獣の仕業第9回公演「ヴェニスの商人」[Kingdom Come]
えー久々です。なんか問題が起きたり変な事件が無いと書き込まないブログに成り果ててしまいました。
ズクナシです。
とはいえ、まだ当分(使いにくくなっても、何か広告が表示されるようになっても)このままエキサイトブログをやっていこうと思っていますが、つい先日仕事を辞めてしまいました。
そんな風にこのブログも終わってしまうのだろうかと、ちょっとさみしい気分になったのは秘密です(秘密じゃないな)

で、タイトルに有る通り芝居を見てきました。
仕事辞めたのに優雅に観劇か?と私の中のもう一人の私が私に向かって呟く、というような芝居でした。

そう、ですね。
溜め込んでいたどうしようもない感情を吐き出す事が出来るような、泣いて笑ってというようなメロドラマではなく。

見た後で、あのシーンってどうなんだ、コウなんだ、アーでもない、コーでもないと皆でワイワイ話すわけでもなく。

一人で観劇て、泣くでもなく、笑うでもなく、一つ余分に背負わされてしまうけど、ソレのお陰で何か見えてくるような。
そんなお芝居でした。でも見に来たひとのうちホンの1%かもしかするとソレより少ない人ですが、長年のわだかまりが消えたり、納得したり、悟ってしまったりするかもしれません。掃いた小石が竹に当たる音で悟る人も居ますし『香厳撃竹』お釈迦様だって師匠の禅定の姿に感激して悟っちゃったという話。この芝居を見て悟ってもおかしく・・・ない?

話が逸れましたが、昨日見たお芝居
獣の仕業第9回公演「ヴェニスの商人」[Kingdom Come]
は、普通に芝居をするし舞踏もする。妙にマッチしたその二つでオーソドックスなお話を新鮮に見せていただける。そして芝居を見るときに、特に今回のような原作が有名なものの場合は、自分が知っているその芝居に関する情報が、時としてマイナスに・・・固定観念等・・・働く事がありますが、之については逆に知っていればより一層面白くなることは請け合いです。出来れば原作の台本を読み込んで第何幕の何場で誰が何と言ったかまでわかると、ものすごく面白いのではないでしょうか。残念ながら私はそこまで知らなかったですが、とても興味深く、そしてとても自分にぴったりの話でした。

さて、唐突ですが、演出については特に何も申しません。非常に分かり易かったとだけ申します。最初と最後にシャイロックが述べる「教えてください。私は誰です?」という言葉がとても響いていました。正直に言えば一番最初にシャイロックがそれを言った時、之はありきたりな自分探しの話か?と思ってしまった自分を恥じています。シンプル・イズ・ベストだけれど単純ではない。

音響、照明、大道具、小道具、衣装。
選曲はとても自然でサウンド・エフェクトより雰囲気作りがうまく出来ています。上演前の客入れのシンプルなリズムとメロディーが最後まで持続していました。風の音や虫の音などを入れたら台無しになるのはわかりきっていましたので、センスの良さを感じました。
照明プランはごくごくオーソドックスで、狭くてほぼ正方形の舞台を4分割、2分割、対角線などに切り取る照明は、大道具や舞台装置が全くない今回の舞台の情景をうまく現出させていました。ただ一つ気になったのは舞台奥のフットライトがやっぱり舞台上で違和感があったこと。如何ともし難いのは承知で惜しい点と言えます。
大道具はなし、舞台装置もなし。シンプルで幕もない。舞台が始まると最初から舞台上で顔を伏して座っていたシャイロックがセリフを喋り、舞台奥の扉から他の役者が入場してくる。入場し終われば戻る事もなくずっと出ずっぱり。舞台装置は役者が兼ねていたとも言えます。
衣装は・・・えー、わかりません。元々衣装や服装っていうのはよくわからないので。ただ、シャイロックの帽子、シェシカのショール、ネリッサのフード、これらが彼らの象徴であり之によって彼らはその役に変身するのだ。

役者さんは皆面白い。
ユダヤの金貸しシャイロック役の男優。
彼は語りはじめの滑舌が非常に耳障りで、芝居に入り込むことを少しためらわせる。しかし20分から時間が経つと逆に滑舌の悪さが影を潜め、発声がはっきり聞き取りやすく、だみ声口調でも悲しみの囁きでも舞台のどこからでも聞こえるようになる。歩行は若干不安があるときも、体の動きはスムースで芝居を引っ張っていく。

貿易商アントーニオの女優。
変貌する顔、声、動きともにとても安定している。主役ではない反面、主役を食う脇役ということも出来たかもしれない。私が見た時は普通の脇役だった。

アントーニオの親友バッサーニオの女優。
あまり遊び人風には見えなかった。之も原作原案を知っている固定観念からくる誤解かもしれない。しかしアントーニオとの違いがあまり見受けられなかった。但し動かない動きだったり、情景を作る動きで彼女はとても知的だったと思う。

シャイロックの娘ジェシカの女優。
始終一貫して女性役は彼女だけ。ああ、シャイロックになった時もあった。女らしい動き、衣装。彼女こそ判事ポーシャをやって見せてほしいと思いました。それは次の人も同じ。

シャイロックの召使ランスロットの女優。
最初はネリッサ役だったので、そちらが良いかと思ったけれど、最後の最後に道化っぽくシャイロックと会話していたのが印象的だったので、私の中ではランスロット役で固定。道化の役。社会学的に言えばトリックスター。突拍子もないはずなのに予定調和?彼女はこの芝居の中でも道化でした。他の4人は調和していたとしても、彼女はそこから少しはみ出ている。それが芝居の完璧さを損ないより面白くしていた。もしかしたら大失敗かもしれないが、彼女は終幕までテンションを切らさずちゃんと演じきっていた。2階で握手させていただきました。3人並んで最初の人だけ握手したので、後のお二人には申し訳なかったのですが、照れくさいのと、出来ればその時見た舞台上の一番気にかかる方に握手をしてもらうという自分ルールでやっていたので、心のなかでゴメンナサイをして通り過ぎさせていただきました。

舞踏は門外漢なので見たままに言いますと、何かを象徴しているのか?と感じる事もありました。また動き、歩行も何か中途半端なのではと思ってみていました。しかし森、シャイロックの孤独、裁判での絶望等・・・受信者に難がありますが・・・情景を思い描けます。これは私の宿題ですね。

今日も13:00と18:00に王子駅そば北とぴあ前の薄いビルの地下一階で格安2000円で演じております。

さてぇ。私はこう思ったのですが、同じ芝居を見た貴方はどう思うでしょうね?見てからで構いませんよ。教えていただけませんか?
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by zukunashi | 2014-11-03 11:40 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)


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