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9月1日映画の日『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』
すっかりこの頃書くのを忘れています。映画の日の映画
今月の(といってももう来月の映画の日が明日なんですけど)映画は『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』奥様のご要望により行って来ました。

監督がフランク・オズというところに引かれました。『セサミストリート』のクッキーモンスターや『スターウォーズ』のヨーダを操演していた人・・・というのは有名ですが、それよりわたしは『ブルースブラザーズ』の刑務官役の方がよく覚えています。という事で監督をしているとは知りませんでした<(_ _)>

映画の方はイギリス版『お葬式』(伊丹十三監督の出世作)か?とも思ったんですが、全然違いました。プロットぐらい・・・と思っていましたが、それもなさそうでした。粗筋は公式サイトで見て頂くとして、この映画はコメディなので最後に少しホロリときます。その時に『葬式ってそういう良いもんなんだ』と思ったら負けです。

まじめな話2回ほど喪主をしてもうコリゴリと思いました。これ以後誰が亡くなっても絶対やらないゾ・・・と、固く心に誓いました。
結局自分が悲しみに浸っていられなくて、終わってみるとなんだったんだろう・・・ああ、親父が亡くなったんだ、お袋が亡くなったんだ、という感じで既に過去の出来事です。もう少し感傷的になりたかったなぁ。

とはいえ、故人を偲ぶ、残された人が支えあうというのはどこの国でも同じで、それと言わなきゃいけない事はちゃんと言うという、非常に単純な事が出来ないが為に、本当に悲喜交交。自分が死んだ時にパソコンに保存したH画像をどうしようかとか、人に言えない秘密のサイトの会員ナンバーがバレたらどうしようとか、そういう取り越し苦労をしないように、日常から何とかしないと・・・ネ!

映画の中で、ピーターに衝撃的な写真を見せられたダニエルが、今いる亡き父の書斎に飾られている絵画彫刻の意味が分かってしまったシーン・・・ああいうベタな演出は結構つぼにはまると一気に笑っちゃいます。古い人間なんで(^^ゞ

お勧め・・・って!!東京では既に上映していませんでした<(_ _)>
今後は名古屋 札幌 大阪 福岡と順次公開の予定です。

楽しめます。お墨付き(^O^)/
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by zukunashi | 2009-09-30 17:30 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)
“はなうた”を呑みながら・・・
はなうたという名前の焼酎を呑んだ。

正直な話、焼酎はあまり好きじゃない。大学に入って酒が飲めるようになった時は、ビールばかりだった。周りの同じ年代の連中や先輩もほとんど同じだった。中にはウィスキーを飲むのもいたが、値段も値段だしそうは呑めなかった。ただ一人ある先輩は焼酎を一升瓶からコップに注いでぐいぐい煽っていた。私は何気なく聞いてみた。
「先輩、何で焼酎ばかり飲むんですか?」
「手っ取り早く酔うためだよ。」
何故かかっこいいと思ったよ、その先輩を(笑)たぶん胸の奥がキュウンと鳴ったね、その時。
その先輩は割りもせず一升瓶から焼酎をどかどか呑んでいたが、帰るときも呂律は回らなくても一人で下宿に帰っていった…筈なのだが、後でほかの先輩から聞いた話では、田んぼ落っこちたり道端で寝ちゃってたり結構グダグダだったようだ。それでも後輩の前ではシッカリ格好をつけていた。
翻って私が先輩と呼ばれるようになった時には、やっぱりビールだった。せいぜい日本酒。焼酎は沢山のウーロン茶か炭酸で割らないと飲めなかった。その先輩に永久に追いつけそうもなかった。

大学を出て色々な職に付き、大学の時のサークルの事や、その先輩の事も忘れ、世間にどっぷり浸かっていた頃、私は人生という広い道の上で、何故か大きな石に足をとられてスッ転び、立ち上がる気力も薄れ、私がつまずいた石を睨み付けながらじーっとうずくまっていた。その頃始めて焼酎が旨い・・・というか焼酎じゃないと酔えなかった。毎日720ccの安い焼酎を買ってきてだいたい2/3ぐらいその日のうちに飲んでしまう。次の日もまた一本買ってきて、昨日の残りと、新しいビンから1/3ほど飲む。そしてその次の日は残りを飲み切る。

