演劇集団ふれる~じゅ 「Virtual Age」壊れていくこの世界で 劇評
4月は結構演劇や芸能に触れる機会の多い月でした。
演劇集団ふれる~じゅ-a public Performance-toward the 20th Anniversary vol.1 と銘打ってVirtual Age 壊れていくこの世界でという芝居を見に行ってまいりました。まあ例によって例のごとく既に終わっているお芝居なんです。

で、まず単刀直入に言えば面白かったです。今年見た芝居(少ないですけどね)の中でも一番面白かったです。

で、何が面白かったかといえば 1.破綻しなかった台本 2.必要なマイムをしっかり入れる 3.声 じゃなかったかと思います。

1番は大切ですよね。話の筋道は途中で 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工って言われたらおしまいだと思います。SF的題材の場合は特にそうです。空想科学だから、ファンタジーだからという事でいい加減なプロットを出してくれば、いい加減さをごまかす為にさらに素っ頓狂な話になりかねません。まあそれを売りにするのもひとつの手ですが…。

2は具体的に言えばちゃんと扉があってそれを開ける仕草や靴を履く、物をしまう、電気をつけるなど日常の動きがしっかり入っていたこと。あまり重要視されないことが多いんですが、マイムがきっちり出来ていない人の動きは、無駄な動きとが多いし、逆に必要な動作・・・例えば部屋に入って扉を閉めるとき、どこのドアノブを握っているか、ごはんのシーンで近くの醤油を取る時にお茶碗をどう置くか・・・が端折られてて、芝居が無神経に見えたりします。

3については、普通小さな小屋でやる劇団の声が後ろまで届かないことってあり得ないんですが、時たまあります。私は基本的に最前線で見るのが好きなんですが、舞台袖でうつむいて話すようなシーンで、たまに聞こえない役者さんがいます。発声がしっかりしてなくて、声が聞き取りにくいと言うこともママあります。怒鳴る声、小声、猫なで声。どんな声でもちゃんと聞こえてなんぼです。

と書いていくと、これって当たり前の事なんだと思うんですが、逆にこれらがしっかりしていると安心して身を委ねられます。

今回この芝居で面倒な役をやったのは教授役中田守(劇団ほんしめじ)とワタナベ役麥倉和充のお二人ではないでしょうか。他の役はハイテンションで泣き笑い怒るのですが、この二人はその激情の世界からチョット外れた所にいつもいます。また、始まりと最後で全然イメージが変わった役としてヒロインの同僚役をした大橋公之でしょう。最初は軽薄で表裏のある嫌な性格だなあと思わせておいて、最後には素直で几帳面な役に見えてきました。また、芝居が終り外で帰るお客様と談笑している姿を見て驚いたのは、アンジョウコウタ役の蛯原崇です。熱血漢というイメージが強かったせいも有って、腰の低い愛想笑いを見てビビりました。あと、叶わない恋に身を焦がすカワムラハルカ役の末永みやこは、突拍子も無いテンションをしっかり維持して、バカっぽい役を本当にバカっぽく演じていました。

良い話をありがとう。補足ですが、連れて行った女の子(役者)とうちの奥様が最前列で盛大に泣き笑いしていました。
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by zukunashi | 2010-04-25 20:05 | 映画・演劇・音楽 | Comments(0)


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