カテゴリ:映画・演劇・音楽( 91 )
ライブレポ 6月は音楽強化月間だった
なんか一貫性がないのもここまでくれば開き直れるzukunashiです。次は政治運動でもしましょうかね。(出来るわけ無いじゃん)

タイトルにもあります通り、なんか滅多に行かないライブを2週にわたって2ヶ所行ってきました。ということでライブ楽しかった雰囲気をアナタに。

《1軒目》2015年6月21日(日) 錦糸町パピーズ  ホームページ

言わずと知れた(?)ライブハウス パピーズです。世界人口の中で言わずに分かる人は1ppm?ぐらいですかね。以前・・・ちょっと遠い目をしちゃいましたがこの頃は年に1,2回とずいぶんペースが落ちました。仕事の関係で行けないことも多かったですが、その当時ホストをされていたでにさんが自分のバンドでパピーズでライブをするので、お誘いいただきました。2日連続、2ヶ所でライブをする2日目だそうです。222ですね、関係ないけど。
出演はG.Experienceがでにさんのバンド。SkinfishそしてThe Little Devilが対バンですね。

しょっぱな若干遅れまして申し訳ないですm(_ _)m 私が着いた時にはG.Experienceの演奏始まってました・・・orz 終わり3曲びっちり聞いてきました。っていうかパピーズの店長要さんの激しいチョッパー、ドラム桃さんのツインペダル、そしてギターでにさん弾きまくり(笑)アンコールナンバーのPurple Hazeの出だしを聞いた時に背中になんか冷たいモノが走りました。リズム・セクションかっこ良すぎです。それに乗っかってギターがヤリタイ放題。鳥肌たちました。

変わってSkinfishさんはおじさん4人。ギター・ボーカルの方と(お名前忘れて申し訳ないm(_ _)m )ちょっと話したんですが、ヤバいおじさんです。喜んで(進んで?)音楽で身を持ち崩すタイプです。危険臭漂うブルースバンドです。ギター・ボーカルとリードギター時々ボーカル、ベース、ドラム。曲はヘッドホンしないで聞くとちょっと危険な「ミルクセーキ」「見つめないで」「ミッドナイトウォーカー」等など。RCサクセションの雨上がり…が分からないとあまり面白くないかもしれない。分からない人あんまりいないと思いますけどね。YouTubeに動画上がっているんで見てみましょう。会社で見るのはおやめ下さい。

そしてThe Little Devilはきれい可愛い変わっているスリーピースレディースブルースロックバンドです。スライド・ギターギュンギュンのギター・ボーカルと自他ともに認める宇宙人のベース、そしてちょっと目立たないですけどとってもノリの良いドラマー。mixiにコミュも有りました。あとギター・ボーカルのkumiさんのブログテキサススライドギター娘、alligator kumiのブログ!も見て下さい。当日の演奏曲も書いてあります。
そういえばkumiさんの声もブルージーでブルース好きな人はハマります。ただちょっとマイクから離れて聞こえなかったり近すぎて変だったりとそこらへん難しいです。

ということで6/21のライブは爆音と爆笑とノリノリの楽しいライブでした。終わってからでにさんが熱く色々語ってくれました。でにさん、どうもありがとうございました。楽しかったぁ。

これが先々週の日曜日の話です。

ついで先週。行ってきたばっかりのライブがこちら

《2軒目》2015年6月27日(土) 清澄白河 タロス清洲橋店 ホームページ Facebook
こちらは倉庫いっぱいにある古着とアンティーク小物の店です。その一角にステージがあってライブが出来ます。聞けます。で、今回のライブは閉店ライブ。お店の移転で一旦閉店して別の場所で9月から再開するそうです。しかも閉店が6/30 これを書いている次の日(笑)

パピーズはアンプで増幅ギュウンギュウンですが、こちらはアンプラグドです。

お店に着いたのがやっぱり開始より少し遅れてて、もう始まっていたんですが、その途中から聞かせていただいたババチャンというシンガーさんがまず面白かったです。とはいえいい演奏を2連チャンで途中からという、ダメっぷり。時間にルーズという罪の罰を受けてるんでしょうねきっと。
さてババチャンさんはTwitterとか有りますが、YouTubeの動画は必見です。『欲望と虚言』『痛風』来てみてください。で今回のライブではMCが異常に長くて面白くて・・・コーラスさんが来れなくて一曲出来なかったからのようですが・・・ライザップとか結婚式の二次会会費とか為になります(笑)

ハチャトゥリアン楽団さんは今回はカルテットでバンジョー、ボーカルとトランペット、クラリネット、ドラムだったんですが、それにチューバが加わって5人組だそうです。音楽はバンジョーとかクラリネットでお分かりかもしれませんがクラシックなニューオリンズ・ジャズでして、ファンキーで明るい曲ばかりで、体っていうか腰辺りに来ます。ノリノリで踊れないのに踊りたくなる。まさにあっという間の時間でした。

大塚茉莉子さんはシャンソンと紹介されましたけど、その声量ある伸びる高音を聞いた時に鳥肌が立ちかけました。そして曲によって、ちょっと大人びたふうの声だったり逆に少女のような声だったり・・・声優さんがやるようなものとは全く違う、ボーカルのイメージとしてそういう風に聞こえるのは初めての体験でした。で、YouTubeに大塚茉莉子で探すと結構曲がアップされているんですが、聞いてみるとぜんぜん違う。びっくりデスね、生じゃないとダメ。生の声を凄いと思ったのはきっと初めて。

ちんどんバンドざくろさんは奥様大好きなバンドです。今回もジャパニーズファンキーなちんどんが炸裂してました。ちんどんバンドざくろさんはちんどんとぼーかる、クラリネット、アコーディオン、スーザフォンというカルテット。チンドンぽい曲もそうでもない曲も全部チンドンぽくなります。こちらも底抜けに明るいのでハチャトゥリアン楽団と日米明るい曲セッション的になってましたが(なってません)心ウキウキする感じでいいですね。アドレナリンが分泌されまくりです。

Akitoshi-KamberLandさんはみんなをまとめて面倒見る感じでステージの上にどんどん友達呼んでセッションしているような状態で、ステージの上はすし詰め状態です。いろいろな音が交じり合ってファンキーなポップスが出来上がっていました。これも腰に来きますね。座らせない感じです。

こんなかんじで古着屋タロスさんも濃くてすごくてノリノリでした。2週にわたって音楽漬けの週末でした。

さてサンバの練習っと。
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by zukunashi | 2015-06-29 11:18 | 映画・演劇・音楽
ユーキース・エンタテインメントプロデュース公演Vol.16「たりない写真、歌えなかった唄のために」
さて、久しぶりの更新です。そして芝居の感想です。

