カテゴリ:映画・演劇・音楽( 91 )
気になっていること・・・スカイ・クロラ・・・
これ以降は間違いなくネタばれです。

まだ映画を見ていない人、またはネタばれなら見ない人は それではどうぞ をクリックしないで下さい。

映画を見た人及びネタばれでもかまわないから見たい人だけそれではどうぞ

それではどうぞ
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by zukunashi | 2008-09-03 12:58 | 映画・演劇・音楽
スカイ・クロラ
スカイ・クロラ見てきました。押井守監督の劇場映画は2回目ぐらいだったはず。一回目はまだ意識していない時に見に行ったのであまり印象が無い。(たぶんビューティフルドリーマーだったと思う)

という事で今回初と思ってもいいかも。

ところで・・・話の感想というか受けたイメージは・・・
非常に壮大な歴史叙事詩のようなものが書かれた壁画があるらしい。しかしそこは地下深くで光の一条も差し込まない暗黒の場所。懐中電灯の明かりでその壁画を見てきた。
と言うような感じ。照らしてくれた人が押井守だから、面白かったのかもしれない。

でも

チョッと不満もある。

何で主役の草薙水素と函南優一の声はあんなに棒読みなのか。
相変わらず人間が床を歩く時は床に足が着いていないように見えるのは、もう仕方が無いのだろうか。
何であんな説明的な台詞と突然2回も入れているのだろうか(草薙水素と三ツ矢碧)

それでも

何かチョッと引っかかった。それが面白いと言うのもアリだが、モヤモヤッとした不満のようなものでもある。

そうやって考えてみるとこの映画を見て色々考え、それを夫婦で話し合いながら帰りの電車に乗っていた。そういう風に考えさせられる映画なのかもしれない。

ただ気になったのは、テレビやwebの予告編で『キルドレ』とかストーリィについて色々言われてしまっているが、実際はそれらを見ないか忘れて映画を見たほうが面白いと思う。
原作を知ってそれとの違いを見るのも一つの見方だと思うが、この映画はその話を背景を詳しく知らないで、主人公と同じぐらいの情報量で見るほうが、楽しめるのではないかと思う。CM映像は興味を削いでいる様な気がしてならない。
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by zukunashi | 2008-09-02 01:42 | 映画・演劇・音楽
今週末は浅草サンバカーニバル!!
今回でなんと…1,2,3…4回目?のサンバカーニバル

えー皆さんも今週末天気悪そうだから外出やめて家にいよう・・・とか思っているでしょう。
毎年夏の終わりの8月最後の日曜日は浅草サンバカーニバル!!です。

ですが、リンク先のトップページにもこんな文章が・・・
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ううっでも、なぜか今日は比較的いい天気・・・今週中ではという但し書き付ですが。

ということで明日晴天の空の元今年の夏最後の思い出に、サンバ!!はいかがですか!!!

30日(土曜日)はアサクサでサンバ!!
寒いかも知れないけど・・・
ちなみに、私がどこにいるかは分からないと思うな ( ̄ー ̄)ニヤリ
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by zukunashi | 2008-08-29 15:35 | 映画・演劇・音楽
[映画の日]7/1は・・・ネコナデ 【一部ネタばれあり注意】
『ネコナデ』

監督 大森美香
(主役の猫を飼う部長)大杉漣 (部長の部下)青山倫子、(第二新卒の新入社員)黒川芽以、(第二新卒の新入社員)入山法子、(猫売り)もたいまさこ、(最後のリストラ社員)螢雪次朗、(部長の奥さん)原日出子、(社長)鶴見辰吾

ウィキペディアで『ネコナデ』を検索すると映画ではなくてテレビドラマの話が出てくる。なるほど、元はドラマの映画化か・・・。
でもそこを見るとなんかちょっとづつ配役や話が違う。かける物がコーヒーから味噌汁になっていたり、子供が二人いたり、会社の名前がちょっとの違いで架空の動物の名前からそれに乗って戦う兵隊にいなっていたりという所でなんか変えている。何でかな?
物とのテレビドラマはたぶん人気があったのでしょう・・・が、地方局で放映されていたようで全然知りませんでした。

さて、ストーリーはリンク先を見ていただくとして、実際見に行った感想はというと・・・びみょー(ーー;)

