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既に冬の陽気なんですが【◯◯の秋】を堪能しました 其の二
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さて、t2minaさんの個展を見て勢いがついた所で、11月27日にはもう一つ行っておきたいところが有りました。

実はその日の朝、いつもの様にツイッターのタイムラインを読んでいると
インプロジャパン
‏@ImproJapan
インプロジャパンがお届けする、インプロの祭典「インプロ・ミニ・フェスティバル」。15回目を迎える今回も更にパワーアップした個性溢れるプレイヤー達が登場!

本日11/27~29まで、3日間6公演!
お見逃しなく!! http://fb.me/1UGovEMc3
10:00 - 2015年11月27日
https://twitter.com/ImproJapan/status/670044407081517057
ちょっと待て―。今日じゃん。ってこれをリツイートしたのは、これまたエキブロ繋がりのふぇいくのケミチョさん。ヲイヲイ、あと一日早めにやってくれると・・・変わんないね。まあ当日告知だって行くさ!!というわけで、イラストの次はお芝居(インプロ)。静止画から動画?という感じで贅沢しようと思ったわけで・・・しょう(ちょっとどう思ってたのかは忘れちゃいました)

t2minaさんの絵を飾ってあったギャラリーハウスマヤさんは北青山でインプロ・ミニ・フェスティバルの会場は新宿。最初は電車でと思ってギャラリーを出て原宿方面に歩いてから、グーグルマップで経路を調べると・・・2kmで25分・・・?あれ?意外と近いね。じゃあ歩こう。とまあ、今になってみれば元気ね、オレ。と思うばかりですが、ずんずんと歩きましたよ。途中代々木駅前を通過するときに数々の誘惑が・・・ああ、オレ腹減ってきたっけ、でも今食うと夜腹減るよなぁ、という事で飲まず食わずで目的地のプーク人形劇場に到着。
ちょっと早かったので周辺を歩いて時間つぶし。そして観劇。

インプロは初めてじゃないんですが、時々ヲイヲイという事もあり、出来はモチベーションとか出演者の相性とか何かいろいろな要素で決まってくるんじゃないかなと思います。27日は「ロングフォーム」という1時間のお芝居を男女ペア3組で作るというゲーム。
最初にペア男女のキャラクターを作るためのお題を客が出します。女性のキャラは『ゴム手袋』男性キャラには『穴の空いた靴下』になりました。
舞台上ではキャスト全員がグルグルと8の字を描くように歩きまわり、女性は女性の男性は男性のお代から連想される言葉を順番にしゃべります。そして一旦暗転したあと、まず女性キャラについて、女性キャストが一人づつしゃべります。一人目が喋っていると二人目が後ろからスーッと現れ、最後に言った言葉を引き継いでしゃべり続けます。掃除が好きと話した最初の人から、次は綺麗になると自分も綺麗になった気がする、とつなげ三人目は・・・と順番にはなし三人目の次はまた最初の人に戻って何回も入れ替わりキャラを作っていきます。どうやら仕事もするしっかり者で、整理整頓が好きなキャラみたいですね。
男性も同様ですが、こちらは古いものが捨てられない、でもそうすることで物に心が宿るんじゃないか?とちょっとメルヘンチックです。
キャラが出来ると本編が始まります。
最初は溝口ケンジと下工垣優江のペアでどうやらお兄ちゃんと妹。妹は小学生か中学生ぐらいでお兄ちゃんの卒業した学校に入っているようで、漫画を描く。お兄ちゃんは物が捨てられなくてすごい部屋に住んでいる。妹はお兄ちゃんの部屋に入ってジャンプを読んでいるんだけど、お兄ちゃんから昔面白かったマンガを渡されて、励まされる・・・という所で次のペアが舞台上に出てきて話が変わる。
次はあや しのぶと永田麻依のペアでどうやらこちらは江戸時代ぐらいの花火師の親子。職人肌のお父さんとしっかりものの子どもという感じ。新しい花火を作っているようです。しばらくすると次にチェンジ。
最後のペアは池田浩一と永瀬ちづこでこちらはどうやら戦国武将とその奥方のようですが、日本じゃなくて中国とかヨーロッパとかですかね。最初に武将は何か塗っているんですが、どうも自分が征服した国を塗りつぶしているみたいなんです。

入れ代わり立ち代わりで話はどんどん進んでいきます。漫画家の妹は一人暮らししたお兄ちゃんの部屋に来て漫画家として一旦成功しますが、連載をたてつづけに落として信用を亡くします。

花火師のおとっつぁんは体をダメにしたらしく、娘が行かず後家になりながらもおとっつぁんの代わりに花火を作りますが、なかなかいいものが出来無い上におとっつぁんが頑固で厳しいせいで癇癪を起こして作りかけの花火をちゃぶ台返ししちゃったりしています。

武将はどんどん国を大きくしているみたいですが、外交的な駆け引きで側室を得て奥方に怒られないかビクビクしているんですが、奥方は退屈して仕方ないので一緒に戦場に行くと言い出したり。

三つがてんでバラバラなんですが、一つづつにしても結構面白い。

漫画家の話は妹役が天真爛漫でヤンチャだけどお兄ちゃん子。お兄ちゃんは少し(実はすごく?)ヘタレだけど妹の為ならと頑張る所でコミカルなセリフ回しが的確にはまっています。だんだん売れっ子になって横柄になっている妹とアシスタントの間に入って板挟みになっているところなんて、台本有るんじゃないかと思いました。

花火師親子は時代劇風のセリフ回しになっていて、現代劇からの切り替えが上手く出来ています。頑固なおとっつぁんも娘には弱いらしく、何かいい手はねえか?と娘に聞いて、おとっつぁん煮干しを入れるのはどう?と言われて本当に入れてやってみる下りは、爆笑。でも時代劇風からは大きく逸れたりはしません。

武将夫婦は時々セリフに間があくんですが、何かそれをうまぁく丸め込んで、自由奔放な奥方と単なる猪武者じゃなく、色々気配りしてそしてなおかつ恐妻家、という武将の難役をコミカルにそして時にシリアスに演じきっていました。その配合もグッド。

最後に漫画家の話に集約されるんですが、仕事を干されてから再起して大きなマンガの賞を頂いたときの授賞式でお兄ちゃんが来てくれたという絵に描いたような大団円で幕。

最初にお兄ちゃんが参考にしろと手渡した漫画を手に昔を思い出す二人を、他の役を演じていた人と入れ替わり立ち替わりで演じて、しっかりオチに持って行きました。

そのうえ一つ一つの話がちゃんと終わったという事が本当に素晴らしい。台本有りの芝居でも伏線はりっぱなしで終わっちゃう事もあるというのに、本当に賞賛に値します。

とは言え三つの話の関連はよくわかりませんでしたが。

とまあ、本当にハラハラ・ドキドキ・・・どんな話になるんだ?というのがインプロの良いところなんですが・・・楽しめました。

明日2015年11月29日までプーク人形劇場・・・東京都渋谷区代々木2-12-3・・・公式サイトでは新宿駅からの地図になっていますが、敢えて代々木からのほうが良いかもしれません。人通り少ないし。でも美味しそうな店が多い。インプロ見終えてちょっとそういう所でお酒飲むと何か話も弾んで・・・良い事あるかも!!

という事でこの初冬のイチオシ!!
あらかじめ予約していけば1800円。映画行くのより面白かもよ。
by zukunashi | 2015-11-29 00:05 | 映画・演劇・音楽


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