演劇集団ふれる~じゅpresents projectH.A.L.F vol.2 ナラズモノ 破落戸人
一年ぶりにprojectH.A.L.Fの芝居を見に行ってきました。
演劇集団ふれる~じゅ劇団ほんしめじが中心になってやっている不定期公園なのですが、今のところ1年おきに公演しています(まだ2回目だけど)来年はやるとしても9月頃だと言っていました。定期公演にするのがそんなに嫌なのかな(笑)

というところでこの公演も明日で終了ですので、またもや全然宣伝になってないんですが、私なりいろいろ書かせていただきたいとおもいます。

今回のお芝居はどんな話なのか?チラシをチョット見てみると…
狭い一室に集められ、閉じ込められている10人

見知らぬ場所、見知らぬ人達
犯人から監視され、「役目を終える」まで
外には出られない
「役目」とは何なのか?
個性的すぎるメンバーが犯した罪とは?
そして・・・・・・
ということなんですが、一応シチュエーションコメディです。でも、犯人分かっているんですよ。何故かというと上演前に配られるチラシに載っていますから。犯人こんな感じで。で、芝居の中でもあからさまにそれと分かる格好をしていたり、状況だったりするんですが、他の役者は気が付かない。
あと、度々細かいダジャレやネタが入ってくる。しかも劇中に『フリートーク』を挟ませようとすると、舞台上の役者が「昨日ひどかったからね」等と言って、無視して先に進もうとすると演出命令で『好きな食べ物』のフリートークをする羽目になる。(ライトが地明かりになって「荏原中延駅出てすぐのところの・・・」みたいな感じで(笑))
挙句の果てには主演男優の住処をばらして、彼が「何で俺の住所言うんだよ!」とマジで怒鳴る(その後役に戻るまで若干時間が…)

確かに笑えるんですが、笑いを取るネタはストーリィーから離れてショートコントの寄せ集めみたいな感じです。
そこはあまり評価できないです。前回公演でもそうだったんですが、本公演と違う企画という事で色々やりたいんだろうと思いますが、ダジャレや楽屋落ちで笑いをとろうとする姿勢があり、客が身内だという前提で芝居を作っているように感じます。確かに大きく宣伝していないようです。チケットは役者、スタッフのつながりで流れているのが多いのでしょう(ウチもそうです)とはいえ、この公演で友達を連れて来た人が、演劇集団ふれる~じゅの本公演にも来たら… 逆に本公演でオモシロイと思った人がこのprojectH.A.L.Fを観に来たら・・・
そのギャップが芝居に幅を持たせると感じるか、何かprojectH.A.L.Fはオフザケ公演?と思うか。どうでしょう。

私は第二回公演「ナラズモノ 破落戸人」はウマくないなぁと感じました。確かに面白いんですが、ギャグを見に来たわけじゃない。コントを見に来たわけじゃない。芝居が見れると思ってきたんですが、芝居は全体の半分ぐらいだったんじゃないでしょうか。

それと、芝居自体も台本がそんなに練れていると感じませんでした。監禁されるヒト一人一人の告白が妙に軽く、なぜ監禁したのかという大きな前提につながっているように思えません。あれなら3人ぐらいでいいんじゃないか?10人も監禁したのははっきり言って役者を遊ばせておきたくないだけなんじゃないか?と勘ぐってしまいます。
それと、(ちょっとネタバレになりますが)自閉症の表現は変です。ひきこもったり、内気だったり対人恐怖症を自閉症というのではありません。自閉症は外界の認知やコミュニケーションが普通と違うのだから、内気ぽく声が小さかったり直接対話できず人形が代わりに話したり、隅っこでブツブツ話してたりするのもありですが、ただそれだけだと単に対人恐怖症のひきこもりで、自閉症ではありません。あの演技だと対人恐怖症のおばあちゃん子を自閉症というんだと誤解されても仕方が無いです。そんな人はいないだろうと思いますが。

前回同様役者さんは張り切って演技していました。演劇好きなんだなぁと羨ましくなるほどです。
その中でネットアイドル役の長尾歩さんはキレた演技で素晴らしかったとおもいます。
オカマ役の木内淳さんもステレオタイプなオカマ役として面白かったんですが、所在無げな両手や恥ずかしそうな猫背、発声にチョット引っかかってしまいました。
いつも独特の動きで楽しい及川崇治さんも、今回は空回って見えました。
中田守さんは最後の独白が、苦しい胸の内を告白というシチュエーションだったと思うのですが、脚本のせいか、演技のせいなのか?我侭な言い訳に始終しているように見えました。感情が高ぶっているのか?自分の話に酔っているのか?その涙の訳を聞きたかったです。

無理にお涙頂戴しなくてもいいとおもいます。また、無理に笑わせなくてもいいとおもいます。
シチュエーションコメティに縛られず、次回も楽しい芝居をお願いいたします。
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by zukunashi | 2010-08-01 02:23 | 映画・演劇・音楽


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