この映画はたぶんネコのキャラクターによって変わっていく部長を観察する映画なんだろうね。
会社では鬼の人事部長で容赦なくリストラを行い、新入社員に対しては鬼軍曹役でびっしびし鍛える。でも帰る途中でコーヒーで胃薬を飲んでそして家では家族と食卓を囲むマイホームパパ。そんな二つの顔を使い分ける生活に子猫が舞い込むと、会社と家庭の間に“愛人”ならぬ“愛子ネコ”が割り込んで・・・。
四角四面の固い人ほど子ネコでメロメロになるギャップを楽しめると思うけれど、部長の場合はそれが今一伝わってこない。オハナシをいくつも詰め込みすぎたせいだろう。
子ネコを人知れず飼おうとする部長。新入社員研修で昔リストラした社員の妹がいる。リストラさせる社長と実行役の部長の仲。部長の部下は何を考えて開発から人事に来たのか?説教たれた若造とネコの事でケンカ等等・・・
こういうのが最後の最後で綺麗に解決すれば、後味も清清しいものになったのだが、なんかすっきり解決していない。

それと、ネコを飼う醍醐味がこの映画では表現されていない。これではネコカフェにハマっているのと大差はない。都合の良いネコという感じ。部長がウブな風俗女にハマったというのとあまり差を感じない。

なんか見ていて全部中途半端だった・・・のは、テレビ版の総集編みたいな作りになっていたから?面白かったエピソードを詰め込んだような感じがする。おかげでコラージュした写真みたいになってしまった。

俳優さんとしては、部長の奥様役の原日出子さんを前回見たのは「Shall we ダンス?」の役所広司の奥様役だったと思うんですが、イメージが変わってないのにびっくり。
ただ「Shall we ダンス?」のときは浮気を疑ってドヨーンと暗くなったけど、最後に旦那の背中を押してもう一度ダンスをするように促す、という役だったと思うんですが、今回は何か疑うシーンがほんのチョッと出てくるのですが、うやむや・・・になってしまっています。ただの明るい奥様。イヤ嫌いじゃないですが・・・こんな感じでこの映画、すべてに可もなく不可もなくという・・・
1000円でよかったね、と奥様と話しながら帰りました。嫌いじゃないですけどね・・・1800円だとチョッと損した気分になるかもしれないですね。

ネコを飼う醍醐味・・・についてはまたいつか(^^ゞ
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by zukunashi | 2008-07-08 12:02 | 映画・演劇・音楽
ナルニア国物語…カスピアン王子の角笛…アナ・ポップウェル…Jeff Okabayashi
今日封切りの【ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛】を見に行ってきました。夜の部で。

ご飯2杯半ぐらいいけますね。楽しかったです。

でも

【ナルニア国物語】もそうでしたが、戦いのシーンがクローズアップされる事で、あの話の大切な所がチョッと薄まってしまうような、原作の持っている冒険小説的なワクワク感が薄れてしまうようなそんな気がしました。
安易に教訓を引き出そうとするのは大人の悪い所ですが、やる気、意欲、ずくを補充させてもらったような気がします。

ところで、前作でも気になっていたAnna PopplewellですがInternetMovieDatabaseのPhoto Galleryを見ると、前作と今回のスチルが出ています。
あの魅惑の“タラコくちびる”は健在で・・・いや、以前にも増して魅力的で、以前より女らしくなったぶんそのくちびるの吸引力も1割り増しぐらいに感じます。
ネタバレになるんですが…最後のキスシーンは…やややりすぎな気もしますが、カスピアン王子が彼女のくちびるの魅力に負けるのは仕方が無いでしょう(^^ゞ

さて、タイトルの最後「Jeff Okabayashi」はナルニア国物語カスピアン王子の角笛のエンドタイトルで出てきた名前です。second assistant directorでした。日系なのか詳しい事はまったくわかりませんが、昔の友人の忠告を忠実に守っていると、たまにタイトルロールなどでこういう面白い言葉に当たります。「Jeff Okabayashi」氏もそのうちの一人です。
チョッと調べてみると1988年ごろから色々な映画に係わってきている事がわかります。「Jeff Okabayashi」など参考に。

全体としては楽しめました。それにしてもアスランは何でいつもギリギリのいい所で現れるのですかね。そういう話だからというのは無しにしても、本当にヒーロー体質なライオンです。うらやましい。

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トーホーシネマの売店で、買ったスペシャルポップコーンセット。プラスティックの入れ物なんで持って帰ってきました。

そういえば・・・
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by zukunashi | 2008-05-22 01:03 | 映画・演劇・音楽
芝居見てきました・・・「対角線に浮かぶソネット」
劇団アロッタファジャイナ第三回番外公演〈乃木組〉
「対角線に浮かぶソネット」に行って参りました。

