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超天晴!福島旅行 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画―黎明編―
終わった芝居についてアレコレを書く、近頃恒例の「終わっちゃったら好き放題」劇評のコーナーです。パフパフ。

今回は急遽『超天晴!福島旅行 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画―黎明編―』の東京公演を見ようと画策しました。なぜか?いつもなら知り合いが出ているという知り合いのツテで見に行くんですが、今回はツイッター繋がりです。早野龍五先生のツイッターにこの劇団『笑の内閣』の方からのツイートが入ってましてそれをみて決心しました。

タイトル通り福島第一原発についてなんですが、いや全くこれがもう緊迫感ゼロ・・・最後に少し有りましたね。まあほんのチョットですが。

話の筋は・・・
● あらすじ
滋賀県大津市にある私立高校、鷹真学園高校は3代目理事長が就任した20年前以来、管理職は必ず学園OB が勤め、外様派は冷遇されていた。しかし、2年前近隣に出来た西園寺大学附属守山高校に志願者をとられている現状に危機感を覚えた校長猿田博士は、大手予備校世阿弥ゼミナールの名物講師だった間久部録郎をヘッドハンティングし教頭に抜擢、歴代校長は必ず教頭から昇格するため、間久部が初の外様校長になるのは確実視されていた。
 しかし、急進的な間久部の改革姿勢に、猿田をはじめとするOB派は反発失脚を狙う。間久部は失脚を免れるためには、理事会の支持が不可欠であった。
 そんな中、学園では修学旅行の旅行先を決める会議が行なわれようとしていた。学園は、毎年北海道に行っていたが、行程中ずっとスキーをする旅行はたいへん不評で、生徒自ら行き先を選べる西園寺に志願者が流れる原因となっていた。ここで、魅力的なプランを出せば理事会の支持が得られる、そう踏んだ外様派が出した案は「福島」であった。
 果たして間久部の狙いは、政争の具なのか、真に被災地に寄り添うためなのか?
 笑の内閣新作は、福島に観光に行く意義を、遠い滋賀を舞台に問う学園政治劇!
とまあ結構まともです。あ、あらすじに一点間違いが有ります。間久部録郎は教頭じゃなくて副校長でした。教頭は別の人がやってました。さて、じゃあチョット気になる所を書いていきましょう。

※OB派校長猿田博士
小心者で汲々としている感じが良く出ていましたし、普通に威厳のあるところは校長先生にぴったり。声も滑舌もとても安心して聞いていられました。

※OB派教頭青居邦彦
やっぱり小心者でなんかオタオタしている感じ。ああ、教頭って校長の金魚の糞、太鼓持ちって感じでぴったり。彼の一番見せ所、トカゲの尻尾として切り捨てられるときの土下座退職の弁は本当に悔しそうでいかったです。

※一応OBの金丸大和先生
高校の演劇部の顧問らしい。一番笑いを取っていました。笑いを取る時の容赦無い掛け合いは息もぴったり。役どころは重要ではないですが、話の潤滑油。面白いように受けてました。

※一応OBの馬渕速魚先生
お金持ちの世間知らずなお嬢様的先生。修学旅行先に第三の目的地を出すが全く反映されない。ただ金丸先生とセットで動くことが多いので、金丸先生に食われて今一記憶に残り難い。

◎外様派副校長間久部録郎
自分の能力を過信してしまうきらいが有り、イマイチ好きになれないだろうなぁと思われるキャラで且つ策士。しかも策士策に溺れる。チョット気になったのがこの方の表情。メッチャ硬い。無理に笑っている感がたっぷりある。筋肉で笑っているっていう感じ。チョットぎこちない感じ。逆にそれが今回の役にはマッチしていたかも。

◎外様派坂東卓 後の教頭先生
この人は頭の切れる探偵?!ですね。ええ、裏を読んで動くところもそうですが、結構ビシビシ予想して当てちゃってます。名探偵です。でもって、冷たい感じもあり、そうでないところもある。会議の席でも議長は校長先生がしているはずなんですが、いつの間にかこの先生がしきってたりします。笑いは取りませんがいい味が有ります。

◎外様派江田珠美
今回の福島旅行について一番推進していたのはこの先生。一応福島県出身の方です(役の上で)。この次の山野辺先生と付き合ってたんですが、副校長に乗り換え。でも副校長は別に本命がいる・・・という恋愛に振り回される役。で、普通にぎこちない元恋人同士という感じがピッタリあっているんですが、最後のどんでん返しの時に、彼女の吹っ切れたような目が色っぽいです。

◎外様派山野辺雅人
今回の一応主人公らしい。が、喋りが不安定。キーポイントとしては元恋人江田先生となんとなくしゃべりづらい感じがいいなぁと思って聞いていると、怒っている時にもそんな感じが出てしまっている。理路整然との時もそんな感じが若干ある。あれ?もしかして・・・地?

