カテゴリ:映画・演劇・音楽( 91 )
『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』鑑賞

7月頃から気になっていて、全然行けなかったからもう終わっているだろうと思ったらまだやっていたという幸運。
見てまいりました。

お久しぶりです。

11ヶ月ぶりに新しい記事を上げると、ちょっとドキドキしますね。ズクナシです。

ズクがないから放っているということにしてよいでしょうか?信州の方なら分かる話ですが、他の地方の方だとわからないですね。

というわけで、映画鑑賞をホント久しぶりにしてきました。全然映画見てないわけじゃなかったんですが、でも見に行った本数は片手にさえ余る。
ただ、今回は素晴らしかった。ホント映画を見てよかったと思える作品でした。

ダンスシーンは言うに及ばず、彼の子供時代からの歩みを語るインタビュー。母、父、祖母、先生、ロイヤルバレエ団の友人、それぞれの話が絡んで彼の複雑な心の中が少しずつ分かるようなきがする。そして時々に織り込まれる子供から大人になるまでの様々な、そしていろいろな人が撮った動画とも相まって一人の天才と呼ばれたダンサーの半生記として生々しく迫ってくる。

見に行った劇場がアップリンク渋谷の最前列で、座椅子にもたれて見ていたので、映画を見るというより親戚の家でそこの子供の動画を見るようなそんな楽さ加減で見ていた。
おかげで生々しい彼の人生と、有名なYou Tubeの上がっている彼の動画 Sergei Polunin, "Take Me to Church" by Hozier, Directed by David LaChapelle がその楽しさ、嬉しさ、そして苦悩が見えるようで非常に感動的だった。

とても示唆に富んでそして見るに値する何かを残してくれる素晴らしい映画でした。

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by zukunashi | 2017-11-12 19:26 | 映画・演劇・音楽
DOGのBLUES ジャングルベルシアター 2016/12/4 18:00より
ジャングルベルシアター冬公演 「DOGのBLUES」観劇

どんな情景なのかというと・・・港町に住む野良犬や家犬たちの話だ。まだおおらかだった昭和50年代のころの話と、チラシで主宰の浅野泰徳さんが書いている。

その頃って…今のように空き地があってもすぐコインパーキングにするようなこともなく、ドラえもんの世界のように土管がそのまま積んであったり、野良犬がいたり、お母さんは買い物かごをもって、割烹着を着て八百屋さんや魚屋さん、肉屋さんを回って買い物したり、家の中でお父さんがタバコをバンバン吸って、リビングが紫煙で臭くなってたり、トラックから真っ黒な排気ガス、交差点では時々息苦しくて、夏には光化学スモッグが何回も何回も起きる、そんな時代だった。
主人公はタイトルにもあるBLUES。ボクサー犬だけど、演じる俳優さんは二宮康さん。長身イケメン鍛えている腹筋の好男子。ちなみにアクションシーンでちょっと背中やお腹が・・・。鍛えてますね、さすがに。
話の中での彼はぶっきら棒、お人良し(お犬良し?)、強い。彼が話の中心の筈が、お人良し(お犬良し?)のせいか、他人(他犬)のエゴであっち行ったりこっち行ったり。優柔不断とも取れる。彼は何にもしない。周りが勝手に彼に期待したり、頼ったり、世話を焼く。
ヒロイン役はメンフィスという愛玩犬(犬種忘れたぁ)演じる俳優さんは稲垣希さん。(主人公から見たら)チンチクリンで可愛らしい。そして声も通るし表情もクルクル変わる。
でもちょっと影がある、劣等感がある。そして飼い犬なのに自由で元気。なんかアンビバレンツなところを持ったヒロイン。いろいろしがらみがあるけど、まんざらここも悪くないっていう感じ。キレたら怖いね、きっと。
二人のボスのうち老獪な裕次郎は地元の顔役だ。演じる俳優さんは篠崎大輝さん。正義感が強いとか真面目っぽい役が多かった気がするんですが、今回は一癖ある老犬の役。
でも温厚だけでは人(犬)を締めることはできない。硬軟織り交ぜてこの街を支配している。強くはないけど、人(犬)を見るタイプですね。そして意外と締めが甘い。そのせいでこの界隈はギスギスしてないのだろう。ただ、昔は強かった…のだろう。
そしてこの話の陰の主役ともいえる新興勢力のボスジャッキー。演じるのは福津健創さん。ジャングルベルシアターでは変わった役(外人とか)が多い。今回も犬だよと思ったけどみんな出演者は犬だった。そう考えると一番普通の役かも。ただそれを普通にやったりはしない…。
彼は雑種でも野良の誇りでのし上がってきた苦労人(犬)。人(犬)たらし。以前BLUESとやりあって負けたからか、仲間を作って戻ってきた。昭和な肉体系お父つぁんだね。
その右腕、キレる頭脳、意外と腕力もいけるダルメシアン。ロック役は金澤洋之さん。所属は劇団熱血天使の座長さんでいらっしゃいます。熱血天使さんのプロフィールでは和服に刀な感じなのです。
しかし、彼はジャッキーの右腕としてそして二頭の手下を従えて策を巡らし縄張りを広げる。でもジャッキーとロックの思惑はいつも一緒…?
そしてジャッキーの左腕モモコは谷口明日菜さん。初かと思いましたがどうもカプセル兵団の『ゾンビ×幽霊×宇宙人 オール恐怖大行進!!』に出てらっしゃいましたね。でもあの芝居、私の中では評価低いんですよ…ごめんなさい。
だが、彼女はボスの左腕…っていうか鼻とか食欲系のところ担当。でも野良犬だからご飯のありかを見つけられるこういう特技は超重要でしょうね。あと嘘がつけない犬の役なのでそこを付け込まれたりしますけど、基本はいい人(犬)です。
そして超天然犬、ビートルズは西村太一さん。いろいろな顔がある怖い役者さんです。ただ器用なだけじゃなく、観客に強く刺さる芝居もします。
そんな彼の役は超天然。ビートルズとつけた飼い主も天然だろうからその影響か?裕次郎や仲間に呼ばれるときはふくすけ。まあ、名は体を表す…ぼけた名前だとぼけた性格に育つということか?でも恋女房のためなら…。
そして変わり身の早いペロは大中小さん。どこかでお会いしているような気が若干します。
だれでもお腹を見せちゃいます。降参とか撫でてとか…どちらにしても平和主義。そのせいで欲しいものは指をくわえて見ているタイプです。また、芸もないです。どうする?!