本当はこの前に一つ芝居を見に行っているんですが、自分の感想を思ったように言葉にできなくて詰まっています。等に千秋楽も終わっているので、気楽に書けばいいのですが。

ところで今回見に行きました芝居。下に書きました公演情報を見て頂ければ分かります通り、実は何回か見に行っている演出脚本、そして役者さんもいます。何を隠そう
この頃見に来る人もめっきり少なくなった当ブログですから隠すことなんて何も無いんですけどね。
以前見に行って感想書いた時に脚本演出担当した方が当ブログにご降臨されています。対角線に浮かぶソネット ユーキース・エンタテインメントプロデュース公演これです。コメント欄に一人しかいないので直ぐわかると思いますが。

あれから3年経ったわけですね。以前も5月ですからほぼ3年と言っていいでしょう。実際のこのお芝居もその翌年2013年に初演されているのですが(注)リンクその年月でどう変わっているか楽しみでも有ります。

ではまず今回の芝居がどんな話かざっくり説明すると・・・
震災の影響で東京に転校してきた泉あかりと、そこで仲良くなったクラスメイトたち、そして被災地にボランティアに行き、絶望し、歌うことをやめてしまったミュージシャンのサカモトさん・・・
ふるさとをテーマに、さまざまな人の想いが交錯する心温まるお話です。
という事です。最初震災直前の光景が有り、その数年後の東京で主人公と仲良くなったクラスメイトが部屋掃除のお手伝いで、失踪したミュージシャンの家に集まります。その後の場面はずっとそのままで進みます。
舞台上には右手奥に小さな椅子と机。机の下椅子のそばにはウィスキーの酒瓶。その直ぐ左には本棚とピックアップ付きのガット・ギター。左手奥には電子ピアノ。手間には四角い白い箱が2つとカホン。電子ピアノのそばにはベースギター。部屋中に紙が散らばり、分けわからない箱がおいてあって雑然としている。

さて、突然ですが役者さんについて書きたいと思います。
○今安琴奈 主人公の友達ベースギター担当。父の会社に入って長距離トラックを転がす20才。今回一番安心できる役者さんでした。ギャグの掛け合いなどタイミングがいい感じでした。
○木下かれん 主人公の友達カホン担当。アイドル目指してます。メジャーデビュー直前?チョイ自分勝手で周りの空気を凍らすこともあるというキャラのようですが、表情がガラッと変わるところなんかチョイとドキッとさせられてしまいました。
○松下芳和 仙台のボランティアでサカモトとあい、ちょくちょく連絡をしていたらしいアイドルオタク。オタクのステレオタイプな演技だった。嫌味なく爽やか。
○島村彩也香 サカモトの婚約者?の親友。ハタチそこそこの集団に対して年齢的コンプレックスがある役柄。いくつかの掛け合いはいい感じ。借金取りに怯えて、でもその後毅然と撃退するシーンは面白かった。
○田中優樹 失踪したミュージシャンのサカモト。何か心が削れていく感じの役。ギター爪弾いたり主人公のピアノで歌ったり歌唱のシーンは70年台にデビューしたフォークシンガーっぽい佇まい。もっと悩むシーンを見たかった。

■冨田真由 主人公の友達ガットギター担当。主人公の名前のあかりについて劇中で述べるシーンが何回かあったが、意味が掴めなかった。自分の好きな人と嫌いな人の差が激しい役柄のようだが、あまりはっきりしない。ツンとデレのシチュエーションがよく分からなかった。
■藤本かえで 主人公。木下かれん役の友達と衝突することが多々あったがテンションの差が見えないので何時も同じように怒っている感じ。同様に自分の心の中を吐露する場面で心の底から喜んでいるような笑顔も違和感が残った。父も母も姉もいなくなってさっぱりしたの?と突っ込もうかと思ったが、次に言う時は暗くなっていた?よくも悪くも平板。
■山崎洋介 ボランティアでサカモトと合っていたよくわからない男。ジローと名乗っていた。この役者さんは何回も見ていましたがこういうアクの強い感じの役者で行くことに決めたのでしょうか?ギャグとしての今安琴奈との掛け合いは相手に救われている部分がまだ多いが、テンションの切り替えがスムーズで落とす所は面白かった。もっと引き出しを増やして役を楽しめるようになればと思う。(うわぁ偉そうだ、オレ!)
■おぐまひろし サカモトの元婚約者の新しい彼氏。ちょっとダメ人間。借金4万で借金取りに怯えるヘタレだが憎めないネアカ根性。セリフを言うタイミングとかいいテンポを作っているんですが、全体的に何か違和感。上手いなぁと思ってみていると素に戻っているような表情をする。観客のいる芝居なんだからもっと観客にアピールして欲しかった。周りの役者さんとの絡みは面白かった。
■借金取りの役 チラシに載っていないので後で出来たのでしょうか?大阪弁でまくし立てる典型的な古い借金取り。申し訳ない役者さんのせいじゃないと思うんですが、おもいっきり浮いてました。ていうかこの人は職人的な役者さん。何故チョイ役なんでしょ?

▲吉見麻美 サカモトの元婚約者。部屋の掃除を頼んだ人。冨田真由の役の上での姉。知的なマネージャー?それとも母性で包み込む恋人?どちらも中途半端でしかも新恋人に対して騙されても良いとか言っているが説得力がない。表情とか作りこんでいる感じが強いのと台詞に情感がこもっていない。サカモトと抱きあうシーンでもマネキンのようだった。

△山縣桃子 晴野未子 主人公の仙台時代の友達。いつも3人でいる仲良しグループという設定のような気がするが、見せ場がない。終わり近くのシーンで転校する主人公と話しているが、主人公があまりにあっけらかんと「父も母も姉もいない、写真もない、もうココには何も無い」と言い切っちゃってまあああいう反応するわなというシーンが有ったあとで、一件落着して(本当は何も落着してない)主人公4人がライブっぽく演奏するところに、アイドルオタクが見つけ出して(?)連れてくる。そしてニコニコして電子ピアノのそばで主人公の歌を聞いている。多分感動に華を添えるつもりなんだろうと思うけど、どうかと思った。彼女達二人は良くも悪くも印象がない。

あとは演出脚本の話になるんですが、どう言えばいいのだろう?ツイッターの評判見ると皆感動していると書いている。確かに感動できる話だ。役に感情移入できれば特に主人公の泉あかり役に移入すれば泣くことも出来るだろう。しかし、水を指すようで悪いがいくつかそれに対して障害がある。

