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演劇集団ふれる~じゅ 20周年記念本公演『Triangle』
うちの奥様に連れられて、またまた久しぶりに芝居を見に行きました。

この間は浅草でしたが、今回はさほど遠くない両国です。両国には有名な劇場『シアターΧ(カイ)』があります。そこに行きました。

劇団はこのごろ奥様ご贔屓の演劇集団ふれる~じゅ。今回は年下の友達で、やっぱり芝居をやっている女の子も連れて、3人で観劇でした。

今回のお芝居はシアターΧの公演案内を御覧下さい。
シアターΧ公演案内より演劇集団ふれる~じゅ
『TryAngle-トライアングル-』


見てのとおりです。既に公演は終わってしまっています。という事で多少ネタバレを含みながら公演の感想などを書き綴りたいと思います。

1幕もので舞台には手前に喫茶店のような椅子と机が2組、下手側奥には白い壁に囲まれたベットがあり、上手手前には喫茶店やバーのような、カウンターと厨房がある。上手野奥は目隠しされていて、そこから人が出入りできるようになっていた。

話の中では今の話と昔の思い出が入れ代わり立ち代わり出てくる。故郷を捨てて都会に出て、何かを成し遂げようとした主人公が、どこかのお話のように成功して故郷に戻るなんてことはなく、忸怩たる思いを抱いたまま生きている。切っ掛けを得て故郷に帰る。そこで昔の仲間が集まって歓迎、諍い、和解、そして大団円・・・。

こう書くとちょっとクサイ話に感じますね。で、実際観た第一印象はやはり「ちょっとクサイ話だなぁ」というものでした。チョット青春を引き摺った大人たちの何年振の同窓会的なノリです。
その中でも不満に思ったのは、2つあります。
諍いの元でもあり、主人公が帰る切っ掛けにもなった、幼なじみの病。
そして、主人公の元カノ役の演技です。

一つ目の『幼なじみの病。』は非常に重要なエピソードで、彼が倒れてすぐに主人公が帰ってこなかった事が、諍いの原因になっているのですが、どんな事があって何が元で、そして今はどうなのか、ほとんど明かされませんでした。強い薬を使って体は回復しているが、何故か意識が回復しない。という程度のことしかわかりません。事故による怪我なのか、病気なのか、深刻でもしかしたら死ぬのか、そうじゃなくただ意識が回復しないだけなのか。舞台を見ているだけではそれもよくわかりませんでした。
元カノが「遅いじゃないのよ!!」と泣きながら主人公の胸を叩くとかそんなステレオタイプの芝居を欲しているわけではありませんが、分からなくて気持ち悪い、あそこで寝ている人は死体なのか生者なのか、なんか宙ぶらりんな感じでした。

二つ目は元カノ役の演技についてですが、この女優さんは外部からの客演がおおい演劇集団ふれる~じゅのなかでも、多分今回が初めての人です。鵜飼真帆さんという方です。ブログ経歴を見ると映画主演もしていますし、いろいろな舞台も踏んでらっしゃいます。経験はあるのでしょう。しかしどうもあの劇場の中で一人だけ光を浴びていない気がしました。長い髪で、内気でうつむき加減の演技が多かったから、顔が真っ黒になってしまったからかもしれません。内気なのでわざと間を外したように吃ったりするせいかもしれません。
どうも違和感が拭えません。なにかチョット話の中から体1/4ぐらいはみ出してしまっているような、ズーッとそんな感じでした。

気になることを除けば楽しめたかといえば、最後まで芝居にハマることが出来ませんでした。最初のボタンの掛け違いが最期まで響いたように、感情を揺り動かされる何かがなく、閃くような素晴らしい瞬間にも出会うことが出来ませんでした。

近頃芝居もとんとお見限りなのでこちらも鈍ってきているのでしょう。

またリハビリがてら幾つかお芝居を見に行きたいのですが、どこか無料でチケットを頂けないでしょうかね(笑)

次回に期待します。演劇集団ふれる~じゅの役者さんは個性的で面白い人が多いので、期待は出来ます。
by zukunashi | 2011-09-16 17:04 | 映画・演劇・音楽


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