あと松宮かんなさんのC-05…別に未来からやってきたサイボーグじゃないです。…その子供ノゾミ役の都築知沙さん、メンフィスのお母さんミニーの長尾歩さん、アイドル、キャンディー役の天野耶依さん…焦ってたんかな、歌が…その旦那犬アンソニー役千葉太陽さん…たぶんあれだけ上手なアムロの「ぶったね…」とその次の完璧なタイミングで繰り出された「2回も…」は素晴らしい…そして、ロックの手下ロッソ氏平充信さんと力王の青木隼さん。
べ、べつに脇役だからはしょったとか、そんなに話にかんでないからとか、セリフが少ないからとか、そんな理由で十羽一絡げにした訳じゃないんですよ。ただ単純に…長くなってきて疲れただけです。すみません。

ちょっと気になったのはさいしょにBLUESが発したセリフ。なんかいわくありげだ。とはいえ話としてはとてもシンプルだ。狭い町の中で生き残るために戦ったり仲間になったりする普通の冒険譚だ。詳しくは書かないが、いろいろ謎が解けてくると最後は大団円になる。ジャングルベルシアターらしい楽しく見れる芝居だ。

で、日曜日の夜の回を見てああよかったなぁと思ったのは終了間近、ロックとジャッキーのやりあうシーン。それまでは水面下で徐々に網を張って、そして一気呵成に決めるロック。そしてその標的には自分のボスジャッキーも入っていた。純血種と雑種、プライドと誇り、トップとナンバー2。思惑は交差し生きるか死ぬかの死闘になる。どっちが勝っても面白い話、結末になっていたと思う。あの芝居の中で唯一緊迫した場面。アクションでは出せない緊張感が心地よかった。そしてラストシーンの弛緩。

どのシーンを切り取ってもその前後との関わり、話の筋立てに無理がなく足りないところを補うように謎が明かされる。大きなタペストリーを編み上げるように完結した今回の芝居は、次の芝居リヒテンゲールからの招待状」とどう関わるのかワクワクしている。
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by zukunashi | 2016-12-07 19:00 | 映画・演劇・音楽
この世界の片隅に【ネタバレあり】
実際沢山映画も芝居も見に行っていましたが、近頃はその感想、批評を書くのもちょっとさぼり気味なズクナシです。

さて、そう書いていおいてタイトル通りアニメ映画の話です。

『この世界の片隅に』皆さん観ましたか?私もつい先日見てまいりました。

大絶賛という言葉につられ、そしてキッタハッタの大娯楽映画もいいんですが、ちょっとまあおちつこうか、という事でこの映画を見に行きました。

で、さっそく見てきた感想ですが、大絶賛!!というわけではないです。でも普通の映画ではない。戦争映画と言えばそうだが、戦闘映画ではない。日常の話ではあるが、我々の思っている日常ではありません。そして私が小さかった時だって、こういう生活ではなかったので、リアルなのかという事は何とも言えません。ただリアルに感じる事が出来る映画でした。この映画で何かすごい感動を味わう事は無かったですが、主人公の強い思いが出るシーンや、何もかも打っ棄ってしまいたくなるシーン、後悔に苛まされるシーン、そして愛し合うシーンなど、とても馴染みがあり上映終了時間まで穏やかに見る事が出来ました。

みんなに見た方が良いよ、とお勧めする事が出来る点があるとすれば、その、穏やかさだと思います。

穏やかに見終わって感じたのは、とてもシンプルな事でした。

ああ、生きていてよかった。

ホッとすると同時に、何か世界の片隅がすこし色鮮やかで潤いのあるものに見えてきました。

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by zukunashi | 2016-11-30 12:41 | 映画・演劇・音楽
既に冬の陽気なんですが【◯◯の秋】を堪能しました 其の四
さて12月ですね。
サンタクロースは来るかなぁ。そういえば去年サンタクロースミュージックフェスなんて企画が炎上してたっけ。
( ´Д`)=3やっぱり大人にはサンタクロースはこなんですね。

さて、気を取り直して、12月最初のブログはまだ11月の話を引き摺っております。
◯◯の秋堪能シリーズ。

最初は絵、イラストですね。芸術の秋、絵画、イラストの秋でございました。
次にはインプロビゼーション、演劇ですね。芸術の秋、演劇、インプロビゼーションの秋でございました。
そして映画でした。音楽の映画。芸術の秋、映画、そして音楽の秋でした。

先週の日曜日2015年11月29日は!今年の秋の最後にふさわしい秋でございました。

忘年会 in 浅草 J’z Sky Bar

私が草加や大宮でサンバに出場したチーム草加サンバプロジェクトで今年最後の演奏ということで、行ってまいりました。秋に忘年会って・・・まあそれはそれ、これはこれ。

とはいえ、今もそうなんですが、右腕の痛み・・・首の神経炎・・・がまだ治ってなくて、ときどきどうしようもない倦怠感と痛みが襲ってくるんで、医者曰く「痛いならやめなさい。」まあ尤もなんですが、叩き〆という事で強行(笑)まあおかげで今だに痛いです

不安はそれだけじゃない。痛みのおかげで練習不足というか、練習してても音にちーっとも合わない。あっている気がしない。集中が出来ない。惰性で叩いている。

不安だらけでした。

で、的中しました(笑)いやぁ~ヘロヘロでしたよ演奏(笑)草加ふささらよさこいサンバ、大宮スパークカーニバルのどちらの時よりも酷い出来でした(笑)もう笑うしかない。

締めが上手く締まらなかった話。

録画しようと思っていたんですが、しなくてよかった。何か黒歴史を着々と作っている気がする。

座っていろいろなラテンミュージックがかかっているのをボーっと聞いて入りのも何なので、合わせてスルドを小さな音で叩いていたら、ジレトールのClaudioが
「ズクナシ、ズレてるよ。」
「力いらない。」
「今ちょうどいい。ぴったり。」
という感じでチェックしてくれて、まあ腕は痛いしだるかったんですが、20分ぐらいはそうしていたと思いますね。そのうち上手く出来たのは4分の1程でしたが(笑)

今年のサンバは多分終わり。

さて、12月。師走ですよ。

どうなることやらね。では\(^o^)/
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by zukunashi | 2015-12-02 19:06 | 映画・演劇・音楽
【ネタバレ有り】既に冬の陽気なんですが【映画:セッション】を堪能しました 其の三
今日も今日とてイベントが有り、それについてはまた後で書こうと思っておりますzukunashiです。

日差しは温かいですが、気温が低く、家の中のほうが外より寒いというzukunashi家。だからという訳じゃないですが、今週末は家は寝るだけという感じで外に出ています。

では28日土曜日は?絵画、芝居ときて次は・・・?

