【まじめな話】企業のコンプライアンス
コンプライアンスと言う言葉を時々聞くようになった。
訳すと法令遵守と言うらしい。企業の社員一人一人が(当然社長も含めて)法令、法律、社会のルールを守っていきなさいと言うことなんだが、明治時代から和魂洋才だとか脱亜入欧などと西洋カブレしている割には、法人としての会社が、会社の大小、歴史の長さ等関係なく、社会の模範となるように振舞わなければいけないという意識は、実はかなり希薄だったと思う。

同じことは公務員にも言える。公僕と言う言葉を字義通りに解釈すれば、公共のしもべであり、自分の住んでいるところをより住みやすくするために働く人と言うことなんだが、本当に自分の周り1メートルぐらいしか住みやすくしない公務員も多いなぁ。

と言うわけで今日は堅い話です。
と言うのも元はと言えばエイベックスの例の『のまネコグッズ販売』の話を聞いてそういやぁたしかエイベックスさんてこんな『コンプライアンス(PDFファイル)』を発表していたっけなぁと思い出しました。問題の箇所だけ抜粋します。
● 真似ても盗むな。
     1. 自社の知的財産権を保護し、他者の知的財産権を尊重する。
        ・会社の著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権等の
         知的財産権は適切に利用し、その権利を保全をする。
        ・他社の知的財産権を無断で使用しない。
だそうです。これは穿った見方をすれば、知的財産を尊重するために沢山自分のモノにしようという事なんだ。と言うのももう皆さん知っていると思いますが、これが公式見解のようですから。ここからも抜粋。
前略・・・しかし今回出願した商標につきましては、あくまでもグッズとして展開されるキャラクターの「のまネコ」のみであり、当然のことではありますが、わたしたちが、モナーの利用に対して権利を主張することは一切ありませんし、他のアスキーアート(例:しぃ、モララーなど)に対しても同様です。再度申し上げますが、あくまでも商品開発における「のまネコ」に限定した商標登録出願でしかありません。・・・後略
要するに直接アスキーアートの商標を取得したわけではなく、そこから派生したもののうち一つだけ自分のものにしただけだよ。という姿勢なんでしょうね。でもこういった商標のビジネスの場合、限定していられるのは人気が無い時に限られますよね。このあとで人気が出てしまえば、なし崩し的に広がっていくことでしょう。残念ながらあまり今は人気が無いのでしょう。エイベックスさんは法令は遵守しているようです。地道にアスキーアートを作ってきた職人さんたちのルールは気にしていないようですね。法律を犯さなければいいからまず前例を作るこういったやり方が、日本の企業の悪習として企業文化を育んできた土壌には染み込んでいる事を改めて思い出させてくれました。エイベックスという一見新しそうな会社でも根は同じ土に刺さっているから、古い会社とそんなに違やぁしないんだなぁ。



思っていたところ、そういえばコンプライアンスと言うより携帯電話会社で大規模な詐欺事件があったっけと思い出す。
ジャパンメディアネットワークのIP電話詐欺事件。
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この会社は、携帯電話のアダプタに“専用モジュール”を接続し、携帯電話を即時にIP電話化すると言うようなうまい話をえさにこの会社とこの会社の親会社の株を急騰させ、結局ジャパンメディアネットワークは2005年1月19日に東京地裁へ自己破産を申請。事実上倒産した。親会社の株式会社大盛工業は自己破産申請前に経営から撤退していた。しかし証券取引等監視委員会が親会社の株価吊り上げのために、虚偽の事業計画を発表していたのでは、と見ているようです。というか、そうでしょう、間違いなく。このWebアーカイブにある情報は親会社がTBSの報道に対して訴訟を起こす直前に出されたものだ。現在連結子会社は倒産し、証券取引等監視委員会の捜査が始まっている現状を鑑みると、開き直っても現状は何もよくなってないことがわかる。
なのに社長や幹部の起こすこうした事件で、彼らの下で働く社員にまで迷惑をかけていることに気がつかないのは、もっとも当然と言えば当然なのだ。
親会社にも子会社にも社是や企業理念というものがあっただろうが、だからと言ってこういった犯罪に手を染めてしまうことの抑止にならないのは、自明なことでもあった。

最初に例を出したエイベックスのコンプライアンスもそうだが、結局いくら理念はすばらしくとも、それを活用するのは人間であり、利益をむさぼるのが企業の一つの姿だとすれば、いつかは絵に書いた餅になってしまうのも頷ける。



エイベックス『のまネコ』商標登録
「のまネコ」は「モナー」? ネットで騒動に
「のまタコ」キャラ展開? ひろゆき氏、エイベックスに公開質問状
この件ってどうなったの。結局黙殺。
エイベックス著作権違反疑惑「のまネコ問題」のまとめ - TOP
のまネコ総合ホームページ
■「のまネコ」に関するエイベックスネットワーク株式会社の発表についてbyエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社
有限会社ゼンのまネコの著作権管理会社だそうです。突然9月にできました。
アキバBlog  のまネコ問題 「私達は断固avexに抗議します。」こっちのほうがはるかに情報量が多くわかりやすくもある。
たくみのわざで「のまネコ」問題に迫る

ジャパンメディアネットワークのIP電話詐欺事件

JM-NETモブデム事件
堕ちたIPモバイル電話――JMネットの“闇”
「東京アウトローズ」WEB速報版9月10日
大盛工業 JMネット報道に対してコメント(9/12 証券新報)
【株式銘柄】大盛工業が急落、倒産した子会社の幹部が風説の流布の疑いで捜査と報じられる
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by zukunashi | 2005-09-28 23:25 | Comments(0)


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