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8月はムーミンを見に行ってきました(映画の日)
ムーミンを知っている人は年寄りばかりかと思っていたんですが、そうでもないようですね。

8月1日恒例の映画の日に私たち夫婦は予告通りに『劇場版ムーミン パペット・アニメーション~ムーミン谷の夏まつり』を見てきました。

私が知っているムーミンのアニメはフローレンス(又はスノークのお嬢さん)がまだノンノンという名前で出てきた昭和のバージョンで、原作本を読むとちょっと世界が違います。それでも呼び名が違うだけでノンノンとフローレンスはそんなに違いは無いです。
ではアニメと原作で一番違うキャラクターはといえばまず間違いなくスナフキンだろうと思います。
アニメーションではスナフキンはいろいろ旅をして回るので知識が豊富かつ雰囲気も大人で、ムーミンと年の離れた憧れのお兄さん風なんですが、原作ではムーミンと同い年で一緒になって遊びまわるけど、時たまフイッと旅に出てしまう、チョット不思議な友達です。

さて今回のパペットアニメーションはどちらかと言えば原作の雰囲気に忠実です。とはいえ「ムーミン谷の夏まつり」を読んだのはずいぶん昔なので、細かい所まではわかりませんがまず間違いなく日本版アニメのムーミンではないです。

ともすれば文化的なギャップを楽しめる人には受ける映画です。うちの奥様も細かいところに引っかかり、首を傾げていました。
例えば・・・いくら田舎でも勝手に人の家に入り込んで・・・非常事態とはいえ・・・そこにあるご飯を食べちゃえる文化は日本には無いですね(笑)
あとムーミンの家にはムーミン一家以外にミィやミムラ姉さん、フローレンスが一緒に寝泊りしているのも奇妙なところです。毎日キャンプ生活をしているかどこかの新興宗教の共同生活みたいな・・・決してそんないかがわしさは無いんですけどね・・・そんな所じゃないと、一応他人と同じ屋根の下にずーっと住むことは無いですね。

とはいえ、劇場版ムーミン パペット・アニメーション~ムーミン谷の夏まつりは文化的なギャップを楽しむ映画ではなく、むしろ人間とはぜんぜん違うムーミンたちが、分け隔てなく仲間を助けたり、理不尽な規則で縛り付けるようなことをしたり、遠くの親戚より近くの他人だったり、規則は破られるためにあったり、芝居の台本が当日になっても上がらないのに幕は上がって何でもいいから芝居をやらざるを得なくなったり(?)といろいろな事件が起きるのに、なんかノホホォンと解決してしまうんですね。そのノホホォンは理不尽でもなんでもなくて、ご都合主義的でもなくて、裁判とかに訴えなくても(少なくともムーミン達は)ちゃぁんと分かり合えるんだなぁと納得して(または狐につままれたような顔をして)映画館を後にしました。

終わり良ければ全て良し!

まあ後ろの席の子供が最後の方で「帰る、帰る」と言っていたのは仕方の無いところですね。小学校入学前の子供に見せても面白くないと思いますよ、全然。

それとね、ニョロニョロって種から生えてくるのね。どう見ても動物だと思っていたけど。この映画ではじめて知りました。
by zukunashi | 2009-08-21 14:26 | 映画・演劇・音楽


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