実は映画を見に行っていました。そう、今年の年末も見たい映画が目白押し。コードネームUNCLEでしょう、007スペクターも見たいし、ジョンウィックもそう。
だけど今回見に行ったのは、見そこねた映画です。
セッション
予告編をみてロードショーで見たかったんですが、何故か見に行けず、そろそろ忘れたころに早稲田松竹で上映されるという広告を見ました。a0008523_11363133.pngそりゃ見るでしょう(笑)
という事で電車乗って久しぶりに高田馬場に行ってまいりました。

久しぶりっているのは、仕事がバイク便だった時ここが本社だったんで、ちょくちょくバイクで来てたんですね。電車だと通過するだけなので降り立つと何か不思議(笑)

ところで同時上映のバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)も見そこねていたので一緒に見たかったんですが、前日が過酷だったんで今回はセッションのみ。また見に行きます。

そのときはまた書きまっせ。



という事でセッション(原題:WHIPLASH)を見るために劇場に着いたところ・・・すごい人出Σ(゚Д゚)
チケット自販機前の係の人が「立ち見になるかもしれません」と自販機前に並ぶ人に注意喚起するぐらい人がいます。私と私の奥様は11番12番と書かれた整理券を渡されます。立ち見11番12番という意味ですね。

結局私達の前10番目の人から立ち見でしたww

さて映画はあらすじがいろいろな映画情報サイトに載っていますから、興味がおありの方はそちらをご覧になって下さい。上に貼った早稲田松竹のサイトにも有りますから、そちらもどうぞ。
その上で私なりの感想は、大当たり!

で、フレッチャー教授の指導とそれについて行こうとするニーマンが追い詰められ次第にというような感じを想像していたんですが、若干違います。フレッチャー教授も完璧なリズム、完璧な音程、完璧なハーモニーを追い求める指揮をするのですが、気に食わない生徒を追い詰めて辞めさせたり、そのくせ音程がズレているお気に入りの生徒をちょっと指摘するだけで不問にするような、スタイルとしての完璧の求道者だったわけで、それは最後のシーンでよく分かるわけです。

かたや、ニーマンは自分と他人を区別する傲慢さと、その傲慢さを維持するために馬鹿みたいに練習する愚直さが同居しています。自分から口説いた女の子を、音楽をやる上で邪魔になる!と身勝手な理由でフッたくせに、退学させられてから急に未練がましくなるぐらい不完全なガキです。
ですが、最後のシーンで騙された彼が意趣返しするあの演奏は、ただヤケになっただけで、あの演奏の後万雷の拍手が鳴ったかといえば・・・わからないわけです。個人的な争いに巻き込まれた他の楽団員が哀れでなりません。
しかし、これは後で気がついたことで、見ているときは彼の精神状態にシンクロしてしまい、追い詰められ、暴走始める、破滅、そして復帰して罠にハマるところまでは、本当に心臓に悪い状況が続くんですが、最後にそれまでに溜め込んだ鬱憤を利子まで付けて叩き返す、そんな胸がすく演奏を見て、晴れ晴れとした気分で劇場を出ました。

フレッチャー教授は最後に完璧を捨てて復讐を取った。ニーマンはその復讐をバネに彼(フレッチャー教授)を踏み台にした。

映画として安心してみていられましたが、映画だから良かったんで現実だったら悪夢です。

んじゃm(_ _)m
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by zukunashi | 2015-11-30 13:13 | 映画・演劇・音楽
既に冬の陽気なんですが【◯◯の秋】を堪能しました 其の二
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さて、t2minaさんの個展を見て勢いがついた所で、11月27日にはもう一つ行っておきたいところが有りました。

実はその日の朝、いつもの様にツイッターのタイムラインを読んでいると
インプロジャパン
‏@ImproJapan
インプロジャパンがお届けする、インプロの祭典「インプロ・ミニ・フェスティバル」。15回目を迎える今回も更にパワーアップした個性溢れるプレイヤー達が登場!

本日11/27~29まで、3日間6公演!
お見逃しなく!! http://fb.me/1UGovEMc3
10:00 - 2015年11月27日
https://twitter.com/ImproJapan/status/670044407081517057
ちょっと待て―。今日じゃん。ってこれをリツイートしたのは、これまたエキブロ繋がりのふぇいくのケミチョさん。ヲイヲイ、あと一日早めにやってくれると・・・変わんないね。まあ当日告知だって行くさ!!というわけで、イラストの次はお芝居(インプロ)。静止画から動画?という感じで贅沢しようと思ったわけで・・・しょう(ちょっとどう思ってたのかは忘れちゃいました)

t2minaさんの絵を飾ってあったギャラリーハウスマヤさんは北青山でインプロ・ミニ・フェスティバルの会場は新宿。最初は電車でと思ってギャラリーを出て原宿方面に歩いてから、グーグルマップで経路を調べると・・・2kmで25分・・・?あれ?意外と近いね。じゃあ歩こう。とまあ、今になってみれば元気ね、オレ。と思うばかりですが、ずんずんと歩きましたよ。途中代々木駅前を通過するときに数々の誘惑が・・・ああ、オレ腹減ってきたっけ、でも今食うと夜腹減るよなぁ、という事で飲まず食わずで目的地のプーク人形劇場に到着。
ちょっと早かったので周辺を歩いて時間つぶし。そして観劇。