動機は?出演者に知り合いがいるからという至極真っ当なお答え。実は前回も行ったんですが、その時に出ていた人がまた出るというので。

ところで今回の芝居について、当たり前の様に色々感想を書かせていただくのですが、当然ネタバレはご法度、という事で全体的な印象からまず・・・ゴホン

大雑把に言えば面白かったです。しかし細かくツツクと・・・
事件の発端はかなりご都合的です。SF的な設定を使うのは普通の小説でもマンガでもかなり自由に行われているとはいえ、これは・・・破綻しすぎでしょう。今回のような状況を作り出すためのモノだと思いますが・・・。
あと、目に付いたのは全体的なところでは芝居のタイトルと内容にほぼ関連が見られなかったところ。対角線とは?ソネットは?色々気になっていたんですが、結局最後までこのタイトルは生きていなかったと思います。

さて、ネタバレを回避すると書く事無いなぁ。

え~チョッとだけばらすと、出演者は最後にほとんど死んでしまいます。その死ぬ時のシチュエーションは皆違います。愛するものから拒絶されて死に逝く者、愛する者の腕の中で死ぬ者、自分の生きる意味をはじめて知る者、無駄死に、愛するものを守るために死ぬ者、自死する者。
それぞれの死があまり濃く、重く語られません。非常に軽く、薄く語らえている感じがします。結局最後の台詞を言いたかったのか、それともワガママお嬢様がこの話のメインテーマだったのか、それとも・・・。もっとエゴむき出し、もっとワガママ、もっと・・・という突き詰めたものがあまり感じられず、どちらかと言えばフィルムの向こう、液晶の向こう、舞台の上で語られている、現実感の薄い話でした。
芝居なんだから現実感が無くてもいいじゃないか、という意見もあると思いますが、私の見た感じでは、死の極限状態になっているのに、中途半端に妥協して話を進めようとしているように感じられました。こんなに簡単に気分が明るくなったり、さっきまでの諍いを簡単に鎮めたり出来る?

あと、役者の皆さん、お疲れ様でした<(_ _)>
噛んだり科白トチッたりしても「これが元の台本!」位の気迫で乗り切っていたので、特に気になることはありません。
もし細かい事を一つ言わせていただくとすれば、死んでしまうシーンがやたら多かった今回。皆一様に死ぬ時に「ガクッ」と力を抜くか、死ぬと力が抜けてしまっているように演技しているんですが、死って本当にそうなんですか?
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by zukunashi | 2008-05-17 23:30 | 映画・演劇・音楽
ミュージカルをそのまま撮影・・・地下鉄(メトロ)に乗って
変な映画だった。

まず、この映画は音楽座ミュージカルという名前がついている
音楽座ミュージカルメトロに乗って
ミュージカルの舞台をフィルムに撮った、そんな映画です。
だから、撮影場所は舞台、リアルな町並みも、小道具も、人々の衣装もない。それでなくてもこの頃はSFXでありえない過去の情景を作り出すことも出来ます(ちょうど同じ映画館で紀元前1万年をやってました)だから、この映画を見ていると、この舞台装置の動きは・・・とかこれはもしかして、という感じで話の筋以外のところが気になってしまう事でしょう。そうすると映画というよりお芝居風・・・?
だとすると舞台を見ている人は違和感なく見れる・・・かというとそうでもないです。
芝居を見に行くとき、見る席は当然固定されて、同じシーンを上手から見たり下手から見たり、ズームしたり逆に引いたりして見る事はできません。
でも、これは舞台を撮った映画なんで、見る場所は様々に変わります。またズームアップして役者の顔を大写しにする事も、逆に引いて舞台全部を見渡すことも出来ます。
でもやっぱり、リアルを作る映画とは少し違う。それは圧倒的なライブ感があというところでしょう。役者は泣き、笑い、踊り、歌い、文字通り駆けずり回ります。汗をかきそれが飛び散る様までレンズは拾います。

ですからこれはあくまで私の推測ですが、この映画はまず一度「メトロに乗って」の舞台を見たほうがよいのではないでしょうか。

さて、内容については現在上映中なので描くような野暮はいたしませんが、父と子、恋人同士、母と子、兄弟、そんな繋がりについて時間を越えて描く壮大なメロドラマです。自分の身の回りから、それとなく心の琴線に触れる場面があることでしょう。
それと、最後のシーンは受け止め方は様々でしょうが、みな等しく「そうするのか!」「そうするしかないのか!」と思うことでしょう。
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by zukunashi | 2008-05-12 13:39 | 映画・演劇・音楽
3D実写映画というのは・・・たとえばスパイダーマンみたいな映画のことかな?
Variety Japan | 「攻殻機動隊」ハリウッドで3-D実写映画化という記事を見てkototuboさんはどんな反応をするのかな・・・と思ったりして。

ところで3-D実写映画というのは、普通の実写映画とコンピュータで作った3-D映像を絡めたものの事なんでしょうか?

