夢中になって読んだ・・・
ユービック:スクリーンプレイ
フィリップ・K. ディック Philip K. Dick 浅倉 久志 / 早川書房

長編小説は苦手です。長い物語は今のところ片手で数えられるほどしか読んだ事がありません。一番長いのは『指輪物語』高校生ぐらいだったかな?大学に入っていたっけ?という頃にむさぼり呼んだ記憶があります。

今のところお気に入りの小説は『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ。『剣客商売』シリーズ。そしてP.K.ディックの短編集。

大体これらがあれば、ローテーションで読んで満足しています。今は引越しの荷物から出す部屋の余裕がなく、悲しい事にまだ出されていません。(1年6ヶ月経過・・・)途中色々読んでそれなりにお気に入りもありますが、小説ではなに?ときかれると間髪いれずにこの三つが出てきます。そしてマンガは別です。何でもいけます。
所で本当に久しぶりに自分の手で小説を買いました。それも新刊で。といっても初版2003年でまだ1刷り・・・。
これを買ってきたときうちの奥様は・・・
「これいくらだったの?古本?」
「新刊だよ」
「へ~」
よほどマンガ以外を買う旦那を見るのが珍しかったんだろう。私もそうなんだがね。

ところで・・・この小説は元々映画のシナリオとしてかかれたものです。でも近年P.K.ディックは結構映画の原作として使われているのはご存知でしょう。
ブレードランナー
マイノリティ・リポート
トータル・リコール
スクリーマーズ
クローン
ペイチェック 消された記憶
戦争が終り、世界の終りが始まった  等々・・・

でもこれらは「ブレードランナー」を除きすべてディックが死んでから作られています。「ブレードランナー」だけ生前、といっても結局封切り前の1982年3月2日に心臓発作でなくなっています。その年の夏に「ブレードランナー」は公開されました。生前は自分の小説で大金を手にする事無く、大きな名声を得る事もなかったです。ところで今回買ってきた「ユービック」は映画化されていません。映画化する話で脚本を書いたのですが、結局現実化しませんでした。

この本を手にしたとき、きっと面白いぞ!という電波が頭をかすめていきました。あんまりそういう電波を受信した事がない人なので、松田聖子のような「ピピッと」きちゃう様な感覚に逆にビビッてしまい、何故か知りませんが取る物もとりあえず買ってきちゃいました。

タマには自分の感覚を信じてよいらしい。ものごっつうおもしろい!です。

でもエッチもない。暴力もない。SFXもそんなに派手なのはいらない。メカもそんなに登場しない。ていうかどちらかと言うとレトロな雰囲気。近未来のサスペンスではない。

映画にしても、売れないだろうなぁ。

でも「ユービック」をよんで面白いと思った人は「ユービック:スクリーンプレイ」をぜひ読む事。
変な意味ではなく、世界と言う映画のセットを裏から見た感じ。

楽しかったッス。
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by zukunashi | 2005-08-04 23:47 | Comments(0)


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