民主主義の積極的な構築』は軍事力と言う虎の威を借りなければ出来ないモノになってしまった。しかも自国民の命を惜しむ為に(これはどこの国でも同じだが)他国民をロボットで殺している。
『2001年宇宙の旅』の冒頭のシーンで、モノリスに触れた類人猿が落ちていた骨を拾って同じ類人猿を撲殺する。その骨が無人飛行機であり、そこから発射されたミサイルだとしてもそれを進歩として賞賛することは出来ない。
科学と言う樹木は、肥料や水代わりに人の血や肉を与えないと花を咲かせ実を付けないのだとしたら、なんて悲しいことだろう。

もし、民主主義が現在のイラクで行われているさまざまな事件を解決できる薬だとすれば、銃で脅して無理やり飲み込ませるようにしなくても、みんな飲んでくれるのではないだろうか。それが本当に特効薬だとすれば、なのだが。
by zukunashi | 2006-07-12 00:53 | えっ・・・


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