対角線に浮かぶソネット ユーキース・エンタテインメントプロデュース公演
【満員御礼】ありがとうございました。 『対角線に浮かぶソネット』 | ユーキース・エンタテインメント [演劇公演紹介] ★CoRich 舞台芸術!
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えーまたもや芝居、演劇のお話です。

正直に申しますと、ザ・シェルターと寿歌のブログがかけなかった為に、こちらも延び延びになっていたわけです。と云う訳で4月に見てきました公演の感想なぞ書かせていただきたいと思います。

ところで、覚えていらっしゃる方がおられましたら、私のブログを遡って頂ければいいのですが、そんな暇人いないでしょうから、先に書いてしまいます。この芝居は4年前にもやっていて、それを見に行っています。理由は知り合いが出ているから。で、今回も出ているので見に行きました。
廃園の秋 : 芝居見てきました・・・「対角線に浮かぶソネット」
前回はこちらです。

で、今回はと言えば・・・もう公演も終わりましたので正直に書きます。

出口なしという状態で皆がどうなっていくか?細菌がバラ撒かれそれによって人が簡単に死んでしまう。どうすれば罹らないか、どうすれば生き抜けるか?!という状況でのお話です。
だからかもしれませんが、セリフの中にふんだんに『希望』と言う言葉が入ります。希望を持つことが如何に素晴らしいかを謳い上げようとします。『希望』のキーワードとして子供の時の遭難騒ぎが出てきます。主人公とその友人達はしつこいぐらいその話をします。
それだけ何回も、時には説明的に、時には情感たっぷりに語られるのですが、全然リアルじゃない。遭難騒ぎもよくわからないし、それによって紡ぎ出されるはずの希望も、TVゲームの中の主人公の話す『希望』より薄っぺらい。そう、ただ『希望』を持とうと連呼するだけなんです。あの時も大丈夫だった、だから『希望』を持とう、と。
まるで聞きたくもないのに、覚えこませるためだけに連呼する、選挙の時のウグイス嬢にも似た感じです。この白々しさを感じさせるのが、この芝居の目的なのかと勘ぐってしまいます。

役者さんはちゃんと芝居をしていたでしょう。多分、キット。
『イラッシャイマセ』と言えば罹らないから、新興宗教よろしく皆で唱和し始める下りや、ワクチンを持って来た人をなじる所、たった1人自死するところなど、見所はチョクチョクありました。しかし、全体を通して語られた『希望』というキーワードはそれらを帳消しにしてしまいました。

何故こうなったのか、それは外部からではわからないでしょう。
ただ観客として率直に申せば、演劇舐めんなよ、と。芝居の内側にいたこともあるので分かりますが、3500円という前売り券はノルマがあったことでしょう。売らないと持ち出しが増えるだけで経済的には厳しいのは分かりますが、ならばなお一層、芝居をみがきあげて、演出も、脚本も磨きあげた素晴らしいものを見せて下さい。もしこれが全力の脚本、演出なのだとしたら・・・私が言うべきではありません、ご本人は分かっている事でしょう。

補足すると、音楽、SEは気になりませんでした。装置はオーソドックス、ライティングも可もなく不可もなくです。
そして今回も感じたのですが、題名と芝居の関連が全くわかりません。開幕と同時に語られる独白に何がしかの意味があったとしても、途中で幻想的な場面があったとしても、なぜ対角線でなぜソネットなのか、結局分かりませんでした。

何か足りないのでしょう。でもそれは私?それとも芝居の方?
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by zukunashi | 2012-05-15 14:03 | 映画・演劇・音楽


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