【芝居】武士道第7陣 渡り鳥【終了済み】
初日に見に行った芝居の感想を終わってから書くので、およそ見に行った劇団には全然嬉しくないレビューアーのズクナシです。

まあ自己満足的なものが大半を占めていますが、単に筆が遅いだけという話もあります。

さて、今回見に行きましたのは彩の国さいたま芸術劇場小ホールでの公演、武士道という劇団
HPを見るまでもなく、殺陣とか着物とか侍とかイメージ出来ますね
渡り鳥というお芝居です。

粗筋は劇団ホームページでご確認頂くとして、いちおう悪の大名とそこに雇われた武士団と盗賊の三つ巴の戦いに、諸国を回り芸で身を立てる一座が加わり、盗賊団のお頭の素性が明かされその後考えもつかない結末に・・・という娯楽時代劇風お芝居です。

まず見通して感じたことを二つ。

その一 『時代劇と殺陣で人間の心を表現する・・・』という劇団コンセプトから見ると違和感のある刀の扱い。

別に時代劇が大好きというわけじゃないんで、そこがそんなに気になるとは自分でも思っていなかったんですが、雇われ武士団の何人かは初日の公演で鞘当てしていましたね。あと、人間を担ぎ上げるからといって刀をその場に放っておくのは・・・それはダメだろう。私の殺陣についての知識だと、鯉口を切ってスラっと青眼に(大上段でも、下段でも八相でもいいけど)構え・・・勝負が決したら拭いをかけて鞘に収める。という一連の型の美しさはあまり意味のないこだわりなんでしょうね。そうだとしても、人を切る所は盛り沢山で、アクションとしての殺陣はエネルギッシュだったんですが、緊張感の有る遣り取りという長らく私が抱いていた殺陣のイメージは、あまり・・・盗賊団の校川蔵馬と傭兵団の雑賀孫市の殺陣だけじゃなかったかな・・・出てまいりませんでした。
とはいえ盗賊団は刀を大事にするしないはいいとして、武士である傭兵団は心を粗末にしちゃだめじゃん。

そしてもう一つ、もしかして原作原案を出した人・・・カリオストロの城に知らず知らずのうちに影響を受けた?

お姫様の扱い、その後のお姫様の行動などちょっと気になる程度なんですが、あれ?と思いました。まあ最後は違うんですけどね。

さて今回のお芝居を見て思ったほど入れ込んで芝居を見ることができませんでした。まあ入れ込みすぎるのも良くはないんですが、でもやっぱり久しぶりなんでどっぷり首までつかって、芝居の空気を一杯吸い込んできたかったのも確かです。では何故そうなったか?前述の刀の扱い云々は芝居に没入して楽しめなかった一つの大きな理由でした。私が持っていた殺陣、時代劇に対する先入観がずれていたと言う事です。

しかしそれ以外の話の筋、役者さんの動き、声は広い舞台にかき消されること無く、しっかり届いていました。縦横無尽に動いき回るアクション、舞台袖の使い方、入と捌けの使い分け。とってもカッコイイ!
照明、音響・・・そうそう、小ホールとはいえアングラ芝居のビルの芝居小屋と違って天井は高く、バトンは多く、音響は素晴らしい。音響、照明オペレーターはやりがいあっただろうなあと思います。また選曲やライトの選び方も綺麗だった。

そういう意味ではあともう一点何とかなればもっと楽しめたと思っています。

それは観るお客様。
今までいろいろな芝居小屋で芝居を見て来ましたが、凡そ大きな劇場で有名な人が出る芝居や有名劇団の芝居の観客席は芝居を見る緊張感が足りない。こう言っちゃいけないけど、芝居なんかなんでもいいから○☓んを見たいとか、ファンクラブ的なノリで開幕前からずーっと暗転してさあ始まるぞって時まで喋っている人は、ロビーでやってて見に来なくてもいいよとすら思います。
今回も私の後ろでは(いつも芝居は最前列と決めているので)さすがにバイブでしたが携帯が何回か鳴り、あまつさえ暗転中にそれを取り落としてゴソゴソヒソヒソと・・・うるさい!

なんかこんな事を書くのもちょっとげんなりしてしまうんですが、多分役者の身内の方々だと思いますが、あなた方の行動が劇団の未来を左右すると行っても過言じゃないですよ。自覚しましょう。その観劇法は間違っている。ストイックにしろとは言わないが、役者の作った芝居の空気をブチ壊さないようにして下さいね。

あゝ、お客様の事を長々と書いてしまった・・・また・・・_| ̄|○

さて、最後に台本と演出について一言。なんか言い回しや敬語が変だった。でもまだ微笑ましい程度。ただし本格的な時代劇との大きな差がそこで出ている気がするのは私だけだろうか?

役者さんでは傭兵団明烏の頭領 塚田龍二さんは緊張感の有る仕草、セリフ回しで芝居をぎゅっと引き締めていました。渡り鳥の吹雪役の伊藤紗代さん・・・この方の芝居ということで見に来たんで身贔屓かもしれませんですが・・・和気藹々とした盗賊団の雰囲気をちょっとした台詞、仕草で醸し出していました。

次はどんな芝居を見せてくれるのでしょうか?そしてその時にはどんなお客様が集うのでしょう。

楽しみです。






法を犯す悪者…
悪者が役人から宝船をかすめ取る
それが盗賊団…渡り鳥
巷では名が知られている渡り鳥はある夜西町奉行
島田内蔵助の屋敷に潜入それを知った大名九重喜成は
我が城にも来るのを恐れある傭兵団に
盗賊団頭領校川蔵馬討伐を依頼する
城に潜入した蔵馬と傭兵団頭雑賀孫市との対決…
しかし城に潜入して蔵馬が奪ったものは
意外なものであった…
盗むのでなく盗まされる…
蔵馬と意外な人達との出会い…
様々な思いを抱え校川蔵馬の辿り着く場所とは……
その先にある蔵馬の決断とは…
劇団ホームページより
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by zukunashi | 2013-01-29 13:47 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)


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