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ユーキース・エンタテインメントプロデュース公演Vol.16「たりない写真、歌えなかった唄のために」
さて、久しぶりの更新です。そして芝居の感想です。

本当はこの前に一つ芝居を見に行っているんですが、自分の感想を思ったように言葉にできなくて詰まっています。等に千秋楽も終わっているので、気楽に書けばいいのですが。

ところで今回見に行きました芝居。下に書きました公演情報を見て頂ければ分かります通り、実は何回か見に行っている演出脚本、そして役者さんもいます。何を隠そう
この頃見に来る人もめっきり少なくなった当ブログですから隠すことなんて何も無いんですけどね。
以前見に行って感想書いた時に脚本演出担当した方が当ブログにご降臨されています。対角線に浮かぶソネット ユーキース・エンタテインメントプロデュース公演これです。コメント欄に一人しかいないので直ぐわかると思いますが。

あれから3年経ったわけですね。以前も5月ですからほぼ3年と言っていいでしょう。実際のこのお芝居もその翌年2013年に初演されているのですが(注)リンクその年月でどう変わっているか楽しみでも有ります。

ではまず今回の芝居がどんな話かざっくり説明すると・・・
震災の影響で東京に転校してきた泉あかりと、そこで仲良くなったクラスメイトたち、そして被災地にボランティアに行き、絶望し、歌うことをやめてしまったミュージシャンのサカモトさん・・・
ふるさとをテーマに、さまざまな人の想いが交錯する心温まるお話です。
という事です。最初震災直前の光景が有り、その数年後の東京で主人公と仲良くなったクラスメイトが部屋掃除のお手伝いで、失踪したミュージシャンの家に集まります。その後の場面はずっとそのままで進みます。
舞台上には右手奥に小さな椅子と机。机の下椅子のそばにはウィスキーの酒瓶。その直ぐ左には本棚とピックアップ付きのガット・ギター。左手奥には電子ピアノ。手間には四角い白い箱が2つとカホン。電子ピアノのそばにはベースギター。部屋中に紙が散らばり、分けわからない箱がおいてあって雑然としている。

さて、突然ですが役者さんについて書きたいと思います。
○今安琴奈 主人公の友達ベースギター担当。父の会社に入って長距離トラックを転がす20才。今回一番安心できる役者さんでした。ギャグの掛け合いなどタイミングがいい感じでした。
○木下かれん 主人公の友達カホン担当。アイドル目指してます。メジャーデビュー直前?チョイ自分勝手で周りの空気を凍らすこともあるというキャラのようですが、表情がガラッと変わるところなんかチョイとドキッとさせられてしまいました。
○松下芳和 仙台のボランティアでサカモトとあい、ちょくちょく連絡をしていたらしいアイドルオタク。オタクのステレオタイプな演技だった。嫌味なく爽やか。
○島村彩也香 サカモトの婚約者?の親友。ハタチそこそこの集団に対して年齢的コンプレックスがある役柄。いくつかの掛け合いはいい感じ。借金取りに怯えて、でもその後毅然と撃退するシーンは面白かった。
○田中優樹 失踪したミュージシャンのサカモト。何か心が削れていく感じの役。ギター爪弾いたり主人公のピアノで歌ったり歌唱のシーンは70年台にデビューしたフォークシンガーっぽい佇まい。もっと悩むシーンを見たかった。

■冨田真由 主人公の友達ガットギター担当。主人公の名前のあかりについて劇中で述べるシーンが何回かあったが、意味が掴めなかった。自分の好きな人と嫌いな人の差が激しい役柄のようだが、あまりはっきりしない。ツンとデレのシチュエーションがよく分からなかった。
■藤本かえで 主人公。木下かれん役の友達と衝突することが多々あったがテンションの差が見えないので何時も同じように怒っている感じ。同様に自分の心の中を吐露する場面で心の底から喜んでいるような笑顔も違和感が残った。父も母も姉もいなくなってさっぱりしたの?と突っ込もうかと思ったが、次に言う時は暗くなっていた?よくも悪くも平板。
■山崎洋介 ボランティアでサカモトと合っていたよくわからない男。ジローと名乗っていた。この役者さんは何回も見ていましたがこういうアクの強い感じの役者で行くことに決めたのでしょうか?ギャグとしての今安琴奈との掛け合いは相手に救われている部分がまだ多いが、テンションの切り替えがスムーズで落とす所は面白かった。もっと引き出しを増やして役を楽しめるようになればと思う。(うわぁ偉そうだ、オレ!)
■おぐまひろし サカモトの元婚約者の新しい彼氏。ちょっとダメ人間。借金4万で借金取りに怯えるヘタレだが憎めないネアカ根性。セリフを言うタイミングとかいいテンポを作っているんですが、全体的に何か違和感。上手いなぁと思ってみていると素に戻っているような表情をする。観客のいる芝居なんだからもっと観客にアピールして欲しかった。周りの役者さんとの絡みは面白かった。
■借金取りの役 チラシに載っていないので後で出来たのでしょうか?大阪弁でまくし立てる典型的な古い借金取り。申し訳ない役者さんのせいじゃないと思うんですが、おもいっきり浮いてました。ていうかこの人は職人的な役者さん。何故チョイ役なんでしょ?