芝居の中で「希望って・・・」とか「夢って・・・」みたいに思いを言葉にするシーンがあるけど、いやそれ言って終わりにしちゃうお気軽お手軽な芝居でいいの?決めちゃっていいのかな?たしかにその言葉がしっとり響いたり、すっぽり収まって心地よかったりすれば良いんだけど、どうも居心地が悪らしくていい感じに響かないし収まらない。主人公は仙台から東京に転校して大学生(なのかな?)して10万という大枚欲しさに友達のバイトして・・・どこから見てもリア充ですありがとうございます、と言ってもいいでしょう。確かに生活はリア充だけど心の中は…というギャップが面白かったりするんですが、強がりとか裏がとか影がとか全く感じさせない。本当にニコニコと父母姉(結婚間近?)が居なくなった。写真もない、もう何もない。(だから?)歌いたくない、歌は嫌い、歌で何が変わるの?と無邪気に言う。いやたしかに役の上では怒っている風に見えるんだけど、声はそんなふうではない。天然なのかな?といぶかしく思う。主人公は歌いたいけど歌えないという感じじゃなく歌わせてもらえないから拗ねているようでもある。その言い訳が「歌いたくない、歌は嫌い、歌で何が変わるの?」と聞こえてもくる。
ナゼそう感じるのか?関連があるかどうかわからない所だが全体的に動機づけが弱い気がする。
主人公がナゼ歌いたくないのか?サカモトはナゼ歌を歌えないのか?元婚約者はナゼ騙されてもいいのか?アイドル目指している娘はナゼ主人公の夢は歌手だと考えたのか?でも最期に主人公は歌をうたう。歌えたからまあ良いっしょ、という感じで終わったように思う。

あと細かい事を言うと、法律の改正で借金取りが大声出したりするとマジに法律違反。その貸金業者共々お縄になる。だから借金取りが出向くこと自体ありえない。ついでに借金取りが大阪弁というイメージの貧困さもちょっと萎えるわな。いいかげんにせぇと思う。広島弁や大阪弁を喋る奴はヤクザみたいなイメージの貧困さは芝居の幅を狭める。

方言で言えば一番最初まだ主人公が仙台にいるシーンで変なイントネーションの東北弁を喋っているが、やっぱり聞き苦しい。こだわるんだったらきっちり演技指導すべき。こだわらないなら標準語のほうがいい。

いくつも書いてきましたが、最期にいつもこだわっている経済性の話をします。
千本桜ホールのキャパシティから言って火曜から日曜まで8回公演でチケット収入で150万ほどを上がれば御の字でしょう。優待チケットや満席にならない場合を考えれば120万ぐらいを想定しているでしょうか?1週間借りておおよそ50万。小道具、音響、照明、衣装他練習場などのレンタルを入れると100万前後かかると予想すればとんとんかチョイ赤ぐらいと、予想しました。で、前売り3500円のクオリティの芝居だったでしょうか?これは見に行った方と劇団、それに関わった方に考えてもらいたい。前売り3500円は適正価格でしょうか?私にはそうは思えません。

公演情報
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by zukunashi | 2015-06-14 17:00 | 映画・演劇・音楽
ジャングルベル・シアター2015年春公演 ~20周年記念~「おとぎ夜話~特別編~」
ジャングルベル・シアター2015年春公演 ~20周年記念~「おとぎ夜話~特別編~」

4月18日土曜日の【福禄寿・寿老人】の回を見てまいりました。
実際これはもっと小さいギャラリー公演という五十人入れば一杯になってしまうような所でやっていたものを再演したものです。一幕物で一つの話なんですが、その主たる話しを三つの小芝居で説明するようなそんな筋立てになっています。一つ一つの小芝居に出てくる人は三人ぐらいで、あまり関連ないなぁと思っているそれらの小芝居が最後にちゃんと関係しているのがわかるという、なかなかスカッとする終りで芝居を初めて見るような人にはわかりやすくオススメできます…が、今日の六時が最後になります。ですから次見に行きたい劇団にリストアップしてみるのをおすすめします。

とまあ特に感想というわけでもなく色々書いていたのですが、今回一つだけ非常に残念だったことが有ります。ギャラリー公演で見た時と今回で特に演出もセリフも、舞台装置や衣装、大道具、小道具等変化がなかったということ。

フォローするとすれば、ギャラリー公演でかなり完成されてしまった脚本、演出だったということなんだと思います。細かいことを言えば脚本だって今に合わせて台詞が変わってますし、装置や衣装なんかも変わっているんですが、大きなイメージとしての芝居にほぼ変化がなかった。
なので、前回見た人(私を含め)はちょっと物足りなかったのではないでしょうか。

もっと踏み込んで言えばギャラリー公演と本公演の値段差に納得がいかない。

とは言え非常に楽しかったです。前回と当然キャストが違うのですが(同じ人もいました)演技の質や話を伝えるエネルギーはたしかに今回のほうが上回っているでしょう。それでも前回のギャラリー公演とだぶるように感じました。それは個々の役者さんのスキルの問題ではなく、もしかすると無難な演出を選んだ演出家の問題なのかもしれません。

あと強いて小さい問題点を上げるとすれば、お客様がかなり身内の方が多かったのではないかという点です。確かにクスっとくる所でしたが、明らかに笑い声が上がっていたシーンが二、三箇所有りました。お客様が知っているなぁという空気を感じました。

そして逆にとても気に入った所は、やっぱり細かいマイムや動き、雰囲気を作るモブシーンは素晴らしい。始まって直ぐ、居酒屋の店内の雑然とした雰囲気を醸し出す場面や、教授を待つときの本を読む仕草、何も無い所に石像を置いてそれを見ながらあーでもないこーでもないと話す場面。本当にジャングルベル・シアターはそういう所に手を抜かずキッチリお芝居してくれます。
そして最後の最後にすべての話がジグゾウパズルのようにきっちり嵌る場面では、既にこうなる事を知っているにもかかわらず鮮やかさに喜びを感じました。

ただ、それらがあったとしてもやはり残念では有ります。今回のジャングルベル・シアター2015年春公演 ~20周年記念~「おとぎ夜話~特別編~」 に喜びはたくさんありました。でも驚きはあまり有りませんでした。私が見に行ったのはシアターグリーンのベースシアターで歌舞伎座や明治座では有りません。なのでそこは一考して頂きたいと強く感じました。
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by zukunashi | 2015-04-20 17:31 | 映画・演劇・音楽
劇団鹿殺し ランドスライドワールド 【ネタバレ有り】
2015年最初の芝居は評判はチョクチョク聞いていた劇団鹿殺しの演出がカナダ留学から戻って最初ということで、行ってまいりました『ランドスライドワールド』

元は2008年の『ベルゼブブ兄弟』を下敷きにしたものということですが、粗筋やなんかを見るとだいたい同じっぽいんです。しかし元を知らない私達にとっては完全新作と同様ですから、まあそこら辺は気にせずに観劇してまいりました。

それにしてもホント久しぶりの本多劇場。前に行ったのは寿歌のときでしたね。しかも下北沢の駅が地下に埋まっちゃっているもんだから、出口を探して若干迷走したり、直前に食べた銀座天龍の餃子が沢山過ぎて、芝居後の恒例の呑みをやらずに帰ってきたりと散々(?)でした。