インプロは初めてじゃないんですが、時々ヲイヲイという事もあり、出来はモチベーションとか出演者の相性とか何かいろいろな要素で決まってくるんじゃないかなと思います。27日は「ロングフォーム」という1時間のお芝居を男女ペア3組で作るというゲーム。
最初にペア男女のキャラクターを作るためのお題を客が出します。女性のキャラは『ゴム手袋』男性キャラには『穴の空いた靴下』になりました。
舞台上ではキャスト全員がグルグルと8の字を描くように歩きまわり、女性は女性の男性は男性のお代から連想される言葉を順番にしゃべります。そして一旦暗転したあと、まず女性キャラについて、女性キャストが一人づつしゃべります。一人目が喋っていると二人目が後ろからスーッと現れ、最後に言った言葉を引き継いでしゃべり続けます。掃除が好きと話した最初の人から、次は綺麗になると自分も綺麗になった気がする、とつなげ三人目は・・・と順番にはなし三人目の次はまた最初の人に戻って何回も入れ替わりキャラを作っていきます。どうやら仕事もするしっかり者で、整理整頓が好きなキャラみたいですね。
男性も同様ですが、こちらは古いものが捨てられない、でもそうすることで物に心が宿るんじゃないか?とちょっとメルヘンチックです。
キャラが出来ると本編が始まります。
最初は溝口ケンジと下工垣優江のペアでどうやらお兄ちゃんと妹。妹は小学生か中学生ぐらいでお兄ちゃんの卒業した学校に入っているようで、漫画を描く。お兄ちゃんは物が捨てられなくてすごい部屋に住んでいる。妹はお兄ちゃんの部屋に入ってジャンプを読んでいるんだけど、お兄ちゃんから昔面白かったマンガを渡されて、励まされる・・・という所で次のペアが舞台上に出てきて話が変わる。
次はあや しのぶと永田麻依のペアでどうやらこちらは江戸時代ぐらいの花火師の親子。職人肌のお父さんとしっかりものの子どもという感じ。新しい花火を作っているようです。しばらくすると次にチェンジ。
最後のペアは池田浩一と永瀬ちづこでこちらはどうやら戦国武将とその奥方のようですが、日本じゃなくて中国とかヨーロッパとかですかね。最初に武将は何か塗っているんですが、どうも自分が征服した国を塗りつぶしているみたいなんです。

入れ代わり立ち代わりで話はどんどん進んでいきます。漫画家の妹は一人暮らししたお兄ちゃんの部屋に来て漫画家として一旦成功しますが、連載をたてつづけに落として信用を亡くします。

花火師のおとっつぁんは体をダメにしたらしく、娘が行かず後家になりながらもおとっつぁんの代わりに花火を作りますが、なかなかいいものが出来無い上におとっつぁんが頑固で厳しいせいで癇癪を起こして作りかけの花火をちゃぶ台返ししちゃったりしています。

武将はどんどん国を大きくしているみたいですが、外交的な駆け引きで側室を得て奥方に怒られないかビクビクしているんですが、奥方は退屈して仕方ないので一緒に戦場に行くと言い出したり。

三つがてんでバラバラなんですが、一つづつにしても結構面白い。

漫画家の話は妹役が天真爛漫でヤンチャだけどお兄ちゃん子。お兄ちゃんは少し(実はすごく?)ヘタレだけど妹の為ならと頑張る所でコミカルなセリフ回しが的確にはまっています。だんだん売れっ子になって横柄になっている妹とアシスタントの間に入って板挟みになっているところなんて、台本有るんじゃないかと思いました。

花火師親子は時代劇風のセリフ回しになっていて、現代劇からの切り替えが上手く出来ています。頑固なおとっつぁんも娘には弱いらしく、何かいい手はねえか?と娘に聞いて、おとっつぁん煮干しを入れるのはどう?と言われて本当に入れてやってみる下りは、爆笑。でも時代劇風からは大きく逸れたりはしません。

武将夫婦は時々セリフに間があくんですが、何かそれをうまぁく丸め込んで、自由奔放な奥方と単なる猪武者じゃなく、色々気配りしてそしてなおかつ恐妻家、という武将の難役をコミカルにそして時にシリアスに演じきっていました。その配合もグッド。

最後に漫画家の話に集約されるんですが、仕事を干されてから再起して大きなマンガの賞を頂いたときの授賞式でお兄ちゃんが来てくれたという絵に描いたような大団円で幕。

最初にお兄ちゃんが参考にしろと手渡した漫画を手に昔を思い出す二人を、他の役を演じていた人と入れ替わり立ち替わりで演じて、しっかりオチに持って行きました。

そのうえ一つ一つの話がちゃんと終わったという事が本当に素晴らしい。台本有りの芝居でも伏線はりっぱなしで終わっちゃう事もあるというのに、本当に賞賛に値します。

とは言え三つの話の関連はよくわかりませんでしたが。

とまあ、本当にハラハラ・ドキドキ・・・どんな話になるんだ?というのがインプロの良いところなんですが・・・楽しめました。

明日2015年11月29日までプーク人形劇場・・・東京都渋谷区代々木2-12-3・・・公式サイトでは新宿駅からの地図になっていますが、敢えて代々木からのほうが良いかもしれません。人通り少ないし。でも美味しそうな店が多い。インプロ見終えてちょっとそういう所でお酒飲むと何か話も弾んで・・・良い事あるかも!!

という事でこの初冬のイチオシ!!
あらかじめ予約していけば1800円。映画行くのより面白かもよ。
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by zukunashi | 2015-11-29 00:05 | 映画・演劇・音楽
既に冬の陽気なんですが【◯◯の秋】を堪能しました 其の一
この頃はとんと芸術から足が遠のいているズクナシです。

と言うかこの頃ブログのほうもお休みが多くてイカンですね。

まあ遠ざかってしまった理由もそのうちここかどこかで書かせていただきます。


さて、昨日(2015年11月27日)仕事のお休みという事で溜まった洗濯物を片付けると、久々に目的を持った行動をしたくなりました。

という事でエキブロ繋がりで、スパイスボウルで一緒にカレーを食べたんじゃないかなぁ、もしかしたら一緒に花見オフをしたのかもしれません。footprint2minaさんの個展をターゲットとしました。ブログも素敵な写真と美味しそうな絵が沢山なのでおわかりかもしれませんが、この方はイラストレーターさんで実は11月28日まで北青山で個展を開いていたのです。いまブログに書いても全く宣伝にもなりゃしないんですが、見に行ってとっても可愛く、素敵だったので宣伝にもなりゃしないんですが書かせていただきます。遅くなって申し訳ございませんm(_ _)m

で、肝心の絵ですが、白いカンバスに水彩のようなパステルのような美しいグラディエーションで、風景、その中にある車や船や建物、そして人や動物が、ああこんな情景ありそうだなぁと思う構図で描かれています。水の中の物を取ろうとする子どもや道路っ端のお花を見ようと背伸びする少女。朝焼けの高い山の峰。強い風が吹いている草原。そして蔦でびっしり覆われている建物。くつろいでいる老人(キャンプかな?)なんかありそうな、そんな絵に3方を囲まれて、これも良いなあれも良いなとあっちこっちキョロキョロしながら見ていました。

見た目はほんとただの不審者でしょうね。

私より若い女性の方々が入れ代わり立ち代わり見にいらっしゃいます。

まあ私も若い!!ハズということで不審者っぽくはありましたが、自分なりに堪能させていただきました。

すこし昔の話などさせて頂き、画廊を出ました。とっても良い物を見せていただきました。

で、次なるターゲットに向かって・・・to be Continue.

