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違った形での医療<s>ネグレクト</s>過誤だと思う
亡くなられた赤ちゃんのご冥福をお祈りします。
「ビタミンK与えず、自然療法の錠剤」乳児死亡で助産師を提訴…山口 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)という記事が今のところ読売新聞しか報じていない。

でもこの記事をよんで、『自然療法もねぇ・・・』と思うのはちょっと待って欲しいんです。
錠剤について「植物や鉱物などを希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませたもの。適合すれば自然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かう」
「ビタミンK与えず、自然療法の錠剤」乳児死亡で助産師を提訴…山口 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)より引用
と書かれているこの錠剤。コレはホメオパシーという代替医療が処方する錠剤(レメディー)の事です。ほぼ間違いなくこの助産師さんが所属していたのはホメオパシーの普及団体です。

ホメオパシーは西洋医学に対するアンチテーゼとして、東洋医学やカイロプラクティックなどの代替医療の一つとして近頃人気がある。リンクしたwikiにもあるとおり、ヨーロッパの方では医療としてある程度認知されていた時期もあり、日本で紹介されるときには「イギリス王室で行われている」代替医療というふうに言われることもある。どのような医療なのかはググれば、ハマった人の饒舌なブログやTwitterなどがドンドン引っかかってくるはずだ。そちらをお読みください。

ところでタイトルにも書いたように私はこの件は形は違えども医療ネグレクトの一種と思っている。
普通医療ネグレクトは保護者が子供に必要な医療を受けさせない場合に使われる言葉だが、助産師や看護師、医師等と両親が生まれたての赤ちゃんを保護する人であるのだから、その範疇に入るのではないだろうか。今回この赤ちゃんを襲ったビタミンK欠乏性出血症は4000人に1人程度の頻度で発生すると言われている。この助産師は今までも他の新生児に同じ事をして、全く問題が無かったのだろう。それはただ運が良かっただけだった。なぜなら、本当にビタミンKが必要だった新生児はレメディーは効かなかったからだ。

とはいえ一般的な医療行為でもちゃんと効くかどうかは確率の問題であり、100%はあり得ない。事実ビタミンKを服用していても出血症を完全に予防することは出来ない。同じ様にワクチンをうってもその病気に絶対罹らないわけではない。逆にワクチンが元で副作用が起きたり、ワクチンのショック症状が起きるような場合もある。なぜこんな事を書くかといえば、ホメオパシーの幾つかの団体は、一般的な医療におけるこういった副作用を大げさにいって不安になった母親等を取り込んで大きくなっているからだ。ワクチン接種に反対し、アトピーの場合はステロイド使用をやめて、レメディーを使えというわけだ。
では今回の出来事に付いて彼らはどう考えているか。ニセ科学関連で有名なkikulogにおいて、すでにこの問題は取り上げられており、そこのコメント欄に興味深い引用があった。
日本ホメオパシー医学協会の会員向けの雑誌に「出産現場におけるホメオパシーの課題」と題して、この山口県の事例(他にいろいろあるようですが)を会員向けに説明しています。
その雑誌には、この事件の後でさえ、次のような記述をしており、この団体がK2シロップの代わりにVit-Kのレメディーを与えることの罪深さを全く認識していないことがわかります。
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Vit- K30Cには現物質はなく、パターンしか含まれておらず、血管壁を壊すことはありえないこと、(逆にK2シロップの過剰投与は血管壁をもろくする可能性あり)、今回の原因推定としては、様々な問題が考えられること、また、両親のミネラル不足やマヤズム的問題、医原病が胎児に受け継ぐ事などもあること。
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後略
Taku — July 9, 2010 @11:21:22より
ここに出てきたVit-Kというのが助産師が飲ませたビタミンKの代わりの錠剤(レメディー)のことを指している。与えた錠剤(レメディー)では血管壁を壊すことは考えられない。両親が原因ではないかと指摘しているわけである。コレは全く馬鹿げだ話である。新生児のビタミンK欠乏症の原因を彼らは考えている。そうじゃなくてなぜ新生児は亡くなったのか?を考えるべきなのに。亡くなった原因は簡単である。ビタミンKを適切に補給させなかったからだ。

