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ミケランゼロの1%(その参)
ズクナシです。昨日は久しぶりにライブを見に行ってきました。本当に久しぶりにサンバらしいサンバの生を見聞きして、私はサンバも好きだなぁと再認識しました。パンデイロもスルドもタンタンもタンボリンも中途半端だなぁと、後ろめたいような辛いような妬ましいような。まあやりゃあいいんだけどね。

さあて裁判員になって毎朝起きて会社に行くような感じで東京地方裁判所に参りますこと数日。証人尋問、被告人質問が全て終わりになると、証拠調べは終了し、裁判官と裁判員、補充裁判員の計11名による評議が始まります。

ところで、裁判官裁判員補充裁判員の間の大きな違いは何でしょう?
クイズみたいにしてしまいましたが、実際にはちゃんと法律に書かれているので、それを読めば一目瞭然(読んでも法律用語の意味がわからない気がするけど)なんですが、今回私の経験の話がメインなので、それに沿って話しますと・・・

  • 裁判官は裁判所の判事及び判事補さんです。司法試験に受かっています。
  • 裁判員は普通の国民です(多分。自分が選ばれているので普通の範疇が不明ですが)司法試験に受かっていません。裁判員裁判では証人や被告に直接質問することが出来ます。量刑をどうするか等の最終評決に加われます。お白州で裁判官の方と同じ机に座っています。
  • 補充裁判員は普通の国民です(多分。自分が選ばれているので普通の範疇が不明ですが)司法試験に受かっていません。裁判員裁判では証人や被告に直接質問することが出来ません。量刑をどうするか等の最終評決に加われません。お白州で裁判官の机の後ろの別机にいます。

ざっとこんなふうでした。とはいえ補充裁判員の皆様も評議に加わり色々述べていましたし、とてもそれがいいところを突いてきました。正直な話し色々な人がいて議論が深まるところはあるので、人が多いほうがいいに越したことはないと思います。できるだけ広い職業、広い年齢層で、自営から会社社長までいたほうがいいような気はします。もちろん私のようにその時ちょうど無職の人がいるのもいいのでは。

という事で今回は具体的な事柄ではなく私達が裁判の中でどんなふうに関わってどんなふうに裁判を行ってきたか、ちょっと書いてみたいと思います。

まず、裁判員は先ほど書いたとおり質問します。大体尋問の最後の方で、検事、弁護人双方の反対尋問も済んでから、一回休廷してちょっと長めに時間をとって評議室に戻ります。そこで当然ですが、ハイッハイッハイッ!と質問したい裁判員が手を挙げる・・・なんてことはありません。日本人ですから(笑)裁判官の方、特に裁判長は今回とても気を使ってくれて、私達一人ひとりの疑問を聞いて、じゃあこういう質問をというふうにアドバイスもしていただき、証人に対して質問をするように仕向けられます(上手い!)とはいえ最初はそんなふうでも二人目の証人三人目の証人と進んでいくうちにだんだん自分から進んで質問したくなるので、不思議です。

あと証人尋問、被告人質問中に私達はメモを取ります。それをもとに評議をしたりどんな質問しようか考えるのですが、裁判官の皆様はさすがというか、仕事上のスキルと言うか、頭良い人ばかりというかとても細かく描かれています。ちょうど横に裁判官がいらしたので、時々横をチラチラ見ていると、A4の紙にびっしりと細かい文字で文字の大きさも揃ってまるでそのまま出版できるようなメモでした。私は自分しか読めないメモでした。なんか学習の差を感じてしまいました。なのでそれを見て心入れ替えて分かりやすいメモを取ろうと思ったのですが、まあ一朝一夕にはモノに出来ないですね。次頑張ろう(あるのか?)

裁判は神経戦です。証人尋問、被告人質問のときは大体1時間ぐらいで休廷してまた1時間というふうに間を空けるにしても、朝10時開廷から17時閉廷までほぼずっと検事、弁護人、証人、被告人の声を聞いてます。裁判官や裁判員は最後の最後にちょっとしゃべるだけです。聞き役・・・よく女性にモテるスキルと言われてますが、ある意味成熟していないと聞き役…辛いです。まずこいつ何いってんの?!というような行動、発言をぶちかましちゃってくれますと、一瞬にしてメモをとるとか何を行っているのかちゃんと聞くという能力を喪失します。そしてそれが回復するまでほんと、何を言っていたのかスッポーンと抜け落ちるんですよね。特に今回法廷での被告人の言動、態度がナカナカヤバかったので私のメモはメチャクチャ歯抜けだし、印象とかも覚えてない。という事で聞き役はとても精神力がいります。本当に重要なスキルです。今までの上司とかにもこれがあったら・・・とすれば部下から私もこう見られてた・・・?など去来する想いは多く、みなさんもぜひ一度裁判員になってみてほしいとセツに思う次第です。

という事でまだ次回に続きます。




裁判員裁判でメモをとる話を書きましたが、メモは原則です。手書きです。スマホも持ち込み禁止。タブレット、パソコンは基本書記の方の机にありますが、裁判長、裁判官も含めて持ち込んでいません。
またネットで得た情報は証拠になりません。検事が提出した様々な証拠と、証人尋問、被告人質問で話した事が証拠になります。なので評議しているときも基本ネット情報は使えません。という風に司法の場はまだ結構アナログです。ITの入る余地がかなり残されているなぁという気はしました。
ただし、今回の裁判で弁護人がスマホをいじっているシーンがちらほら有り、裁判長はしないように注意するまでやってたんですが、そういうルーズさは弁護人として如何なものかなとは思いました。
あと法廷撮影禁止は皆さん知っているかと思いますが、じつは東京高等裁判所、東京地方裁判所合同庁舎では、庁舎内での撮影が一切禁止です。徹底していますネ。

by zukunashi | 2021-06-22 09:54 | 映画・演劇・音楽


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