※行ったところ:ギャラリーハウスマヤさん
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by zukunashi | 2015-11-28 22:36 | 映画・演劇・音楽
第34回浅草サンバカーニバル
とっても哀しいのは、演る前に1時間もパレード!!と思っていたのが終わってみると、あゝもっと叩きたかったぁorzと思っている自分です。

こんにちは、日曜の朝8時にやっと目が覚めましたズクナシです。

私たち夫婦の間で毎年恒例という行事はそう多くありません。盆、正月、あと私の父母の回向位なものでしょうか。ただし家族親族の事情的なそれらの行事とは違い、一つだけ夫婦の自主的恒例行事が有ります。
浅草サンバカーニバルです。無かった年もありますし、出れなかった年もありますが、2005年からどこかしらに関わってきました。

さて2015年の浅草サンバカーニバルは拡大版スペシャル!!

私たち夫婦の行事に義妹家族を巻き込むことに成功!!ズクナシ、ズクナシ嫁、義妹、義妹旦那、姪、甥と上は?歳から下はまだ一桁とあどけない幼児を巻き込み浅草サンバカーニバルで我ら一族が大暴れ・・・とまではいかないですがドバァっと堪能してまいりました。

今までと大きく違うのは前日浅草寺裏でアレゴリア制作を手伝ったりしなくていいことと、当日朝9時に浅草寺裏で集合して最後の追い込みをする必要がないこと。逆に10時には産業貿易センターについて音出しまでじっと我慢して待っていたこと。
産業貿易センター内はだだっ広くて各チームがビニールテープで区分けされた所に荷物をおいて出番まで待っているんです。要するに大部屋の楽屋のさらに拡大版ですね。そこでは化粧したり衣装作ったり(バイアーナというでっかいスカートでグルグル回る人たちはスカートに金属の骨を入れているのでここでそれを入れます)ご飯食べたりしているんですが、私は小学生の初林間学校みたいな妙なテンションでなんか騒ぎまくってました。うるさかったろうなまわりの人m(_ _)m

で、色々あったんですがそこら辺細かいことはすっ飛ばして、3時6分運命の時が来ました。パレードスタートの5分前にバテリア音出し開始。まずはブロコ・アハスタォンのテーマを演奏します。全部ポルトガル語なんで全然意味がわかりませんが、のんびりしたゆったりした横ノリの曲です。2015Arrastao のテーマこれの最初の曲です。そして力強くブロコを鼓舞する曲を叩き、いよいよ今年のエンヘード(パレードテーマ曲)~ Sambanana Slip-スベッて生まれ変わろう!-ここで既にアドレナリン全開になりました。マレット持っている右手を最初からブンブン振りましたとも。
・・・実は産業貿易センターでの出番待しているとき、やっぱりパレードの時の話になって最初からイッパイイッパイやっちゃうと疲れるから、雷門通りに入るまではセーブして・・・とかチョット戦略を考えていたんですが、もう頭真っ白(笑)ガンガン叩く叩く。で、曲がり角が近づき、ハッと気が付く。ヤバいチョットセーブしなきゃ。で曲がる最中に水補給して、そして隊列確認してさあ最後の直線だぁ叩くぞぉ・・・てな感じでほぼ最初から最後まで全力で叩いてました。途中10分ぐらいセーブしたかもしれない。で、フィニッシュという文字が見えてくるとそれまで真っ白になって叩いていた頭が急に動き出します。あと何分、あと何メートル叩けるんだ?100メートルもないの?えーっ!!ヤバいさっきミスったところもう一回ちゃんとキッチリズレずに叩きたい、とか演技の足の運びをもっとカッコよく、とか馬鹿な後悔から、前で踊っているハイーニャやアーラ、の人たちの踊り、後ろのPA車から流れてくるボーカル、そしてその後ろではバナナガールとTシャツ隊のダンスを焼き付けておきたい。もうこの一瞬は・・・ととてもセンチメンタルなパニックを起こしてました。沿道の人に笑いかけているはずですが、情けない顔を晒してたんだろうなぁ。

でも終了のカウントダウンは始まります。前で踊っている人はどんどんフィニッシュラインを超える。そうするともう踊っちゃいけないんです。我々バテリアは一旦フィニッシュラインの手前で脇によります。PA車が超えるとボーカルの音が無くなります。その後ろにいたバナナガールたちが周りに手を降ってフィニッシュラインを越えていきます。Tシャツ隊もブンブン手を振りながらやっぱり越えていきます。とうとう私達バテリアだけになってしまいました。もう声も聞こえない、ダンスもない。プレジデンチのクラウジオとジレトールのヒロシが腕をT字に合わせる。あゝ、もう終わり?フィナーレのパターン!!ホイッスルがカウントを始めるピー、ピー、ピー。ドッパッ・・・ドッパドパッ・・・ドン一旦音が切れる。そして小さな音からどんどん大きく、まるで地響きのように皆が自分の楽器を連打する・・・ドドドドドドドドドド。惜別の連打。クラウジオとヒロシがジャンプ・・・着地と同時にドン!!終わり、終わった!!全部終わった。銘々がフィニッシュラインを超える。お疲れさま。参加賞のジュース受け取ってください。順番で前に詰めて・・・おわった。本当に終わっちゃった。あーあっ。

色々言いたいことやり残したこと、あったかもしれない。でもこれで浅草サンバカーニバル2015は終わり。PA車の解体をチョット手伝って荷物をまとめて産業貿易センター7階を後にしました。
その晩は義妹家族と義父義母を交えて総勢8人で夕食。でもまだ手はエンヘードを覚えている。姪っ子に
「お兄ちゃんまだ叩いてるの」と言われた。

楽しかったけど苦しかったけど泣けてきたけど嬉しかった。

スペシャルサンクス
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by zukunashi | 2015-08-31 21:25 | 映画・演劇・音楽
d-倉庫水難の続報
なんか久々に短期集中掲載・・・これもプーだから出来る技(もしかしたら今週末に作業が入るかもしれないので今の内に・・・)

という事でd-倉庫の事故の件あれからも関係者のブログやツイートを見ているとちょこちょこと書き込みが有ります。まずは主宰のブログNO ACT★NO LIFEより5日目終了。
・・・前略・・・
言いたい方はどうぞご自由に。
きっと観て頂ければ分かって頂けるとは思いますが、残念です。