原因を考えて、適切に対処する。自分達に都合よく解釈して、両親のせいにするのがはたして正しい対処に繋がるのか?火を見るより明らか明らかだ。

確かに一般的な医療は万能ではないですが、一般的な医療で助けられるのにそれをせずに信念に殉ずるのなら、それは医療ではなく信仰になってしまうだろう。それでは駄目じゃないか?
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by zukunashi | 2010-07-09 21:55 | 事件・事故
信太郎兄ちゃんは何をしているのかな?
【帆布カバン】京都・祇園・知恩院前 喜一澤

一澤兄弟の4男一澤喜久夫氏のお店がオープン。

というか、最初からこうしていればよかったのにと思うのは、第三者の浅はかさでしょうか。

確かにブランドの知名度が最初からあれば、ビジネスは楽でしょう。とはいえ訴訟を繰り返していた無駄な時間はもう帰ってきませんけど。

ところで一澤帆布の労働争議はどうなったんだろうか?
傍聴記のような物があったので読んでみたのだけれど、イマイチ分かり辛い。裁判では一澤帆布の社員解雇は整理解雇ということらしいが、決算資料のような物は証拠として提出されていないそうだ。

まだまだかかりそうだね。

4男が機を見るに敏なタイプで、結局一番良いポジションを取ってしまうんじゃないかな。
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by zukunashi | 2010-07-08 21:30 | 事件・事故
何とアホな話
あるブログに『医者の醜い争い(笑い)』という記事が載っていた。
 東京都内の某医院での話である。

 選挙運動中の有名人(女性)が体調不良でやってきた。この医院の経営トップと知り合いなのだ。

 経営トップがA医者に診察を依頼した。このことを聞きつけたB院長が「俺がやる」と言いだし、A医者の知らないところで診察した。
   同じ阿呆なら泥と炎のニシノ説2010年07月02日医者の醜い争い(笑い)より引用
単純に言えば有名人だから院長たる私がやる!とまあごり押ししたわけですね。この後病院内の雰囲気が悪化した、と書かれている。ここまでなら普通の会社でもありそうな話ではある。しかしここからあとが面白い。ブログの中の人は続いて・・・
 しかし、こんなB院長は本を出しているし、NHKに出たこともある。医者の素顔は外からは分からないものなのだ。本を出しているとかテレビに出たとか東大卒だとか、そんな理由で医者を信頼してはいけない。
   同じ阿呆なら泥と炎のニシノ説2010年07月02日医者の醜い争い(笑い)より引用
何だろう?B院長は誤診したのだろうか?いや、本文にはそんな事は書いてない。とすると…このブログの中の人は、医者は聖職だから悪口を言っちゃいけないんだと思ってらっしゃるようだ。私だってNHKに出てたとか、本を出してたとか、東大卒だとかで医者を信頼するかどうか判断することはあるが、悪口をいうから信頼するなというのは初耳だ。それに上記のような事があれば、悪口を言う事もあるだろう。彼が書いた文章には書かれていないが、実はB院長の方がA医師より腕がいい、とか経営トップとA医師が親戚とか書かれていない何かがあったのかもしれない。
悪口を言うと事と医師の腕とは関係がない。そうやって考えれば確かに人間的に良い人が主治医になって欲しいが、それより腕の善し悪しが優先するのではないだろうか。少なくとも私はソッチの方がいい。

つまりこの話は医者の醜い話ではなく、モノ書きの意味不明な話だったのだ。週刊金曜日で編集をしていたとか、本を書いているとか、早稲田大学卒だとか、そんな理由でこのブログの中の人を信用してはいけない。
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by zukunashi | 2010-07-08 00:54 | 小ネタ
久々の映画の日『宇宙ショーへようこそ』
ミクシー内で大学の後輩がべた褒めしていたので、興味が湧いた映画です。
『宇宙ショーへようこそ』