という疑問が一つと・・・

攻殻機動隊のキャラクターでは誰が主役になるんでしょう。バトー?草薙素子?実はトグサ?まったく新しいキャラクター?
それによって話もずいぶん変わることでしょう。どんなストーリィを考えているのでしょうか。

という疑問も一つ・・・

まあちょっとオチャラけると・・・主役がタチコマだといいなぁ。

という感じで今からチョイとわくわくしています。
ただやめて欲しいのは・・・濃厚な(ハリウッド的な)キスシーンとかは・・・。まあアメリカで映画化されるんでそこらへんは仕方がないとあきらめているんですけどね(´ι _`  )

スピルバーグさん、ヨロシクね<(_ _)>
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by zukunashi | 2008-04-16 13:32 | 映画・演劇・音楽
映画の日じゃあないけど
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奥様と一緒に『やさしい手』を見に来ました。何かおすすめらしいです。

でもそれより映画館の周りの、美味しそうな飲み屋に惹かれる。
でも飲んでいる暇はない。今回は放っておいてやるけど、次はないからな。


それにしても、この映画を見に来ている人は私達と同じぐらいの歳の女性が多いのね。若い女性向きなのね。
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by zukunashi | 2008-02-13 23:04 | 映画・演劇・音楽
青木弟組公演『地下室の労働者』

これまでも映画、演劇の類を見て、色々思うところを書いてきました。
私自身の映画、演劇経験はホンの些細ですがあります。まあ本当に些細なんですが(^^ゞ

今日も今日とて、知り合いが出ている芝居を見に行きました。

アロッタファジャイナ番外公演『クリスマス、愛の演劇祭』
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クリスマスだから愛に関する演劇をするのか、クリスマスを愛しているのか、愛がすきなのか。色々考えさせる題名ではありますが、45分ほどの短い演劇を一日に一挙6公演してしまうという実験公演。公演会場のギャラリールデコは雑居ビルを全部ギャラリーにしたような大雑把なつくりのところで、その一室は天井も低く、太い柱も立ってて劇場とするにはチョッと辛い構造ですが、渋谷駅にも近いし、今回はそんなに集客するつもりは無かったようで、手ごろな何でもスペースといったおもむきです。中はコンクリむき出しのままで、天井はブティックなどに使われるキセノンライトあたりを照明にして、普通のステレオを音響、工事現場の足場を背景や大道具として使っています。ライトは専門の物ではないし、口径も小さいので、スポットには役に立たない為なのか、ただ暗転と明るさを多少コントロールするだけの単純なものでした。

会場について今から始まる芝居について、ワクワクは二つありました。
一つは知り合いが出ているということ。
二つは公園前に配られたパンフに、この弟組演出家のすごい一言が載っていたからです。
「日本語を使わない」
役者達は見な、そんな私の第一声に案の定とまどい、懐疑し、たくさんの質問をぶつけてきました。 ・・・中略・・・ この芝居のコンセプトは《現在の、映画やドラマにおける物語の力がドラマの最大の力、というものとは反対に、人間の力がドラマの力、演劇の力である事をモットーとしてゆきたい。》というものでした。
その意気やヨシ!なので、当然期待して開演を待っていました。

ただ、当然疑問がいくつかありました。上記のパンフレットにある「日本語を使わない」というコンセプトはさほど目新しいものではありません。もともとバレエには台詞がありませんし、本場のミュージカル、オペラなどは日本語はありません。また、日本でも歌舞伎や狂言で役者が発する言葉は、慣れれば分かりますが、初めて見に行って全部が分かるものではありません。しゃべる事が重要とはいえもともと演劇はしゃべることも含めた身体表現の芸術です。日本人が日本語を使わないと言うのは面白いとはいえそんなに斬新でもありません。
一方アンダーグラウンドの芝居でもあえて演劇的な発声をしない、ごく普通の日常のようにしゃべり振舞う、体の動きと台詞を全く分ける、舞踏のような身体表現などの演出は既に試されています。声と体は芝居の根底に横たわっている普遍的なことなんでしょう。
ただ、このパンフレットでは日本語が物語を作るとされているのは多少違和感があります。またそれに対する人間の力と言うものがどういうものなのかも良く分かりません。
  • 『物語の力』対『人間の力』
  • 物語の力=日本語で書かれたストーリィ
  • 人間の力=???
いづれにしてもパンフレットで触れられた事は芝居を見れば理解できるだろうと思います。