ただ、それなりの覚悟は持って下さいね。

僕達は、小劇場で生きている河原乞食ではありますが、河原乞食なりのプライドはありますよ。

覚悟は持って下さいね。

今回の作品に携わっている音響さん、照明さん、映像さん、制作さん、受付さん、劇場さん、キャスト、みんな心は一つです。
大きな塊です。

良いお芝居を沢山のお客様に。

それだけを胸に、明日からまた、褌締め直して命削ってやっていきます。

そして、このブログをもって、僕は件の日暮里水事件(笑)の書き込みを終わります。

御心配、ご迷惑おかけした皆様、ごめんなさい。

僕はまだまだ大丈夫です(笑)。

今回は個別にツッコミましょう。
  • 観て頂ければ分かって頂けるとは思います
  • 一連の騒動がどういう経緯でどんな経過をたどっているのか全く気にしてらっしゃらないですね。芝居の出来不出来は劇団皆さんの一番気にすることだと思いますが、問題はそこじゃない。信用問題になっていることに気がついていない。
  • 覚悟は持ってくださいね。と2回念押し(重要だからか?)
  • 死を賭した覚悟ですか?どんな覚悟だろう?イメージで語ろうとする人に多いんですが、単語に意味を込めすぎで全く伝わらない。具体的にどんな覚悟が必要なんだろうか?
  • 僕達は、小劇場で生きている河原乞食ではありますが
  • 何で自己卑下?っていうか河原乞食って懐かしいが、一寸の虫にも五分の魂?窮鼠猫を噛む?何れにしてもレトリックが陳腐。
  • 僕は件の日暮里水事件(笑)の書き込みを終わります。
  • いや、初めて事件と認識していたことを書いてらっしゃいますが、それにしても(笑)を付けるっていうのが笑えない。最後まで事故なく終わりあゝよかった、というところで付けるなら分かるんですけどね。二日前に大丈夫だと書いてましたが、それでも尚且つもし事故が起きたら、(笑)を付けたことがどんだけマイナスになるか・・・orz。同じ日のブログで”舞台やってる以上、100%の安全なんてありません。”と仰ってましたが、役者やスタッフの安全もさることながらお客様の安全が最重要です。もし・・・?!という事を考えればこんな事を書くほうがおかしい。
  • 僕はまだまだ大丈夫です(笑)。
  • 貴方は自分のことよりスタッフやお客様のことを考えて下さいね。(笑)とか言っている余裕が有るならね。
とまあ若干感情的になってしまいました。前の時もその楽観に首を傾げましたが、多分主宰の小川信太郎さんは何が問題なのか理解していません。まあ演出者はそうでなくちゃという気はしますけどね。息抜き的に書いてらっしゃるようなので、私みたいに情報集めてブログやるのとぜんぜん違うんでしょう。ということでツッコミを入れますが重要じゃないです。彼にとっては対岸の火事(Twitter小火)ですから。

さてお次旗揚げメンバーIKUYO MAGICよりお問い合わせありがとうございます【訂正】
・・・前略・・・
確かに、仕込み日にアクシデントは発生しましたが、演出の変更と劇場との打ち合わせを重ねてからの仕込み直し、安全対策をして無事に幕を開けております。
そこからトラブルは無く、公演期間中も公演外の舞台スタッフが見に来て確認、アドバイスをもらって公演を円滑に進める努力を重ねる日々です。

ご納得下さった上で、お時間がございましたら、是非お越し下さいませ。
お問い合わせいただき、ありがとうございます。
・・・後略・・・

ここで重要なのは
  1. 仕込中に事故発生(場当たりだからまあ仕込みですね)
  2. 演出の変更
  3. 劇場との打ち合わせを重ねてからの仕込み直し
ちょっと一段突っ込んだ話が書いてあります。仕込み直したんだと。演出も変えたんだと。ただ演出については最初の1tの水を降らすのをやめた時点で演出変更といえば変更です。また仕込み直したんだということは、告発者さんのツイートでは事故が起きた時点で終電だったので帰宅され、翌日も行くと言って拒否られたということなので夜のうちに仕込み直したか、翌日朝から開演までの間にしたかどちらかでしょうね。突貫だったんでしょうね。

2つに共通するのは情報の扱いです。上からの情報伝達に慣れてしまっているのではないでしょうか。昨日のブログを書くときも感じていたんですが、ニーズを拾い上げるようなそういう作業は苦手のようです。上意下達が徹底している組織内だったらその方法が効果を上げるのですが、今回の出来事のように不特定多数に向けて広報する場合は全く伝わらない場合も起きてしまいますね。しかもブログやTwitterのような双方向メディアを一方方向のみに使うというやり方はやっぱり昭和の香りがしてきます。

あと照明担当のツイートが上がってました。連続で行きます。
FictiF ‏@FictiF_syoumei 18:33 - 2015年7月7日
劇団BOOGIE★WOOGIE 公演について

当公演の水の使用の件で、SNSの騒動により皆様にご心配をお掛けしてしまっております。大変申し訳ありません。
対応や現状の報告につきましては、劇団が発表している通りです。事故なく日々本番を終えています。(続)
FictiF ‏@FictiF_syoumei 18:34 - 2015年7月7日
演出においても、一部の情報にあるような危険なものは行っておりません。
お客様には、ぜひ安心してご観劇いただければと思います。

また私がスタッフとして出来る事は、千秋楽まで引き続き関係者様及びお客様の安全を確保しながら、より良い作品を作っていく事だと考えております。(続)
FictiF ‏@FictiF_syoumei 18:34 - 2015年7月7日
私の作業に快く協力してくださるキャスト・スタッフの皆様へ深く深く感謝し、お客様のご来場を心よりお待ちしています。

最後に、私からのご報告が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。
今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。

FictiF 志佐知香
この人を最後にしたのは単純な理由です。外部スタッフだからということと、特に前お二人より突っ込んだ記述がないからです。そういう意味では最後に仰っている報告が無いことを詫びなくていいでしょう。既に他の人で言われていることの焼き直しですし、広報担当ではないのですから。

さて、最後にちょっと自分の経験から話します。芝居の経験は極短期なので主に仕事での経験です。

今回のような告発によってあるグループに対して不利な情報が流れている場合、そのグループが取るべきことは何か。他の炎上案件でもそうですが、まずすみやかに告発者とコンタクトをとり、状況確認、そして問題かどうか判断する前に状況を把握していることをこちらから発信せねばなりません。事故の認識が無いと判断されるのが一番問題を拗らせるからです。そして重大な問題ならば対処をして、そのことを発表するわけです。重大な問題ではなかった場合でも、何故そう判断したのかということを添えて発表します。