と、芝居に関係ない周辺の話はこれぐらいに・・・あと風がすごくてめっちゃ寒かった・・・しておいて、実際のお芝居の話しに参りまししょう。

粗筋やなんかは直接劇団のウェブページを、見て頂くことにしてざっくり感想を書きます。

年初にこれを見ると今年の芝居の感想が全部から口になってしまいそうで怖い…と思うぐらい面白かった。

このお芝居、4人の兄弟が主人公です、と書き始めてふと気が付いたのが、芝居の中で一番影響力があったのは亡くなった父親だ。そして4人兄弟が空想で(妄想で)怯えるのはハエだ。こっちが主人公かな。まあどちらでもいいでしょう。で、兄弟4人そして父、母、性格がしっかりしてて話の流れに淀みがない。BGM、ライブで流れる音楽などが楽しい、わかりやすい、明快。話の筋書きもシンプルです。父が死んだ葬儀の1日に起きた話。エゴ丸出しの家庭内戦争。現実と妄想が行き交う話。

でも、舞台はくるくる変わっていき、妄想の世界なのか現実の話なのか?わかりにくくなる。どうでも良くなるといってもいいかも。死んだ父はしょっちゅう生き返るし、妄想の副人格と思っていた人はその人以外にもちゃんと見えているみたいだし。

そう、いくつかの並行世界、もしかしたらそうなっていたかもしれない歴史、望みの所が見え隠れして次第にそれらが葬式の夜を揺さぶっているように見え始めると、急に・・・台風の目に入ったように・・・真相が語られる。真相っていつも陳腐ですよ。そんなこったろうと思った、とほっと一息ついた時、ほんとそんな気の抜けた一瞬を狙って現実が牙を剥く。

あゝ、纏まりのない、よく分けの分からない、締まりのない文章になってしまいました。

私がオモシロイと思ったのは、いくつかの並行世界のような場面が最後にバチッと音を立てて一つの世界に収まった・・・収束したようにみえる演出が脚本がとっても面白かった。当然それを演じた役者、音楽・・・そう特に音楽はものすごく重要でベルゼブブなんかいなくても問題ないけど音楽はなければ始まらない。照明も舞台装置も衣装も小道具も・・・勇者サンタマリアは笑っちゃいましたが・・・出来栄えは素晴らしかった。

2014年の最後の芝居は・・・まだ書いていませんが正直な話期待はずれでした。そして2015年年初が盛り上がったので今年もまた面白い芝居を見たい!!という意欲が湧いてきました。

さて芝居を見るためにもお金を稼がないと稼がないと・・・

スケジュール
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by zukunashi | 2015-01-18 14:50 | 映画・演劇・音楽
超天晴!福島旅行 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画―黎明編―
終わった芝居についてアレコレを書く、近頃恒例の「終わっちゃったら好き放題」劇評のコーナーです。パフパフ。

今回は急遽『超天晴!福島旅行 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画―黎明編―』の東京公演を見ようと画策しました。なぜか?いつもなら知り合いが出ているという知り合いのツテで見に行くんですが、今回はツイッター繋がりです。早野龍五先生のツイッターにこの劇団『笑の内閣』の方からのツイートが入ってましてそれをみて決心しました。

タイトル通り福島第一原発についてなんですが、いや全くこれがもう緊迫感ゼロ・・・最後に少し有りましたね。まあほんのチョットですが。

話の筋は・・・
● あらすじ
滋賀県大津市にある私立高校、鷹真学園高校は3代目理事長が就任した20年前以来、管理職は必ず学園OB が勤め、外様派は冷遇されていた。しかし、2年前近隣に出来た西園寺大学附属守山高校に志願者をとられている現状に危機感を覚えた校長猿田博士は、大手予備校世阿弥ゼミナールの名物講師だった間久部録郎をヘッドハンティングし教頭に抜擢、歴代校長は必ず教頭から昇格するため、間久部が初の外様校長になるのは確実視されていた。
 しかし、急進的な間久部の改革姿勢に、猿田をはじめとするOB派は反発失脚を狙う。間久部は失脚を免れるためには、理事会の支持が不可欠であった。
 そんな中、学園では修学旅行の旅行先を決める会議が行なわれようとしていた。学園は、毎年北海道に行っていたが、行程中ずっとスキーをする旅行はたいへん不評で、生徒自ら行き先を選べる西園寺に志願者が流れる原因となっていた。ここで、魅力的なプランを出せば理事会の支持が得られる、そう踏んだ外様派が出した案は「福島」であった。
 果たして間久部の狙いは、政争の具なのか、真に被災地に寄り添うためなのか?
 笑の内閣新作は、福島に観光に行く意義を、遠い滋賀を舞台に問う学園政治劇!
とまあ結構まともです。あ、あらすじに一点間違いが有ります。間久部録郎は教頭じゃなくて副校長でした。教頭は別の人がやってました。さて、じゃあチョット気になる所を書いていきましょう。

※OB派校長猿田博士
小心者で汲々としている感じが良く出ていましたし、普通に威厳のあるところは校長先生にぴったり。声も滑舌もとても安心して聞いていられました。

※OB派教頭青居邦彦
やっぱり小心者でなんかオタオタしている感じ。ああ、教頭って校長の金魚の糞、太鼓持ちって感じでぴったり。彼の一番見せ所、トカゲの尻尾として切り捨てられるときの土下座退職の弁は本当に悔しそうでいかったです。

※一応OBの金丸大和先生
高校の演劇部の顧問らしい。一番笑いを取っていました。笑いを取る時の容赦無い掛け合いは息もぴったり。役どころは重要ではないですが、話の潤滑油。面白いように受けてました。

※一応OBの馬渕速魚先生
お金持ちの世間知らずなお嬢様的先生。修学旅行先に第三の目的地を出すが全く反映されない。ただ金丸先生とセットで動くことが多いので、金丸先生に食われて今一記憶に残り難い。

◎外様派副校長間久部録郎
自分の能力を過信してしまうきらいが有り、イマイチ好きになれないだろうなぁと思われるキャラで且つ策士。しかも策士策に溺れる。チョット気になったのがこの方の表情。メッチャ硬い。無理に笑っている感がたっぷりある。筋肉で笑っているっていう感じ。チョットぎこちない感じ。逆にそれが今回の役にはマッチしていたかも。

◎外様派坂東卓 後の教頭先生
この人は頭の切れる探偵?!ですね。ええ、裏を読んで動くところもそうですが、結構ビシビシ予想して当てちゃってます。名探偵です。でもって、冷たい感じもあり、そうでないところもある。会議の席でも議長は校長先生がしているはずなんですが、いつの間にかこの先生がしきってたりします。笑いは取りませんがいい味が有ります。

◎外様派江田珠美
今回の福島旅行について一番推進していたのはこの先生。一応福島県出身の方です(役の上で)。この次の山野辺先生と付き合ってたんですが、副校長に乗り換え。でも副校長は別に本命がいる・・・という恋愛に振り回される役。で、普通にぎこちない元恋人同士という感じがピッタリあっているんですが、最後のどんでん返しの時に、彼女の吹っ切れたような目が色っぽいです。

◎外様派山野辺雅人
今回の一応主人公らしい。が、喋りが不安定。キーポイントとしては元恋人江田先生となんとなくしゃべりづらい感じがいいなぁと思って聞いていると、怒っている時にもそんな感じが出てしまっている。理路整然との時もそんな感じが若干ある。あれ?もしかして・・・地?