※新日本トラベル社員 十和田玲於奈
ダメ社員を熱演!!めっちゃ良いです。金丸先生とのコンビがとてもハマってました。こういうダメな奴・・・いますね。握手したかった。

◎DDT社員 牧村奈々
・・・最初に謝っておきます。ゴメンナサイm(_ _)m 滑舌も発声も話の間も声に関しては全然評価できない。この芝居に出演した人の中で唯一笑えなかった。上手い下手ではなく練習不足?表情とか動きの張りとか颯爽としているんですがしゃべるとオヤ?となってしまっていた。風邪でも引いていたか練習不足か・・・。

◇学校法人鷹真学園理事 城之内時子
ヒステリーババァです。ええ、本当に居そう(笑)ただ一本調子でただ怒って帰っちゃったので印象薄い。でもネットでもああいう人がいるなぁと思い出せるので、そこのところは何かうまくはまっていました。

作演出の高間響さんは役者として出てないですが、幕が開く前と閉幕後に出てきて楽しくおしゃべりしてました。レンタカーの事故は面倒ですね(笑)お金集まるといいですね。あと、論文のためにアンケートお願いしますと言われていましたが、書けませんでした、申し訳ない。

脚本、上手くハメました。偶然を装って策を張り巡らせた、そんな気にすらなるような脚本です。音楽、途中に挿入される動画、照明。特に眼を見張るようなものはなく、しっかり話に調和していたように思います。

何度か役者さんがセリフとかんでしまったところはご愛嬌ですが、話の進行上仕方が無い山野辺先生の放射能講座はもうチョット何とかなった気がする。雰囲気がすごくタルンでしまったように感じました。

とはいえ、非常に面白い試みでした。これで終わりじゃなくて火の鳥みたいに黎明編の次にヤマト編とか未来編とか宇宙編とか出来る事を期待しまてます。接触編と発動篇でもいいですけどね。
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by zukunashi | 2014-12-15 18:52 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)
映画を見たいと奥様が言うので…
と、軽く責任をなすりつけておきます。
いえ面白くなかったわけじゃないんですよ。ちょっと痛そうだったぐらいで、結構面白かったです。
ブラックスワン
ブラックスワン=黒鳥 はバレエ「白鳥の湖」における主役の白鳥の恋のライバルにして悪魔の娘。勘違いとはいえ王子を誘惑し、結婚の約束をさせるという悪魔。しかし、バレエの役の上では別々でも一人のプリマドンナが白鳥と黒鳥を踊り分けるのがお約束です。繊細で純粋な白鳥の姫と自信に満ち扇情的な黒鳥を一人で踊るのは非常に難しいようです。

さて、バレエの話は置いとくとして、この映画は「白鳥の湖」の主役に抜擢されたプリマドンナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)が抜擢された日から初日の幕が下りるまでを描いています。

さて、何が面白かったかというと…バレエのシーンは…たしかにそれなりに美しく気高いのですが、感動的ではありませんでした。バレエの映画と思って見に行くと、初日の舞台でニナが人が変わったように凄まじい黒鳥を踊るところだけがバレエ映画です。この映画は昨今はやりのサイコサスペンスです。しかも痛い系の・・・主人公の幻覚がほとんどの場合何かしら血を流して、痛いシーンなのです。そうする事によってどんどんニナは追い詰められていき、そしてついには・・・という映画なので、痛いシーンが必要なのはわかるのですが、痛そうなシーンで顔を背けて横を見ると、うちの奥様も顔を背けてて目があっちゃった、という事が何回かありました。

まあ意味もなくエッチなシーンを入れてくるファッショナブルな映画より、シーンの意味は理解できるのですけれど…。

で、映画の出来としてはどうか?と言えば、結構評判がいいんですが、私としてはすごくいい評価にはなりませんでした。
理由は2つあります。

まず話としては非常にシンプルで分かりやすく、多分こうなるんだろうなぁという話の粗筋が容易に想像できるものだったという事。
粗筋の中には、母親のトラウマや振付師に対する思い、ライバルに対する憧れるけど拒絶してしまうアンビバレンツな思いなど、こう言っては何ですがこの手の話には必ず出てくるこれらの小道具も一通り揃っています。
基本に忠実なお話でした。

ただしここで注意して頂きたいのは、私は基本に忠実な話だからこの映画がダメだと言いたいわけじゃありません。とはいえ良い評価じゃない理由の一つとして「基本に忠実な話」をあげました。正しく言えば2番目の理由のせいでです。

2番目の理由、それはバレエが今一だったからです。
この映画では当然ですがバレエのシーンが沢山あります。ほとんどがレッスンシーンで、綺麗なシーンが多いのですが、それらのシーンで主人公は振付師にダメだしされ、追い詰められていき、ライバルが自分にとって替わろうとしていると妄想を抱いていく(もしかしたら振付師は本当に代役を立てようとしていたのかもしれませんが)筈なのですが、比較できるほどライバルの踊りのシーンは多くなく、ライバルとして彼女を脅かしているという事も、踊りの比較より性格とか行動で語られているいました。

ブラックスワンはバレエの映画ではなくサイコサスペンスの映画と言いましたが、ブラックスワンという題名のとおりバレエが舞台ですから、只のサイコサスペンスではなくバレエがありかつサイコサスペンスというふうであって欲しかったのです。というか、バレエとかダンスの映画は大好きなので、少なくともソコはすごいのだろうと期待していました。
期待しすぎたのかもしれませんが、バレエは…ナタリー・ポートマンは絶賛されていましたが…そんなに素晴らしくはありませんでした。

筋書きが平凡で、バレエもそんなに目立っていないという事で、確かにナタリー・ポートマンは素晴らしかったのですが、映画としてはイマイチという感想になるわけです。

嫌いじゃないですが、今年の映画のオススメとするには・・・

周防監督の「ダンシング・チャップリン」を観に行こうかな?
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by zukunashi | 2011-05-14 01:15 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)