今回は初日の前日に起きた事故だったので即座にというのが難しかったとは思いますが、未だに公式の発表もなく劇団員各々や外部スタッフはては劇場がバラバラに対応しているという、まず考えられない状況になっています。ですから情報も錯綜し、誰が責任持って対処しているのか、またそれを発表するのか、外部からは全く分かりません。主宰が全権者だとしても、あの体たらくですから。

役者さんは皆演劇さへできればいい・・・ど思うのでしょうね。演出もそうかもしれない。でも役者が演じ、音響が音を出し、照明が灯りをつけ、美術は絵を、大道具、小道具、衣装は物を作り、脚本家が本を書き、演出が芝居を構成する。制作がチケットを売り、広告を打ち、一を集めお金を払ったり回収する。じゃあ、そういうみんなの努力を無駄にしないように注意するのは誰かといえば、それが舞台監督です。

穿った見方としてこれが解散公演だからと言う人もいます。私はそんなことはないと思っています(根拠はないですが)。偶発的に起きたことだろうと。でもそうだとすれば今まで大過なく過ごしてこれたのは、日頃の行いがいいからではなく、凄腕の大道具がいたからでもなく、単に運だったわけです。今まで運が良かったんじゃないんです。最後の最後にこんなことがあるんですから運が悪いんです。でもその悪運もちゃんとした舞台監督がいれば避けれた話です。

ところで事件事故って身に降り掛かってこないのが自分の能力と勘違いするんですよね。俺のやり方が正しいから何も起きてないんだって。そんなことはない単に運ですよ。ホント、能力で避けれるなんてマンガや芝居の中の話です。現実の神は貴方よりもっと狡猾でかつ冷酷ですよ。

ご安全に。
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by zukunashi | 2015-07-08 11:06 | 映画・演劇・音楽
【長文注意】d-倉庫水難事故によるボヤ【追記有り】
7月に入って直ぐにTwitterでボヤ騒ぎがありました。

舞台になったのは日暮里にある小劇場「d-倉庫」

ここで今月初めに解散公演をする劇団が水を使った公演で、そのセットや手際の悪さ、対処の杜撰さが暴露されて騒ぎとなったのです。とは言え演劇関係から外に飛び火しているわけじゃないのでボヤ程度と言っていいでしょう。

しかし事はちょっと深刻です。

非常によくまとまっているのでどんな騒動なのかを確認するには
d-倉庫  水事件・・・NAVERまとめ
をご参照下さい。(正直NAVERまとめはあまり好きじゃないですが、使う人によって非常に素晴らしいページになります)
もっと簡単に知りたい方は
d倉庫の件・・・togetterまとめ

こちらは告発者のツイートが簡潔にまとめられています。
【追記】また、その後作られたまとめは関連ツイートが上手くまとめられています。
小劇場と「舞台監督」と「安全」について・・・togetterまとめ

とはいえ今後事実関係が公になることは無いでしょう。飛行機や新幹線の事故じゃないし、人が死んだわけでも家が焼けたわけでもないですから。多分このまま何も起きずに公演が終われば”無事にすんでああよかったね”となってしまうのでしょう。というのも告発者のツイートで炎上状態になってからのd-倉庫と劇団の対応がなんともオトナな対応だからです。
一連のTwitter騒動についての追記です。

同じ土俵で言及するのは避けておりましたし、劇団だけに留まっている分には何を言われても構いませんでした。
ただ、インターネット上で、大切な客演の皆さん、大切なスタッフの皆さん、最終的にお越し下さるお客様への批判もチラホラ目につくようになりましたので…

事の発端であります、照明補佐の方について、私共サイドの見解を少しだけお伝えさせてください。

仕込み当日、照明増員として現場に来られました。
チーフの照明スタッフが呼んだ訳ではなく、後から聞くと、補佐の方がお声掛けされたそうで、出演者や他のスタッフ誰もが、一体どこのどなたなのか分からない状態でした。
劇場さんに仕切りに「公演中止にしろ!」と詰め寄っており、そもそも貴方はどなたですか?と押し問答になりました。

Twitterでの実況には、事実と異なる事が多くあります。
例えば、ご自身のTwitterで無給でお手伝い…とありますが、照明スタッフを通して、日当1万8千円で手伝ってやる、と連絡がありました。
予算の関係でお断りした次第です。
Twitter上では、上演の心配をして下さっているようですが、その後、何のご連絡も頂いておりません。

上演前の騒動ということもあり、お客様の不安を煽るような事は本当に避けたかったのですが、これ以上の騒ぎがありましたら更にご心配をお掛けすると思い、断腸の思いでここに綴らせて頂きました。
万が一の場合は、訴訟も念頭に入れております。
・・・後略・・・
IKUYO MAGIC 一連の騒動につきまして 2015-07-06 10:57:20より引用

・・・前略・・・
そして、一連の騒動についてです。
オフィシャルTwitterにも、劇場さんのTwitterにもご報告させて頂きました通りです。

本日まで、お客様から直接お問い合わせや苦情は1件もございませんが、ご来場予定のお客様の中には心配なさっている方もいらっしゃるかと思いますので…
まずは、お騒がせして申し訳ありませんでした。

信頼する舞台監督、舞台スタッフに劇場を見てもらい、安全点検とアドバイスをしてもらい、問題は無いと言って頂きました。
心配して駆け付けて下さった裏方の皆様にも、その都度、様々な角度から確認してもらっています。
そして今後も、第三者の信頼出来る舞台監督の皆様に、点検とアドバイスをして頂く予定です。

お名前は出せませんが、本日来て頂いた御二方、ありがとうございました。

また、事の経緯をより詳しく知りたい!というお客様は、直接劇団までお問い合わせ下さい。


舞台やってる以上、100%の安全なんてありません。

が、それに限りなく近い形でのパフォーマンスをお観せできると思います。
・・・後略・・・
NO ACT★NO LIFE 弓張月3日目終了。2015-07-06 01:47:01より引用

d-倉庫
‏@d__soko
Twitter上でお騒がせさせてしまっているようで、済みません。昨日、舞台装置にトラブルがあったことは事実ですが、現状では劇場としては水没もしてませんし、大丈夫です。劇団との協議を行い対策を設けた上で予定通り公演も行います。心配をさせてしまって申し訳ありません。

18:41 - 2015年7月3日
d-倉庫ツイートより引用

劇団BOOGIE★WOOGIE
‏@gekidan_bw
《お詫び》Twitter上で流れております当劇団の騒動について。
騒動にあります水の装置のトラブルにより範囲を越えて水が流れてしまったのは事実です。改善をし改めて劇場様にも了承を得て本番を迎えさせていただいております。ご心配をおかけしまして、大変申し訳ございませんでした。