いろんな要素が詰め込まれた、贅沢なアニメだなぁというのが見た後の正直な感想。インディ・ジョーンズやスターウォーズ、ナルニア国のようなファンタジーっぽくもあり、虫プロのアニメやディズニー、もちろん宮崎アニメやコジツケれば999みたいなシーンもあったような・・・。

とはいえ基本は冒険映画。同じアニメで評判が良かった『サマーウォーズ』が電脳世界で大冒険だとすれば、『宇宙ショーへようこそ』は宇宙で大冒険する映画です。

夏に冒険というのは定番中の定番ですが、今回の冒険は自分から未知の場所に行く冒険ではなくなんか知らない間に冒険してたというタイプです。例えば『15少年漂流記』とか、アーサー・ランサムの『海に出るつもりじゃなかった』のような受身の冒険です。
とはいえ『宇宙ショーへようこそ』では最初は自分たちが希望した旅だったはずです。(まあ出来るだけ遠くと言って宇宙に行くって思ってもみなかったんじゃないかな)それが徐々に変な方変な方に変わっていってしまい…いつの間にかこんなところまで来てしまった…とまあ、普通なら途方に暮れるよね。でもそんな困難を自分たちの力と、周りのエイリアンたちの力でなんとかねじ伏せて無事帰宅します。で、最後にチョット成長したところを見せて・・・終わり!チャンチャン♪

でね、子どもっぽいロマンスやチューがあったり仲直りしたり、ヒーロー(ヒロイン?)になったり、自暴自棄になったり、バイトしたり、子守したり、荷物運びしたり、器物損壊で借金こさえたり、幻の植物を売って大金持ちになったりとほんとうに色々色々有り過ぎるぐらいエピソードがあります。でも、それらはしっかり大きな筋に絡んでいて、引きっ放しの伏線が殆ど無い、ある意味正統派の子供向け、冒険、映画でした。

さて、ちょっとネタバレ気味に気に入ったところを書くと、最初にも書きましたけど、私のコジツケかもしれないですが、いろんな映画のシーンが出ているような気がします。エイリアンが山ほど出てくるシーンなんかは、スターウォーズエピソード4の砂漠の宇宙港でハン・ソロと初めて会うシーンのようだし、劇中劇の『宇宙ショー』のシーンは昔見たアニメ・・・虫プロやMGMやディズニー・・・のような気がします。

そして主人公の五人の少年少女たちは、こういう話では当たり前ですが、役柄が際立っています。
最年長はグループのリーダーで、頼られる清君。周りの大人からも信頼され、自分もそれに応えようとする真っ正直な所が・・・ね。常識的な判断は任せて。
逆に信頼感とかそういうものはないけど、どんなに言われても自分の夢をしっかり持っている夏紀さん。チャランポランだけどムードメーカー。考えるよりまず動く!行動派!
ある意味真っ当な普通少女は倫子さん。アイドルになりたい。カワイイもの大好き。清君も好き。カワイイ物を見つけたら携帯を取り出して写メります。ほんとアニメに絵に描いた様な普通の女の子。
宇宙博士になりたいと言っているのは康二君。黒ぶちメガネでチョット子供メタボ体型で好奇心旺盛。ある意味ステレオタイプな思考派。
周ちゃんは見た目よりしっかりしていて、同居する従姉妹の夏紀さんより少し大人?でも背伸びしていると色々大変だね。皆の中で唯一ロマンスを体験する感性が鋭い感覚派。
夢を見るのをたしなめたり、逆に無謀でもヤる時はヤらないと!となったりこの五人の性格がうまく話を引っ張っていきます。

全体的にはチョットした謎(ズガーンで何をしようと?ていうか生ワ◯ビをなぜ何時も持ってる?何で一旦地元に戻らないと地球に帰れなかったの?)とか、コレはないでしょう(笑)(宇宙人女性もやっぱりオッパイがある!最初ポチは反射的にボールを咥えたよね、犬だから?)とかありますが、絵もきれいで話も破綻がなく、何よりもJAXAのハヤブサのように夢がある。

最後に冒険をしたのは、何時ですか?20年以上前なら、一度このアニメでを補充したら?冒険を。
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by zukunashi | 2010-07-03 00:12 | 映画・演劇・音楽