※新日本トラベル社員 十和田玲於奈
ダメ社員を熱演!!めっちゃ良いです。金丸先生とのコンビがとてもハマってました。こういうダメな奴・・・いますね。握手したかった。

◎DDT社員 牧村奈々
・・・最初に謝っておきます。ゴメンナサイm(_ _)m 滑舌も発声も話の間も声に関しては全然評価できない。この芝居に出演した人の中で唯一笑えなかった。上手い下手ではなく練習不足?表情とか動きの張りとか颯爽としているんですがしゃべるとオヤ?となってしまっていた。風邪でも引いていたか練習不足か・・・。

◇学校法人鷹真学園理事 城之内時子
ヒステリーババァです。ええ、本当に居そう(笑)ただ一本調子でただ怒って帰っちゃったので印象薄い。でもネットでもああいう人がいるなぁと思い出せるので、そこのところは何かうまくはまっていました。

作演出の高間響さんは役者として出てないですが、幕が開く前と閉幕後に出てきて楽しくおしゃべりしてました。レンタカーの事故は面倒ですね(笑)お金集まるといいですね。あと、論文のためにアンケートお願いしますと言われていましたが、書けませんでした、申し訳ない。

脚本、上手くハメました。偶然を装って策を張り巡らせた、そんな気にすらなるような脚本です。音楽、途中に挿入される動画、照明。特に眼を見張るようなものはなく、しっかり話に調和していたように思います。

何度か役者さんがセリフとかんでしまったところはご愛嬌ですが、話の進行上仕方が無い山野辺先生の放射能講座はもうチョット何とかなった気がする。雰囲気がすごくタルンでしまったように感じました。

とはいえ、非常に面白い試みでした。これで終わりじゃなくて火の鳥みたいに黎明編の次にヤマト編とか未来編とか宇宙編とか出来る事を期待しまてます。接触編と発動篇でもいいですけどね。
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by zukunashi | 2014-12-15 18:52 | 映画・演劇・音楽
『夜行万葉禄・辰』 ジャングルベル・シアター 2014年秋・ギャラリー公演
終わった芝居についてアレコレを書く、近頃恒例の「終わっちゃったら好き放題」劇評のコーナーです。パフパフ。

先日パーカッションのワークショップで先生から「しばらく遊んだほうがいいよ。」と言われました。さすがブラジル人は違うなぁと生徒の癖に妙な感心をしてしまいました。ですからチョット前から仕事を辞めてから家で次を考えながら遊んでいます。

家の事はやるようにしているんですが、なかなか捗りません。わたしの段取りが悪いせいも有るんですが、なにか一つ・・・例えば洗濯とか、掃除とか・・・やるとこれが結構億劫で、次をやる前に一度気合を入れ直さなければいけないので、タッタと家事を終わらせられません。慣れですかね、それともコツですかね。どっちもまだない私はチョット四苦八苦・・・

大幅に話が逸れました。

さて、好きな劇団ベスト10に必ずノミネートされている・・・って10個も劇団知ってたっけ?・・・ベスト3に必ず入っているジャングルベル・シアターの劇場でやる定期公演じゃなくギャラリーを借りて行うこじんまりとした方の公演を観に行ってまいりました。えー、いつものとおり公演は11月29日に終わっております(笑)これを見て今から行こうったってそうはいかない・・・スミマセンm(__)m

まあ大体書く気になるのが見たから2,3日後なんでこんな感じになってまいります。

で、今までもジャングルベル・シアターはギャラリー公演をしおりましたが、それは「おとぎ夜話」シリーズになっていて民俗学をテーマにした三題噺形式の芝居で、3つ見ると話の筋がわかるという構成になっていました。

今回は「夜行万葉録」というタイトルで、百鬼夜行を題材にとっていました。だから妖怪なんかが出てくる話なんですが、そんなにオドロオドロしいものではなく、むしろドライ。ですが、チョット人間?いや社会のダークな面を取り上げた話になっていました。

それでは例の通りざっと役者さんについて書いていきたいと思います。

メインは3人
 久々の福津健創さん。今までのギャラリー公演では外人役ばかりで変な訛りで喋っていたので、普通に喋っているのを見て若干違和感がありましたが、これは私の問題。ですが、私が見た金曜日の会ではセリフを噛みまくっていたように感じました。他の日はそんなことはなかったと思いますが、何かテンションが変な方に向いてしまっていたんでしょうかね?それを除けばハマり過ぎの役柄でした。もし、ほんとうに細かい事を気にしていいなら、グラスはもうチョット丁寧に扱ったほうがよろしいかと思います。
 浅野泰徳さん。言わずと知れたジャングルベル・シアターの座長+作演出。自分が作った話とはいえこの役は難しかったんじゃないかと思いました。一番最後に明かされた悲劇をそれまで隠さなければいけない。悲劇と書きましたが多かれ少なかれこういう事は普通の日常でも起きています。別れた恋人。喧嘩した親子、兄弟。元の絆が強ければ強いほど悲劇の度合いは深まるでしょう。敢えて大げさな事件を採用したのだと思いますがギャラリー公演では荷が重くなりそうな話でした。またそれを演じきった浅野さんも素晴らしい。
 松宮かんなさん。役として人形になるということじゃなくて、今回は声優っぽい感じでしたが、その人形、怖いですね(笑)いや声がうまく合っている上に松宮さんの表情や動きが後ろで見えているので、ある意味人形にそれが投影されてしまう感じで、うまくマッチしていました。今回の芝居で多分ココが一番難しかったんだと思います。役としては浅野さんの役は難しいと思いましたが、松宮さんの役は・・・というかやり方は足手まとい(人形)がある分面倒ですが、それをうまく逆手に取っていたように思います。ギャラリーが狭かったので出来ませんでしたが、握手するなら松宮さん・・・ていうか人形と握手したかったです。

『第一話 付喪神』
 大塚大作さん。えー安定の大塚さんです。マジ笑顔がいいですね。芝居の上手い下手とかではなく全身を遍く満たす雰囲気がいい感じです。極々少数の人にしかわからないと思いますが、遊気舎の『ぎこちない笑い』のあの役者さんを思い出しました。清々しい。
 都築知沙さん。子供子供していました。オママゴトで泥団子(ピカピカに光らせたやつ)を食べろと強要していた女の子を思い出しました。小学校低学年ぐらいだったと思いますが「◯◯君大好き。だから食べて。」という感じで迫るその女の子をフラッシュバックしました。でも迫られたのは私じゃないですが。無邪気に怖い感じが良かったです。
 岡教寛さん。敵役最高です。多分第一話のベストキャラです。濃いキャラクターばかりの第一話で一番どうしようもない濃さで芝居してました(笑)