18:58 - 2015年7月3日
劇団BOOGIE★WOOGIEツイートより引用

何を以ってオトナの対応と指摘するかといえば、外には身内の恥を晒さずにしっかり対応したことを印象づけようとしているからです。

4つの引用は上から新しいもの順です。一番上は劇団創立メンバーのブログ、その下は主宰のブログ、d-倉庫のツイートと劇団のツイートです。

個別にああだこうだと言う事も重要かもしれませんが、四つに共通するのは全く事実関係を詳らかにするつもりがないという点ですね。告発者の方は結構細かく状況を書いています。それに対して劇団と劇場側からは
水の装置のトラブルにより範囲を越えて水が流れてしまったのは事実です。
昨日、舞台装置にトラブルがあったことは事実ですが、現状では劇場としては水没もしてませんし、大丈夫です。
という2つのツイートだけで、どんな事が起きたのか?それに対してどんな対策をとったのか?と言うことを説明するつもりはなさそうです。となれば今回の公演が今まで上手く言っているのは告発者の単なる取り越し苦労なのか奇跡的な綱渡りなのかはわかりません。

ところでTwitterは文字数が少ないですから詳しく状況を挙げるのに適していないですが、ブログはそういう制約もなく長く書き連ねることが出来ます。ですが、創立メンバーのブログにも主宰のブログにも、場当たりで起きた事故(と敢えて書きます)については全く書かれていません。

いや、創立メンバーのブログには事実と違うと書いてますが、それは日給がどうのとか誰が呼んだのかという話で、ナゼ告発者が『劇場さんに仕切りに「公演中止にしろ!」と詰め寄って』いたのかという多分一番肝心な点については全くスルーです。

劇団主宰の方のブログもそうなんですが、とても楽観的です。『信頼する舞台監督、舞台スタッフに劇場を見てもらい、安全点検とアドバイスをしてもらい、問題は無い』と太鼓判を押され、『心配して駆け付けて下さった裏方の皆様にも、その都度、様々な角度から確認して』いる事が綴られています。そして幕引きを図る締めの言葉として
”舞台やってる以上、100%の安全なんてありません。”
そしてそのあとそれに限りなく近い形で云々と書かれてこの件については終わりなのでしょう。

劇団創立メンバーのブログの方には最期にこんな文章が有ります。
上演前の騒動ということもあり、お客様の不安を煽るような事は本当に避けたかったのですが、これ以上の騒ぎがありましたら更にご心配をお掛けすると思い、断腸の思いでここに綴らせて頂きました。
万が一の場合は、訴訟も念頭に入れております。

これらの文章から読み取れることがあるとすれば、それは昭和的情報隠蔽と無責任ではないでしょうか。創立14年目の劇団は平成でしかも21世紀に創立されているにもかかわらず、です。

まず、現代的なやり方をするなら、情報は公開する方が秘匿しておくより結局はリスクもコストも低く抑えられます。そのためには透明性、そして匿名性は重要でしょう。誰がどんなふうにどこをチェックしたか、そしてどんな対策をしたかを、だれにでも見れる場所に公開しておくだけでいいでしょう。そして情報閲覧者が名を明かさないくてもいいようにする。誰が情報を見に来たのか探らない、確認しないということです。

お二方はブログでそういう情報公開を全く考えてないかむしろ否定しているようです。
創立メンバーの方は『断腸の思い』と書かれましたがお客様に心配をおかけすることが断腸の思いに繋がるのだとしたら何故本来の事実に蓋をして人間関係や日当のことだけを書いたのでしょう?当日起きた事実として漏電に繋がるような事故より日当や誰が呼んだ人なのかということのほうが重要だとお考えなのではないでしょうか。また訴訟をほのめかすなど”脅し”ていると取れると誰も指摘しないのでしょうか?
また劇団主宰者さんは『事の経緯をより詳しく知りたい!というお客様は、直接劇団までお問い合わせ下さい。』とアッケラカンと仰られてますが、当然それでジャンジャン電話がかかってくるようなこととなれば、本当に重大だとなりますが、日暮里の小劇場での話なので、そんな電話がかかってくることもありますまい。それを見越してそう書かれたのだとすれば、素晴らしいやり方です。

そして責任の所在ですが、これは散々言われていますが、通常は舞台監督、そして劇団代表者でしょう。演劇関係者のほとんどは芝居が始まって幕が下りるまで、舞台上と裏で起きることについて、舞台監督が責任者と思っているでしょう。そしてその芝居全体の責任は主催劇団に有ることでしょう。
だとすればTwitterやブログという媒体に載った今回の発言の中で舞台監督はどうしているんでしょうか?第三者の舞台監督や信頼できる舞台監督という人は出てきていますが(因みに告発者の方も舞台監督経験者です)今回の芝居の舞台監督は全く出てきていません。そして極めつけは前掲した主宰のことば・・・
”舞台やってる以上、100%の安全なんてありません。”
例えば自動車事故をした運転手がこれを言ったらどうでしょう?
”運転やってる以上、100%の安全なんてありません。”
例えば市営プールで水難事故が起きたとき、プールの監督者が言ったらどうでしょう?
”泳いでいる以上、100%の安全なんてありません。”
例えば・・・
もういいでしょう。私が何を言いたいかお分かりですね。この言葉は被害者が諦めの台詞として言うのは許容されますが、逆の立場の人が絶対言っちゃダメな言葉ですね。別に犯人探しをしたいわけじゃなくてもこう言われるとなんか粗を探したくなるぐらいムズムズする無責任さです。

今回は多分このまま平穏無事に終わることでしょう。でもそれは告発者の取り越し苦労だったのかそれともぎりぎりの綱渡りだったのか?最初に書いた通り分かりません。でも少なくとも私は2つの教訓を得ました。
今後d-倉庫で設備的な不具合があれば、きっとこの事を思い出します。
劇団BOOGIE★WOOGIEとしての最後のステージ、
その想いや決意を固まりにして、今の演劇界に恩返し出来れば。
そう思っております。
劇団BOOGIEWOOGIE WEB SITEの『挨拶』より引用
もう一つは彼は恩返しのやり方を知らないらしいということ。直接接点もなくこれからも繋がりそうにないですが。このことが禍根となってなにか起きたとしても彼はこう言うんでしょうかね。
”人生やってる以上、100%の恩返しなんてありません。”
演劇
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by zukunashi | 2015-07-07 12:18 | 映画・演劇・音楽