▲吉見麻美 サカモトの元婚約者。部屋の掃除を頼んだ人。冨田真由の役の上での姉。知的なマネージャー?それとも母性で包み込む恋人?どちらも中途半端でしかも新恋人に対して騙されても良いとか言っているが説得力がない。表情とか作りこんでいる感じが強いのと台詞に情感がこもっていない。サカモトと抱きあうシーンでもマネキンのようだった。

△山縣桃子 晴野未子 主人公の仙台時代の友達。いつも3人でいる仲良しグループという設定のような気がするが、見せ場がない。終わり近くのシーンで転校する主人公と話しているが、主人公があまりにあっけらかんと「父も母も姉もいない、写真もない、もうココには何も無い」と言い切っちゃってまあああいう反応するわなというシーンが有ったあとで、一件落着して(本当は何も落着してない)主人公4人がライブっぽく演奏するところに、アイドルオタクが見つけ出して(?)連れてくる。そしてニコニコして電子ピアノのそばで主人公の歌を聞いている。多分感動に華を添えるつもりなんだろうと思うけど、どうかと思った。彼女達二人は良くも悪くも印象がない。

あとは演出脚本の話になるんですが、どう言えばいいのだろう?ツイッターの評判見ると皆感動していると書いている。確かに感動できる話だ。役に感情移入できれば特に主人公の泉あかり役に移入すれば泣くことも出来るだろう。しかし、水を指すようで悪いがいくつかそれに対して障害がある。

芝居の中で「希望って・・・」とか「夢って・・・」みたいに思いを言葉にするシーンがあるけど、いやそれ言って終わりにしちゃうお気軽お手軽な芝居でいいの?決めちゃっていいのかな?たしかにその言葉がしっとり響いたり、すっぽり収まって心地よかったりすれば良いんだけど、どうも居心地が悪らしくていい感じに響かないし収まらない。主人公は仙台から東京に転校して大学生(なのかな?)して10万という大枚欲しさに友達のバイトして・・・どこから見てもリア充ですありがとうございます、と言ってもいいでしょう。確かに生活はリア充だけど心の中は…というギャップが面白かったりするんですが、強がりとか裏がとか影がとか全く感じさせない。本当にニコニコと父母姉(結婚間近?)が居なくなった。写真もない、もう何もない。(だから?)歌いたくない、歌は嫌い、歌で何が変わるの?と無邪気に言う。いやたしかに役の上では怒っている風に見えるんだけど、声はそんなふうではない。天然なのかな?といぶかしく思う。主人公は歌いたいけど歌えないという感じじゃなく歌わせてもらえないから拗ねているようでもある。その言い訳が「歌いたくない、歌は嫌い、歌で何が変わるの?」と聞こえてもくる。
ナゼそう感じるのか?関連があるかどうかわからない所だが全体的に動機づけが弱い気がする。
主人公がナゼ歌いたくないのか?サカモトはナゼ歌を歌えないのか?元婚約者はナゼ騙されてもいいのか?アイドル目指している娘はナゼ主人公の夢は歌手だと考えたのか?でも最期に主人公は歌をうたう。歌えたからまあ良いっしょ、という感じで終わったように思う。

あと細かい事を言うと、法律の改正で借金取りが大声出したりするとマジに法律違反。その貸金業者共々お縄になる。だから借金取りが出向くこと自体ありえない。ついでに借金取りが大阪弁というイメージの貧困さもちょっと萎えるわな。いいかげんにせぇと思う。広島弁や大阪弁を喋る奴はヤクザみたいなイメージの貧困さは芝居の幅を狭める。

方言で言えば一番最初まだ主人公が仙台にいるシーンで変なイントネーションの東北弁を喋っているが、やっぱり聞き苦しい。こだわるんだったらきっちり演技指導すべき。こだわらないなら標準語のほうがいい。

いくつも書いてきましたが、最期にいつもこだわっている経済性の話をします。
千本桜ホールのキャパシティから言って火曜から日曜まで8回公演でチケット収入で150万ほどを上がれば御の字でしょう。優待チケットや満席にならない場合を考えれば120万ぐらいを想定しているでしょうか?1週間借りておおよそ50万。小道具、音響、照明、衣装他練習場などのレンタルを入れると100万前後かかると予想すればとんとんかチョイ赤ぐらいと、予想しました。で、前売り3500円のクオリティの芝居だったでしょうか?これは見に行った方と劇団、それに関わった方に考えてもらいたい。前売り3500円は適正価格でしょうか?私にはそうは思えません。

公演情報
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by zukunashi | 2015-06-14 17:00 | 映画・演劇・音楽
ゾンビ×幽霊×宇宙人 オール恐怖大行進!!
度々遅延する電車のようなブログ「廃園の秋」のズクナシです。
と言うか毎日書くなんて絶対無理ですね。沢山書いている時だって月15本ぐらいですから。

ということで、この話を書いている裏ではまだ書ききれていない話があります。体力と記憶力の続く限り書くつもりでありますが、もう少々お待ち下さい。今年中には書いておきたい話もありますし・・・。