『第二話 呪いの人形』
 升田智美さん。怖いっす。ステレオタイプな取りつかれ役なんですが、特に裏から人形が出て来た時の怖さと言ったら、秋口に怪談はヤバイですね。寒気なのか風邪の悪寒なのかわかりませんよ。
 竹内俊樹さん。あのビビりっぷりは素ではないか?と思うぐらいビビりっぷりが良かったですよ。ていうか升田さん怖すぎです(笑)今だから(笑)とか付けれますが、第二話の間はエクソシストで首が後ろを向くシーンを見るぐらい怖かったですから。そしてその彼氏役は・・・なんかお祓いしてもらった方がいいんじゃないですか、ぐらい熱演でした。
 篠崎大輝さん。カッコイイ霊能者さんは一瞬しか出番がありませんでした。でもね、まあ、あれですよ、呪われちゃったわけですからね。仕方が無いです。

『第三話 幻』
 おこさん。幅広い年齢をよく演じていました。チョット高年齢の演じ分けが弱い気がします。人形を買ってもらう時が一番キリッとしてました。
 本多照長さん。おこさんと同じく幅広く年齢を演じていましたが最初の父親役と後の婚約者役では父親役の方が良かったです。
ただ、最後の話はこの後のエンディングに直接繋がっていく絡みもあって印象は弱い。この話が終わった後に全体の話の落ちがあったので、そういう意味では非常にあっさりとしたエピソードになってしまっています。

舞台装置、衣装、小道具他はギャラリー公演で舞台装置はいつもと同じひな壇に黒い布を垂らしたもの、メインの3人以外上下黒の揃いの服、小道具はなし。

照明もほぼ決まったライトがずっと付いているぐらい。音響は邪魔にならない程度の音。とてもシンプルです。

ザーッと書いてきましたが、今回の話には、すべての謎が最後に解けるというものではありませんでした。しかし驚愕の事実が姿を表しました。

教訓なんかどうでもいいんです。全部妖怪のせいって事にしておけばいいのです。観終わった時に清々しくART SPOT LADOを後にしました。ただ、ビルの狭間の狭い所とか、なんか小さな鳥居とか、多分観終わったあとには、そんな所を探したくなります。そしてまた小さな幸せから育んでいけるようになった主人公に、乾杯をしたい気にもなりました。

そんなお芝居でした。
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by zukunashi | 2014-12-04 17:07 | 映画・演劇・音楽
獣の仕業第9回公演「ヴェニスの商人」[Kingdom Come]
えー久々です。なんか問題が起きたり変な事件が無いと書き込まないブログに成り果ててしまいました。
ズクナシです。
とはいえ、まだ当分(使いにくくなっても、何か広告が表示されるようになっても)このままエキサイトブログをやっていこうと思っていますが、つい先日仕事を辞めてしまいました。
そんな風にこのブログも終わってしまうのだろうかと、ちょっとさみしい気分になったのは秘密です(秘密じゃないな)

で、タイトルに有る通り芝居を見てきました。
仕事辞めたのに優雅に観劇か?と私の中のもう一人の私が私に向かって呟く、というような芝居でした。

そう、ですね。
溜め込んでいたどうしようもない感情を吐き出す事が出来るような、泣いて笑ってというようなメロドラマではなく。

見た後で、あのシーンってどうなんだ、コウなんだ、アーでもない、コーでもないと皆でワイワイ話すわけでもなく。

一人で観劇て、泣くでもなく、笑うでもなく、一つ余分に背負わされてしまうけど、ソレのお陰で何か見えてくるような。
そんなお芝居でした。でも見に来たひとのうちホンの1%かもしかするとソレより少ない人ですが、長年のわだかまりが消えたり、納得したり、悟ってしまったりするかもしれません。掃いた小石が竹に当たる音で悟る人も居ますし『香厳撃竹』お釈迦様だって師匠の禅定の姿に感激して悟っちゃったという話。この芝居を見て悟ってもおかしく・・・ない?

話が逸れましたが、昨日見たお芝居
獣の仕業第9回公演「ヴェニスの商人」[Kingdom Come]
は、普通に芝居をするし舞踏もする。妙にマッチしたその二つでオーソドックスなお話を新鮮に見せていただける。そして芝居を見るときに、特に今回のような原作が有名なものの場合は、自分が知っているその芝居に関する情報が、時としてマイナスに・・・固定観念等・・・働く事がありますが、之については逆に知っていればより一層面白くなることは請け合いです。出来れば原作の台本を読み込んで第何幕の何場で誰が何と言ったかまでわかると、ものすごく面白いのではないでしょうか。残念ながら私はそこまで知らなかったですが、とても興味深く、そしてとても自分にぴったりの話でした。

さて、唐突ですが、演出については特に何も申しません。非常に分かり易かったとだけ申します。最初と最後にシャイロックが述べる「教えてください。私は誰です?」という言葉がとても響いていました。正直に言えば一番最初にシャイロックがそれを言った時、之はありきたりな自分探しの話か?と思ってしまった自分を恥じています。シンプル・イズ・ベストだけれど単純ではない。

音響、照明、大道具、小道具、衣装。
選曲はとても自然でサウンド・エフェクトより雰囲気作りがうまく出来ています。上演前の客入れのシンプルなリズムとメロディーが最後まで持続していました。風の音や虫の音などを入れたら台無しになるのはわかりきっていましたので、センスの良さを感じました。
照明プランはごくごくオーソドックスで、狭くてほぼ正方形の舞台を4分割、2分割、対角線などに切り取る照明は、大道具や舞台装置が全くない今回の舞台の情景をうまく現出させていました。ただ一つ気になったのは舞台奥のフットライトがやっぱり舞台上で違和感があったこと。如何ともし難いのは承知で惜しい点と言えます。
大道具はなし、舞台装置もなし。シンプルで幕もない。舞台が始まると最初から舞台上で顔を伏して座っていたシャイロックがセリフを喋り、舞台奥の扉から他の役者が入場してくる。入場し終われば戻る事もなくずっと出ずっぱり。舞台装置は役者が兼ねていたとも言えます。
衣装は・・・えー、わかりません。元々衣装や服装っていうのはよくわからないので。ただ、シャイロックの帽子、シェシカのショール、ネリッサのフード、これらが彼らの象徴であり之によって彼らはその役に変身するのだ。

役者さんは皆面白い。
ユダヤの金貸しシャイロック役の男優。
彼は語りはじめの滑舌が非常に耳障りで、芝居に入り込むことを少しためらわせる。しかし20分から時間が経つと逆に滑舌の悪さが影を潜め、発声がはっきり聞き取りやすく、だみ声口調でも悲しみの囁きでも舞台のどこからでも聞こえるようになる。歩行は若干不安があるときも、体の動きはスムースで芝居を引っ張っていく。