体に良いわけはないが、そうしないと夜も寝られなかった。

その後、立ち上がりまた人生の荒波を渡っていくようになったが、以前とは違って酒はビールも日本酒もそして焼酎も飲めるようになっていた。

大学を出て十数年経って、昔を懐かしく振り返るような年になってきた。
インターネットで自分の大学の出身サークルを探すと果たしてまだちゃんと活動していたのだった。久しぶりにBBSに書き込むと、自分の直ぐ下の後輩から返事のコメントが入った。
「今度OB会やりますからぜひ来てください。」
喜んで!と私も了解のコメントを入れた。

十数年ぶりのみんなは全然変わっていなかった(笑)
その中にはあの先輩もいた。相変わらずテンション高く・・・一升瓶から焼酎を注いで呑んでいた。私もそのビンから注ごうとしたら先輩がそのビンを放さずに言った。
「これは俺専用!お前はあっちのお子様用を飲んでな。」
相変わらずだなぁとビールを持ってきて乾杯した。
「みんな変わってないなぁ。」

夜も更け各自部屋に戻ってそろそろ寝ようとなった。私は久しぶりで興奮していたせいもあってか、酔いを実感していなかったが、同室だったかつての同輩がまあ明日もあるしと言って私の袖を引っ張る。まあそうだねと彼に同調したが、腑に落ちずホテルの廊下で聞いた。
「なあ、何でお開きにしたんだ?もうちょっといけるだろう?」
「お前はずっと来ていなかったから知らないだろうけど、先輩は酒が飲めないんだ。」
エッ!さっき呑んでいた、イヤあれは酒じゃない水だ。
彼の話を聞いて愕然とした。まだ私が大学にいた頃、先輩は婚約者の同級生が他の男の子供を孕んだせいで破談となって、自暴自棄になっていたのだと。そしてそのまま結婚もせず大学に残って助手から助教授になるかならないかの頃に、肝臓を患って今は透析をしながら大学に残って研究しているのだそうだ。ずっと酒を浴びるように飲んでいたせいだと彼は言った。
「先輩はもう昔のように酒も飲めないし、騒いだりも出来ないそうだ。」

OB会に来た時私は先輩を見つけて、私も呑めるようになった焼酎を酌み交わそうと思っていた。そうして隔たった間を少しでも近づけようと。でも先輩はずっとずっと先に行っていた。
「こんな所に来ちゃいかんぞ!」
そういえば会った途端先輩はそう私に言った。
「えぇ、何でですか、久しぶりに会った可愛い後輩に言うこっちゃないでしょう。」
「お前は昔を懐かしむような奴じゃない、えらいやっちゃと思っていたんだぞ俺は。普通の親父になりやがって。」
そういって嬉しそうに肩をぽんぽんと叩いてくれた。そっか。ホテルの布団の中で噛締めた。勝てないなあ。

OB会も終わって家に帰ってきた。妻が私を見て頭をなでる。
「何だ?!」
「今にも泣きそうな顔をしていたよ。」
リビングのソファーに突っ伏して声を立てないようにクッションを噛締めて泣いた。妻が横に座って何度も何度も頭をなでてくれた。

夜、焼酎を呑む。ネットでエレファントカシマシのCMhttp://www.youtube.com/watch?v=kaae1u6b50sを見た。そこに出ていた焼酎を買ってきた。それがはなうただった。
生で呑むと芋の香りが強い。水で薄めても、炭酸で割っても香りは消えなかった。ホッピーでもウーロン茶でもそれは変わらなかった。
ああ、そうだ、そうしよう。この焼酎は先輩だ。先輩、頂きます。スーッと鼻から息を吸っていも焼酎の香りを肺に一杯溜め込み、少し冷やしたはなうたを口に含む。ゴクリと音を立てて呑み込めばため息とともにもう一杯呑んでみたくなるのだ。

そうして私は先輩との間を埋めていった。
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by zukunashi | 2009-09-17 00:26 | 小ネタ | Comments(1)
出来上がらないし待ちきれないし
どちらかと言えばマイナー誌である“モーニング・ツー”連載をしていた中村珍氏の『羣青』が打ち切り終了となったそうだ。詳細は彼女のウェブサイトに出ている絵と漫画と仕事とかの雑記 | ご愛読ありがとうございました。をご一読下さい。(めちゃめちゃ長いですけど)