まず見たあとの雑感:非常に面白い芝居だといえます。
ストーリィは非常にシンプルでこれなら日本語など無くても分かるだろうというぐらい。
それと日本語で紡がれたストーリィが無いと思っていた私にとって、管理者の二人が普通に日本語で芝居をしていると、パンフレットで語られたコンセプトに対する違和感と言うよりはぐらかされ、中途半端に黙殺されているような気が強くしました。
また、彼ら二人がこの芝居にとって非常にマッチしているかといえば、人物描写は非常に平板で、怒鳴って威圧する上司と、板ばさみの中間管理職というありふれた・・・でも今そんな人どこにいるの?という疑問がわいてきます。
いそうな人ほどいない・・・昔友人と芝居をしていた時に、ふとそんな事を話した覚えがあります。世間的によく言われるステレオタイプな人間像を演ると、安易に観客を共感させれるが、芝居が続くにつれギャップが出てくる。なぜなら、そんな平均的な人間はいないんだから・・・。
考えてみればその通りです。ステレオタイプな人間像はみんなの思いのパッチワークキルトで出来たフランケンシュタインです。現実からは離れた夢の存在です。

逆に虐げられているという労働者4人は、日本語を喋らない異国人という設定なのでしょう。彼らなりに意思を疎通していますし、でたらめの日本の歌とか歌います。彼らはアメリカやヨーロッパではない、アフリカやアジア、南米などの匂いがします。オーバーなジェスチャー、派手な喜怒哀楽、そして口々に喋る声も大きめなところなど・・・。実際彼らはどこの国の人なのか分かりません。現実的な管理職である日本人達と同じく、夢の存在のように現実感がありません。
ある意味ここには演出家の感じる日本人と外人が表現されているのでしょうか。それとも劇団員全員で考えているのでしょうか。



それ以外にも細かい突込みが幾つかあります。

小道具が思ったところに発見できず、慌てているのがモロバレになってしまっていたり、自転車を止めている二本の棒のうち一本が外れてしまったので、労働者が簡単に直してしまったり、(その後自転車のメンテナンスが出来ていない!と上司に怒られる中間管理職眼鏡男のシーンがあるのに?)キレまくって乱暴に女労働者の身体検査をしていくうちに強姦まがいになっていく・・・ように見えず、単にボディータッチをして甘えているでかい子供みたいに見えるところとか。

労働者として軟禁状態の4人は日本語を話さないという設定による所もありそうですが、つらそうな場面、嬉しい場面、悲しい場面、怒る場面と非常に分かりやすい感情の起伏があり、特に中間管理職に強引に身体検査をされ強姦されかかるような場面で、それをやめさせようとしてキれた労働者が連れて行かれたあと、強姦されかかった女がもう一人残された男に嫌悪感を感じるほどの怒りや悲しみをぶつけた場面は、非常に心の迫るモノがありました。薄っぺらい生半可なものではなく、口調に断固とした激があり、火を噴くかと思う迫力が感じられました。

ただ、これは芝居のコンセプトにある人間の力がドラマの力、演劇の力である事であったとしても、ここだけでした。人間の力が何なのか未だに不明ですが、意味不明の台詞が意味を持ち芝居全体を支配した瞬間はここだけでした。

それは感情の爆発、大いなる悲しみが劇場を支配した瞬間でした。芝居のような生の演技を見る場合、均一な演技を期待される映画やテレビなどと違って、こういった瞬間を目の当たりに出来る期待があります。
そういう期待をして見に行く人にとっては意外と当たりかもしれません。
しかし、全体的に通俗的な芝居の流れになっていることもまた正直な感想です。
また感情に訴えられる場合が多いので疲れる芝居ということも出来ます。

ひどい喩えかもしれませんが、レシピの無い料理を食べてみて、もしかしたらすごく貴方にあっているかもしれません、でもひどく口に合わないかもしれません。どうですか食べてみませんか?という芝居です。

わたし?わたしデスか?
私はひどい悪食なんで、たいていの物(芝居)は食べてしまいますよ。だから私を基準に判断するのはお勧めしませんが・・・。
アロッタファジャイナ番外公演
クリスマス、愛の演劇祭
2007年12月11日火曜日~12月16日日曜日まで
ギャラリールデコにて

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by zukunashi | 2007-12-13 01:26 | 映画・演劇・音楽