貿易商アントーニオの女優。
変貌する顔、声、動きともにとても安定している。主役ではない反面、主役を食う脇役ということも出来たかもしれない。私が見た時は普通の脇役だった。

アントーニオの親友バッサーニオの女優。
あまり遊び人風には見えなかった。之も原作原案を知っている固定観念からくる誤解かもしれない。しかしアントーニオとの違いがあまり見受けられなかった。但し動かない動きだったり、情景を作る動きで彼女はとても知的だったと思う。

シャイロックの娘ジェシカの女優。
始終一貫して女性役は彼女だけ。ああ、シャイロックになった時もあった。女らしい動き、衣装。彼女こそ判事ポーシャをやって見せてほしいと思いました。それは次の人も同じ。

シャイロックの召使ランスロットの女優。
最初はネリッサ役だったので、そちらが良いかと思ったけれど、最後の最後に道化っぽくシャイロックと会話していたのが印象的だったので、私の中ではランスロット役で固定。道化の役。社会学的に言えばトリックスター。突拍子もないはずなのに予定調和?彼女はこの芝居の中でも道化でした。他の4人は調和していたとしても、彼女はそこから少しはみ出ている。それが芝居の完璧さを損ないより面白くしていた。もしかしたら大失敗かもしれないが、彼女は終幕までテンションを切らさずちゃんと演じきっていた。2階で握手させていただきました。3人並んで最初の人だけ握手したので、後のお二人には申し訳なかったのですが、照れくさいのと、出来ればその時見た舞台上の一番気にかかる方に握手をしてもらうという自分ルールでやっていたので、心のなかでゴメンナサイをして通り過ぎさせていただきました。

舞踏は門外漢なので見たままに言いますと、何かを象徴しているのか?と感じる事もありました。また動き、歩行も何か中途半端なのではと思ってみていました。しかし森、シャイロックの孤独、裁判での絶望等・・・受信者に難がありますが・・・情景を思い描けます。これは私の宿題ですね。

今日も13:00と18:00に王子駅そば北とぴあ前の薄いビルの地下一階で格安2000円で演じております。

さてぇ。私はこう思ったのですが、同じ芝居を見た貴方はどう思うでしょうね?見てからで構いませんよ。教えていただけませんか?
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by zukunashi | 2014-11-03 11:40 | 映画・演劇・音楽
WOOD JOB! 神去なあなあ日常
こんばんわ\(^o^)/ ただ今夜の1時です。

ついさっき映画を見てきました。先月から4本目なんですがまだ3本の映画の感想を書いていません。
ですが、さっさと今日見てきた「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」の感想記だけ上げてしまおうと思った次第です。

さて、映画の筋は予告編を見ていただければ一発なんですが、異文化交流と男の成長物語でなかなか面白かったのは間違いありません。ただ、9時からの上映で見ていたのが5人という、めっちゃ寂しい状況だったのが残念です。

とはいえ、手放しに拍手かといえばそうでもない(・・・それについてはまた後のほうで)のですが、率直に申しましてなんか  映画だなぁ   というのが第一の感想。

これは良くも悪くもという意味にとって構いません。少なくとも映画っぽい脚本に映画っぽいCGで演出でカメラワークで、それがツマラナイと言う人も出て来てもおかしくないと感じました。

と触りを書いた所で筆が止まってはや・・・4ヶ月。春に見に行った映画を秋に感想書いてます。

とはいえ結構面白かったんですが、見た直後はイマイチ感があったのも確かです。

それは一体どこかといいますと、伊藤英明演ずるバリバリの林業マン(?)の飯田ヨキがいくらなんでもあそこまで危険を犯して気にしない山男はいないだろうというぐらい、やばい。どっかのコント?と思うような肩に担いだ木で主人公を斜面に叩き落としたところをみて、チョット引いてしまったのでした。

でも、最初から最後まで映画でしか見れないような楽しいワクワクしたシーンが続いて(以下チョットネタバレ)・・・元カノの大学の知り合いに「帰れよ!」と怒鳴ってしまう甘酸っぱいところとか、木に登って作業していると下に憧れの女の人がいるとか、祭りの行列を蹴散らしてバイクが疾走するとか、最後がフジヤマより怖い木製コースターに乗っているとか・・・あ、早々木製コースターといえば、最後の大山祇祭で木製コースターが・・・っていうか本当は乗っちゃダメだと思うんですが・・・登場するんですが、あれって私が大学の時に見た諏訪の奇祭『御柱』そっくりだったんです。御柱も結構大きな木で、何より長いんです。御柱祭のページがあるんで見たいただくと一目瞭然なんですが、御柱という木に皆跨って斜面を駆け下りるんですね、乗ったまま!!最後まで乗っていると男っぷりが上がるわけです。でも何人か毎年怪我や死人も出る危険な祭りでもあります。

これを思い出したのは言うまでもありません。ああ、山から男根を下ろして里で子作りか、とそのように思ったエロい祭りが映画で出てくるとは思いませんでした。

ということで面白かったのは確かです。主人公の平野勇気が、周りみんな泣いているのに何も気付かずに帰っちゃって、オヤオヤァと思っていると、新築の家の新しい木の香りでなんにも考えずにUターンして戻っちゃうんですよね。なあんにも考えてないなぁと思って呆れてみているんですけど、逆にこんなに素直に戻れる職場はいいなぁと羨ましいです。

私が何か勘違いしているとすれば、長澤まさみさんがそんなに魅力的に見えなかったのは、山村にそんなタレントさん並みの美貌の人がいないというリアルな状況にピッタリハマったからなのか、それとも若い役者さんの評価ができない年寄りに・・・ そうかなぁ。そんなに魅力的かなぁ。のぼうの城の姫もそうだけど、この頃ヒロインにあまり心が動かないズクナシでした。
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by zukunashi | 2014-09-08 14:49 | 映画・演劇・音楽
ハグワイベルシアター第2回公演「Dear・・・私様」 その2
グワィニャオン、ハグハグ共和国、ジャングルベル・シアターの皆様お疲れ様でした。
本日私も見に行きました「Dear・・・私様」千秋楽を迎え無事終わったようです。(ツイッターで確認リンク

という事でその2を書くことにします。
とはいえ今までは2回に分けて書くようなことはなかったので、その2は何を書くかといえば、ネタバレしても大丈夫なことを書きます。
ついこの間その1を書いた時に気がついたのですが、今までは上演中に書き切ることが出来なかった芝居の感想。何故だと考えてみると、大体書いているうちにネタバレに気が付き、あれも書けないこれも書けない・・・ならいっそ終わってから書くか。と言う事になっていたようなきが・・・、まあそういう事です。