非常に長い『羣青』連載終了のお知らせという決意の文章を読み終わり、そこにいたるまでの紆余曲折の文章を読んでいると、何でかなぁという気がしてくる。
編集者はこの漫画に情熱をもてなくなっても担当を外れなかったのは何でかなぁ。それが大人の仕事だとすると・・・まあ自分にもそんな言い訳で情熱なく仕事をしていた事もありましたが・・・貴方はそれで仕事をしている喜び+給料がもらえるかもしれないけれど、出ない単行本を待つ読者はどうすればよかったですかね?
あと、新人であるがゆえに先が読めず経済的に追い詰められた中村珍氏も、ネームチェックもなくなり疎遠になっていく過程で編集に対して要求をしていかなかったのは何でかなぁ。結果論ではあるしいっても詮方ないことだが、疎遠になる=軽んじられているという事だから・・・とはいえ、面倒が減るという現世御利益が在る訳で、自分の好きなように描けるのは良かったのかもしれない。(私は漫画家じゃないのでそこの所はよく分からない)
とはいえ雷句氏の時もそうだったが編集とマンガ家が対立する前には断絶している期間がある。上手く相手に伝わっていないという状態が状況をさらに混乱させていく。中村氏の場合は単行本の発行についてマンガ家-編集-編集長の間で伝言ゲームになっている。伝わらなかったのは伝え方が悪かったのかもしれないが、それだけでコトが収まるのなら編集はいらない。直接メールで編集長と話し合えば済む。じゃあいったいなんで編集が要るの?と思う。

それともうひとつ、当然マンガは面白かったの?という疑問もある。『羣青』というマンガは、ある一面において陰鬱でジメジメした感じの暗い話である。しかし、怒りや嘆き、悲しみ、諦め、そして愛・・・と軽々しく呼んで良いのだろうか・・・が迸るように紙面を駆け抜けていた話でもある。私はこのマンガは好きだ。とはいえモーニング・ツー誌は読みたいと思わせる話が少なく、定期購読はしていなかった。特に今はそうだ。しかも以前会社に行っていた時ですら、購入はためらっていた。ビジネスジャンプとアフタヌーン、ヤングチャンピオン、ヤングマガジン等があれば、まずそちらから買って読んでいた。
ただ、単行本が出たら買いたいなぁと思っていたマンガではあった。通して読みたい話である。

とはいえ結果的に単行本は出ない。もし出ていたとしても初版売り切りで重版しないのような状況も考えられる。というか本編は尻切れトンボ。あーあ(-_-;)犯人探しをしたからといってもう緊張感のある話を書ける状況ではないでしょう。一読者としては諦めるしかない・・・!!

これで『羣青』という話は死んでしまいました。その死の原因の幾つかは、彼女のブログで書いてあった通りの事だと思います。彼女も嘘八百を並べ立てて編集に責任をおっかぶせる為にあの長文を書いたのではないでしょう。踏ん切りをつけて次に向かうために書いた『羣青』への弔辞だったのでではないでしょうか。
とはいえ彼女の側の主観が入っているブログを以って編集のみに問題があると即断するのも軽率ですし、彼女もそうは書いていません。
しかしながら幾つかのエピソードは笑えないものでした。社会人としての普通の、成文化されていないマナーぐらいの観点で考えたとしてもありえないことです。得てしてそんな事をした人は、自分の仕打ちを覚えていません。された側は金銭的な事もありますが鮮明に覚えていたりするものです。私もしたりされたりしたので(特に仕事上では)よく覚えていますし、身をもって知ってもいます。

とはいえ担当編集さんか編集長さんのどちらが仰ったのか分かりませんが下記の文章は孫請けを泣かせて利益を取る下請けみたいで感じ出てますね。
「モーニング・ツーはさあ、
"金がなくても面白い漫画ができる"ってことを
証明するために作ったんだよ。ネームが良けりゃいいんだよ。
お金ないのに何で絵にお金掛けちゃったの?」
それを言っちゃあ御仕舞いよ(苦笑)
「うちの会社は
“金を掛けずにいいビルを建てる事ができる”ってことを
証明するために作ったんだよ。設計図が良ければいいんだよ。
お金ないのに何でコンクリにお金を掛けちゃったの?」
何か書いてアホかって思っちゃいましたけど、こんな下請けの下にいる孫請け会社にいたらどうしましょうね?でも私だったらこういいたいですね。
「趣味で会社作ったんですか?ボロボロのコンクリで出来たビルを誰が喜んで買いますか?それより買う人が喜んでくれるビルも建てれる事を証明しませんか?」
まあ長い物には巻かれるタイプなんで正面切ってこんな事言えないだろうなと思います。それにこんな会社には幸か不幸か所属した事はありませんけどね。
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by zukunashi | 2009-09-13 23:02 | マンガ(新しい) | Comments(1)
芸術の秋といえば・・・演劇だね!!
日一日と秋の深まりを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
秋は気温、湿度の変動が激しく体調を崩しやすいですので、インフルエンザA(H1N1)などにかからぬようにお願いします。

