劇団鹿殺し ランドスライドワールド 【ネタバレ有り】
2015年最初の芝居は評判はチョクチョク聞いていた劇団鹿殺しの演出がカナダ留学から戻って最初ということで、行ってまいりました『ランドスライドワールド』

元は2008年の『ベルゼブブ兄弟』を下敷きにしたものということですが、粗筋やなんかを見るとだいたい同じっぽいんです。しかし元を知らない私達にとっては完全新作と同様ですから、まあそこら辺は気にせずに観劇してまいりました。

それにしてもホント久しぶりの本多劇場。前に行ったのは寿歌のときでしたね。しかも下北沢の駅が地下に埋まっちゃっているもんだから、出口を探して若干迷走したり、直前に食べた銀座天龍の餃子が沢山過ぎて、芝居後の恒例の呑みをやらずに帰ってきたりと散々(?)でした。

と、芝居に関係ない周辺の話はこれぐらいに・・・あと風がすごくてめっちゃ寒かった・・・しておいて、実際のお芝居の話しに参りまししょう。

粗筋やなんかは直接劇団のウェブページを、見て頂くことにしてざっくり感想を書きます。

年初にこれを見ると今年の芝居の感想が全部から口になってしまいそうで怖い…と思うぐらい面白かった。

このお芝居、4人の兄弟が主人公です、と書き始めてふと気が付いたのが、芝居の中で一番影響力があったのは亡くなった父親だ。そして4人兄弟が空想で(妄想で)怯えるのはハエだ。こっちが主人公かな。まあどちらでもいいでしょう。で、兄弟4人そして父、母、性格がしっかりしてて話の流れに淀みがない。BGM、ライブで流れる音楽などが楽しい、わかりやすい、明快。話の筋書きもシンプルです。父が死んだ葬儀の1日に起きた話。エゴ丸出しの家庭内戦争。現実と妄想が行き交う話。

でも、舞台はくるくる変わっていき、妄想の世界なのか現実の話なのか?わかりにくくなる。どうでも良くなるといってもいいかも。死んだ父はしょっちゅう生き返るし、妄想の副人格と思っていた人はその人以外にもちゃんと見えているみたいだし。

そう、いくつかの並行世界、もしかしたらそうなっていたかもしれない歴史、望みの所が見え隠れして次第にそれらが葬式の夜を揺さぶっているように見え始めると、急に・・・台風の目に入ったように・・・真相が語られる。真相っていつも陳腐ですよ。そんなこったろうと思った、とほっと一息ついた時、ほんとそんな気の抜けた一瞬を狙って現実が牙を剥く。

あゝ、纏まりのない、よく分けの分からない、締まりのない文章になってしまいました。

私がオモシロイと思ったのは、いくつかの並行世界のような場面が最後にバチッと音を立てて一つの世界に収まった・・・収束したようにみえる演出が脚本がとっても面白かった。当然それを演じた役者、音楽・・・そう特に音楽はものすごく重要でベルゼブブなんかいなくても問題ないけど音楽はなければ始まらない。照明も舞台装置も衣装も小道具も・・・勇者サンタマリアは笑っちゃいましたが・・・出来栄えは素晴らしかった。

2014年の最後の芝居は・・・まだ書いていませんが正直な話期待はずれでした。そして2015年年初が盛り上がったので今年もまた面白い芝居を見たい!!という意欲が湧いてきました。

さて芝居を見るためにもお金を稼がないと稼がないと・・・



東京公演
本多劇場 2015年1月25日まで 1月19日休演
大阪公演
大阪ABCホール 2015年1月29日から2月1日まで 休演なし

当日4900円 学生3500円
[PR]
by zukunashi | 2015-01-18 14:50 | 映画・演劇・音楽


<< 歴史に学ばないという斬新さに脱帽 結局自立心とはなんだろう? >>