で、今回のお芝居で素晴しいと感じたのは、見易い、テンポある演出というところです。
オープニングの1人佇む主人公のシーンから一転して女達の喧騒の中に引き釣りだされ、宣誓しまるで裁判のような話かと思わせて俳優紹介になるというドラマチックな場面から、一転して昭和30年代頃の田舎のお祭りになる。そこで主人公の過去が・・・とテンポよく進む演出が、細いシーンの継ぎ接ぎになりそうなストーリーを淀みなく流していく。中年から青年そして少年と3人の主人公秀生によって小さい頃からの成長ストーリーが舞台上で表現される。ウソマコトという人がその成長の話をあるときは修正しある時は矢継ぎ早に先に進めたりする。

話を全部書いてもしかたがないので、ここまでにしておきます。

話の流れを上手く制御しているのは演出のお手柄でしょう。とは言え、役者さんがそれをしっかり理解しないと、どんなに素晴らしい演出プランでも絵に描いた餅です。そして今回は一人ほぼ一役で出演する役者さんが多い。それでこのクウォリティですから、演出も役者もブラボーです。

そこで、ひとりひとりの役者さんについてコメントするのは難しいので、気になった人だけを何人かコメントします。最初に断っておきますが、超個人的な趣味なので男優より女優さん中心になってしまいますが、勘弁して下さいね。

まず暴走族ヘッド3人のうち蛇年の朝緒さんと寺山くん。特殊な役です(笑)最初はちょっと違和感があった蛇年の朝緒さんは独特なロボットダンスのようなカクカクした動きと一見普通っぽく見せて実はサイコな役柄というというギャップで強烈でした。寺山くんは・・・あれって寺山修司?でも白塗りって・・・暗黒舞踏??キレやすさは蛇年の朝雄さんとどっこいどっこいでしたが、無表情さで怖いww
そしてレディースのヘッドさんはそんなに印象がなかったのですが、やたら青年秀生が気にしていたんですが、もしかして幼稚園で一緒に遊んでた女の子のその後でしょうかね?でもあまり動いていないという印象しか無い。

3人の秀生で一番と思ったのは青年でも中年でもなく少年。彼は(役者さんは女性ですが)一つ一つのシーンをほぼ同じテンションで演じきっていました。そう、私にはずっと少年に見えていました。青年秀生は中年に中年秀生は初老へと時間の経過が感じられてよかったのですが、少年秀生はずっと少年で、そして最後にポツリと放ったセリフ
「僕が忘れていたんだね」(だったかな?そんなふうなセリフ)
が印象的です。記憶の扉がギィィィぃと重い軋みを響かせて開いた感じがしました。本にブラボーです。

ちょっとクサいエピソードはマルが死んでしまうところでしょう。体育座りが妙にマッチしていました。一人暮らしすると言い出したときに捨てられた子犬のような目で青年秀生を見ているところ、週に一度月に一度年に一度・・・と言っている時の恋する乙女チックな仕草に惚れてしまいそうでした。ブラボー( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ

定時制高校の先生のアクションシーンはキレもよく、スラっと伸びた足がかっこよく、小さなカラダでバキバキ男をやっつけちゃうところは恐ろしく、そして最期のウェディングドレスのアクションはカリオストロの城の姫様のように可憐でした。

ジョニーさん、ブルース・リー、ジャッキー・チェンときたなら、次は何でしょうね。

45歳以下のすべての出演者の方、お疲れ様でした。7分間頑張った証を下に残しておきます。一番下の縦長の写真は、これからボコられる青年秀生が静止している途中でキャップを開けてもらい水をのもうとしているところです。ずるい(笑)
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このお芝居、謎が溶けた爽快感は当然ありますが、それがスゴイということもない。確かに涙あり笑いありアクション有りですが、適度にという感じで、突き抜けた笑いや悲しみを表現しているわけでもないです。
ですが非常に満足しましたし、たぶん今年最初に見たこの芝居が、今年の基準になりそうです。何がそんなに私を満足させたのか?
それは今はわかりません。でも、と言うか、だからまた生で芝居を見に行きたくなるのでしょう。
グワィニャオンやハグハグ共和国の芝居も見に行こうかなぁ?まだ未見なんで。

それではm(_ _)m
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by zukunashi | 2014-02-17 00:46 | 映画・演劇・音楽
ハグワイベルシアター第2回公演「Dear・・・私様」 その1
現在進行形で今やっている芝居の情報をブログでお届けする、zukunashi初の試み。

今回は
グワィニャオンPresents 3団体コラボ公演ハグワィベル・シアター PART2
グリーンフェスタ2014 参加作品
『Dear...私様』
に、行ってまいりましたぁ。

ということで、いつも芝居が公演終了してから「良かったよ」とか書いているので、いい芝居を見に行く手助けを全くしていなかったのですが、今回は間に合ってくれると信じて今こうしてキーを叩いております。

この芝居、グワィニャオンジャングルベル・シアターハグハグ共和国の3団体が協力して一つの芝居を作っています。その中でわたしが知っているのはジャングルベル・シアターなのですが、今回のお芝居ではジャングルベル・シアター色はあまり強くない。見に行ったことがない2団体のどちらか、又は両方の色が強くでているのでしょう。
粗筋は下の公演情報というリンクをクリックしていただくと出てきますが、記憶をたどる話です。非常に地味っぽい話ですが、演出は派手です。そして劇中の音楽やライト、小道具(バイク、昭和風ベンチ、etc)装置(昭和風駄菓子屋、昭和風あばら家、昭和風・・・)まで結構な完成度でした。そして多分さかのぼった記憶が私より多少昔ですがそんなに変わらない年代の話が結構多くてそういう意味では非常に分かりやすかった(笑)

そして、非常に完成したメロドラマです。芝居の中で泣いて笑って怒ってと忙しいのですが、見ている私達も笑って泣いてと非常に忙しい話しでした。そう、泣ける芝居なんです。そして笑える芝居なんです。最後はリリカルな気分になるかもしれません。でも多分スッキリして(泣いてスッキリか、笑ってスッキリかはその人それぞれでしょうが)シアターグリーンを後にすることでしょう。

明日、明後日のチケットはもう残り少ないとは思いますが、今日チョコをもらってお返しをしたいそこのアナタ!!

この芝居に彼女を誘えば・・・
「すごぉい、いろいろ知っているんですね。お芝居っておもしろぉい」
となって、俄然貴方の株が上がる事まちがいなし。どうです!!4000円で安い!!と太鼓判が押せます。高揚した気分のまま、池袋の美味しい飲み屋に入りその後は・・・完璧!

私も今日が雪でなければ、絶対呑み屋で酒飲んで帰ってきたので当日にこんな記事を書き上げることはなかったでしょう。美味しい酒が一回減ってしまったことはちょっと不満でありますが。

でも書き上げてから美味しい酒を飲もうと思います。さあ皆さんも騙されたと思っていかがですか!(騙してない騙してない(;¬д¬)ノ゛))チャウチャウ)

公演情報
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by zukunashi | 2014-02-14 20:25 | 映画・演劇・音楽