さて、タイトルにあります「ゾンビ×幽霊×宇宙人 オール恐怖大行進!!」は芝居の題名です。とっくの昔に終わっていますから、今更観るのはできませんが、劇団からDVDが出ていますので、もしこの記事で興味を掻き立てられたら、行ってみるといいかもしれません。その劇団の名前は「カプセル兵団」結構名の知れた劇団・・・?なんでしょうかね。私達の大好きだった惑星ピスタチオに所属していた吉久直志さんという方が座長です。惑星ピスタチオは一瞬で燃え尽きてしまった巨大な彗星のような劇団と言う印象があります。初めて見に行った「白血球ライダー」からその表現力が楽しくて見に行っていたんですが、直ぐに人気劇団になってしまい、高嶺の花に。今は動画サイトにその片鱗が見られます。今でもおもろいっす。

さて、話を元に戻しますと…じつは「カプセル兵団」を見に行った時には、座長が元「惑星ピスタチオ」所属と走りませんでした。なぜ見に行ったかといえば、近頃見に行くジャングルベル・シアターの役者さんが客演しているからです。
「ゾンビ×幽霊×宇宙人 オール恐怖大行進!!」
 
脚本・演出:吉久直志

出演:
◇ノーマルバージョン◇
吉久直志・周晴奈・瀬谷和弘・岡田勇輔・工藤沙緒梨・森澤碧音(DanceCompanyMKDC)・遠藤公太朗・林潔・小林美穂・仁木紘・若林辰也(優演隊)・神里まつり・福山渚・中森康仁
◇バカバージョン◇
吉久直志・周晴奈・青木清四郎・庄章子・中山泰香・北出浩二(teamSPITFIRE)・熊手竜久馬(虹の素)・五十嵐勝平・石神まゆみ・大場トシヒロ・渕井達也・谷口明日菜・國崎馨(スターダス21)・西村太一(ジャングルベル・シアター)

ゾンビに追いかけられた若者たちが逃げ込んだ屋敷は、有名な心霊スポットだった・・・。
屋敷の中で起きる怪奇現象の数々。外にはゾンビ、家の中には幽霊が待ち構える絶体絶命の状況へ様々な人々が逃げ込んでくる。はたしてこの状況を打破することはできるのか!?
新しい演劇の可能性に挑戦し続ける劇団、カプセル兵団が「飛び出す演劇」「ビジュアルイマジネーション」に続き挑戦するのは「ダブル演出」!! 同じ脚本を使い『ホラー』と『コメディ』相反するジャンルの作品を作り上げる!超実験的シチュエーションホラーコメディ。
劇団webページより引用。太字はズクナシがしました。
あらすじは引用したとおりです。で、実際の芝居はといえば、ノーマルバージョン、バカバージョン両方を連続してみた感想は・・・ちょいがっかりでした。

パワーマイムっぽい表現はあります。目まぐるしく位置を変え、ドタバタと動きまわり、頻繁に人が入れ替わり場面転換していました。しかし、それらの動的な、アクションの合間にある場面では、メリハリがあまり無く、恐怖を煽るためなのか、ただ絶叫したりステレオタイプな演技に始終していたように感じました。ノーマルバージョン、バカバージョンともにあまりシチュエーションに拘っているように見受けられなかったのが見ていて辛かったところです。怖い時は泣き叫ぶ、楽しい時は笑う、喜ぶ、怒るetc。たしかにその通りなんですが、それをその通り表現するだけでは、ちと飽きます。両方共(ノーマル、バカ)そこら辺の受ける印象がほぼ同じでした。なので、2回見て2回目(バカバージョン)では結構飽きてきちゃいました。

また、バカバージョンは結局楽屋落ちとシモネタ解禁というバージョンだったのが、がっかりだった理由のもう一つです。いや、バカをやることは単にリビドーを開放したりボケて突っ込むをやるだけじゃダメではないでしょうか?バカという言葉で受けるものは色々ありますが、一般常識からチョット外れている、と言う意味合いは少なくとも有ると思うのですが(そりゃあ大きく離れていてもいいのですが)最初のシーンを見た途端、ああきっとやるなぁこれ、と思った事は結構やってくれました。ある意味馬鹿と言われてやりそうなことを常識的に演じられていました。もしかすると、私が観劇スレしているのが原因かもしれません。(とはいえ、そんなに芝居を沢山見ているわけでもなく、芝居に関わる経験が長いわけでもないんですが)意外性のある馬鹿が見れなかったのは残念でした。ぎゃくにハマるギャグはたくさんあり、そういう所ではおもいっきり笑いました。

という訳で、三ヶ月経ってやっと書きました芝居の感想。全く役に立たないと思いますが、今日も芝居を見に行くので、その感想に押し流されてしまう前に文章化。
とはいえ、まだ書ききれていない芝居の感想が2本有る。正直に言うと(書く気が無いのも含めて)4本あります。いつ書き終わるのかなぁ( ´O)
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by zukunashi | 2012-10-24 14:56 | 映画・演劇・音楽