さて、秋といえば食欲の秋。天高く馬肥ゆる秋。という事でこの週末、私zukunashiは秋を楽しむ第一弾としてケミチョさんの芝居を見に行く事にしました!!前段と後段に繋がりが無いのはいつもの事。さくっと無視してやってください。

義経記・・・源義経のお話ですね。
ケミチョさんは敵方平家の棟梁平清盛と、清盛亡き後の平氏をまとめ、義経と戦い最後まで平氏再興を願った悲運の武将平知盛の二役!!スゲー!!と思っていたら、ほとんどの役者さんが二役以上をやっていました(^^ゞ 

で、芝居はブログにも載っていましたがパラレルワールド風の時代背景無視の歴史物です。時間通り話が進まないときが気じゃないような方にはあまりお勧め出来ませんが、単純に楽しめる方には逆にお勧めです。
それに日本史の中でも特に有名な源義経。当時の戦の常識を壊し、向かうところ敵無しの強さを誇り、なのに身内の争いで倒れた悲運の武将・・・でも実はその後モンゴルに渡りジンギスカンに・・・?など幾多の伝説を持つ魅力あふれるキャラクターの話です。
そんな感じでたぶん皆さん予備知識はあるので非常にとっつきやすいかもしれません。でもこのお芝居は、そんな自分の予備知識がアダとなり、え!なに!!なんで?!ああ!なるほど!!と言う類の話になる事は間違いないでしょう。
あと義経を支える武蔵坊弁慶、伊勢の三郎、佐藤継信忠信、静御前などと敵役になる平清盛知盛、北条政子や源頼朝、木曽義仲、梶原景時など性格描写が出来上がっているのでそこの所で引っかかることはないでしょう。マア梶原景時萌なんであの描写は許せないというような事はあるかもしれませんが・・・。

あと、役者さんはとても気さくな演技でとっつきやすいです。芝居っぽく演出しているシーンも当然ありますが、そこらへんにいる兄ちゃん姉ちゃんがそのまま・・・という感じの演技が普通のように出てきます。だから居住まいを正してみるような堅苦しさとは縁がありません。なので話の筋も分かりやすいです。

ただし一つ気をつけて欲しいのは、このお芝居。長いです。2時間半ほどかかります。途中5分休憩が入ります。今時の映画でも2時間を越えると“長い!”とフィルムを編集されるそうです。(契約によりますが)ですが座ってみたところはそんなに長くは感じませんでした。トントン拍子に話が進み、休む暇もありません。おちゃらけて笑っているシーンや、感動的なシーン、音楽バリバリ踊っちゃうシーンなど飽きさせない演出も凝っています。
でも2時間半はちゃぁんと時間が経っています。ええ、疲れます。特にある程度年齢がいった方は。ご注意ください。

あと、もう一点。ケミチョさんの事です。
かれは結構かっこいい役柄です。なんと義経のライバルにもなります。マア結局引き立て役ですが。
でもそんなケミチョさんを見て母性本能くすぐられたり、たくましい男を感じてキュンとしたり、滴り落ちる汗をものともせず声を張り演技する彼を見てドキドキしたりするかも知れません。
でもそれは芝居の上の事です。マンガの主人公に恋するようなものです。やめておきなさい、と私からは忠告させていただきます。

という事で、たまには映画や絵画とは違った芸術に触れて見ませんか?

何と言ってもせっかくの秋だし、せっかくのケミチョさんの芝居なんだから。

場所:シアター風姿花伝 地図上の桜の花をクリックすると、ウェブサイトに飛びます。


[9/12]言壺さんにトラックバック・・・先に観劇されてました(^^ゞ

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by zukunashi | 2009-09-13 00:03 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)