人気ブログランキング |
高学歴だからといって正しい科学知識を持っているとは限らない3
さて、こんなに時間を掛けて長い記事を書くつもりはなかったんですが、勢いというものは恐ろしい物で、なんかその3まで書いております。

別にイヤイヤ書いているのではないのですが、芝居の記事のようにノリノリで書いているわけでもありません。
とはいえ、あんまり長々書くこともないので、まず今回のパックス・ジャポニカへの道(その1)「続・『トリチウム汚染水が消える日』 検証実験の実施が決定されるについては今回で終わりにします。

さて、前回は一段落めで終わってしまいました。残りについて書きましょう。

とはいえ、残りのところについては一言で片付けることも出来るのです。
ここで書かれていることは妄想だ。

何故妄想なのか?

まず続・「福島原発から、トリチウム汚染水が消える日」 実証実験の実施日、変更されるの記事からちょっと引用します。

「原田武夫とその研究所は、この技術を開発しているA社と資本関係にあるか、契約関係にある。自らの金銭的な利益のために、煽り立てているに過ぎない」
「『元素転換』などという技術は存在しない。そうしたSF小説のような絵空事を書き立てて、売名行為を行おうとすることは許せない」
「仮に最新技術でトリチウム汚染水の問題が処理できるとしても、それは原発推進に使われる危険性がある。そうした危険な傾向を助長するスクープを行うこと自体、認められない」
続・「福島原発から、トリチウム汚染水が消える日」 実証実験の実施日、変更されるより
それともう一つ
「元素転換などというものがこの世に存在しないのは科学界では常識だ」
「トリチウム汚染水の無害化など出来るわけがない」
「質量計を見た上で議論しているのか。現実には絶対にあり得ないことを憶測で書かないで欲しい」
「カトリック教会から弾圧され、自説を曲げざるを得なかったが『それでも地球は動いている』と地動説を信じてやまなかったガリレオ・ガリレイと、A社のインチキな技術を比べること自体がおこがましい」
パックス・ジャポニカへの道(その1)「続・『トリチウム汚染水が消える日』 検証実験の実施が決定されるより
この2つの引用にでてくカギカッコの中は、原田氏に寄せられたネットからの罵詈雑言、事実無根の誹謗中傷だそうだ。前者の場合はツイッターから寄せられたものらしいのです。で、検索したのですが、そのものズバリの文章には行き当たりませんでした。後者のものはどこに出ていたのか書いてありませんでしたので、もしかしたらメールできたものなのかもしれませんが、ここで引用した文章の後にリンクを示しているものがありそれはちゃんとブログにつながっていました。
中にはご丁寧に亀の甲の化学式を並べて、高校の化学の授業よろしく「解説」してくれるサイトまで登場した。よくよく暇な「専門家」がいたものだと失笑せざるをえなかった。
と書いているところのリンクです。このページを見てベンゼン環…俗に亀の甲と呼ばれる…が出てきているかといえばどこにもありません。たぶん化学式を見ると全部亀の甲に見えるのでしょう。

引用部分とリンクを読んで理解した事、それは彼が他人の書いた文章を勝手に要約して…これはもしかすると改ざんかもしれない…罵詈雑言、事実無根の誹謗中傷だと騒いでいる。こう言ってはなんだが理解力が疑わしいとしか言えない。原田氏が亀の甲の化学式云々と書いたリンクにこんな事が書いてあります。
常温核融合を信じている研究者は現在でもいて、論文もたまに出ているようです。科学的手法に正しくしたがっているのであれば、常温核融合の研究をすることに対して何の問題もありません。その成果について発表することも問題ありません。ただ、信憑性が低いデータや無関係の実験結果を基にして、あたかもその現象が事実であるかのような言説は許されないのです。
トリチウム水から完全無害な水素ガスを作り出す?より
ここに原田氏とA社についての問題が端的に書かれています。要するに信用されるやり方で証明しましょう。ということです。原田氏には理解できなかったようです。

こう言ってはなんですが、ちゃんと出典を明かさずにしかも勝手に要約した文章を元に、自分達が非難されていると仰るのは情報リテラシーが不足しているとしか思えない。ちゃんと出典を明記して要約せずに元の文章を引用するか、少なくともリンクを出しましょう。失笑するのは勝手ですが、ちゃんと読んで理解しましょう。亀の甲何かどこにも書かれていない所もそうですが、少なくとも何に失笑したのかぐらいは書きましょう。自分が理解できなくて自分に失笑したのではと勘ぐりたくなります。

そして、「割烹着のリケジョ」などという言葉を出してしまうところを見れば、原田氏はご自身が科学に興味がなく、イノベーションだけを追い求め、小保方晴子氏を認めた「ネイチャー」や「ハーバード大学」とは真逆に向いている事に未だ気がついていない。ネイチャーは厳しい査読をパスした論文が掲載される。出版部数を増やすためにインパクトを追い求める週刊誌などとは違う事に気がついているだろうか?

これらの例からわかるように、原田武夫氏は自分に都合のいい事実のみを選択して批判されているといい、相手を失笑し、都合のいいニュースの都合のいいところだけつまみ食いして、自分の主張の正当性を声高に叫ぶが、中身が何一つ無い。ネイチャーやハーバード大学は彼が言うようにイノベーションが欲しいから小保方氏の論文を掲載したのか?答えはノーである。論文が純粋にその部門の専門家に評価されたからだ。掲載する価値があると認められたからだ。それがイノベーションに繋がるかもしれないが、そういう下心で論文審査をすることが出来るのか?外交官もしていた原田氏がそんな事も分からないなら、独立系シンクタンクの所長という方の情報リテラシー、科学リテラシーは確かに足りない。これは日本にとってかなり厳しい話だ。これが日本のトップの情報リテラシー、科学リテラシーだと海外に思われるのだとしたら、そのダメージは計り知れない。

もしかすると誰も原田氏を批判していないかもしれない。批判されていると言う前に誰がどんな批判をしたのかしっかり確認してみるといいのではないだろうか?被害妄想とは言わないが、彼の話には決定的に事実が足りない。批判されているかどうかもそだが、A社の技術云々についてもそうだ。紳士協定がどのような内容なのか分かりかねるが、イノベーションより先に科学的事実の観察が決定的に足りない。自分達をガリレオや小保方氏になぞらえるのはいいが、彼らと決定的に違う事に気がつく必要がある。それに気が付かないならば失笑されるのは原田氏とA社になってしまう。日本を救うとかパックスジャポニカとか言う前に、査読に耐えうる一本の論文の方がいかに大事か!彼らはまだ気がついていない。
by zukunashi | 2014-02-16 01:09 | ニセ科学…科学を詐称するモノ


<< ハグワイベルシアター第2回公演... 高学歴だからといって正しい科学... >>